「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

月と金星と土星がつくる三角形

2016年12月31日 | Sense of Wonder
  今年2016年11月3日の宵、南西の空に月と金星と土星とがきれいな三角形を形づくりました。月、金星、土星、そして地球という4つの星々の軌道上での配置が“偶然”(決定論的にいえば“必然”)つくりだした現象にすぎないのですが、この光景を見たわたしたちは感嘆の声を上げ、不思議な調和に神秘的な力さえ感じてしまいます。この感性こそが“Sense of Wonder”なのです。
  わたしはこの日、宵の空にこの三角形が描かれることを知りませんでした。ふだんから天文現象には気を配っているはずなのですが、この日に限って見逃していたのです。仕事(休日出勤)からの帰り道、ビルの谷間にこの鮮やかな三角形を発見したとき、足を止め、わが目を疑いました。それからすぐに開けた場所へ行き、デジカメのシャッターを何回も切りました。天がつくりだした星々の配置に感謝するとともに、この光景に遭遇した偶然にもこころから感謝しました。この“偶然”もまた、天が地上でのわたしの配置を示してくれた結果なのかもしれません。この日この時、宇宙空間のある一点で、星々とわたしという個が遭遇しなければ生み出されなかった事象なのです。そう考えると、この事象もまた“Sense of Wonder”にちがいないと思えてくるのです。

  以下は国立天文台HPからDLした参照画像です。



  

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