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いろんな物差し

2008-04-28 | 医療
現代の日本の医療は、明治以降輸入した、西洋を中心とした
近代医学を主流の医学として、絶対的なものとしています。

しかし、それ以前の日本では、漢方や民間伝承の様々な
医療が多くの人を癒してきました。
明治になり、これらの医療は、近代化の名の下に、時代遅れの
ものとして、時には得体の知れない野蛮なものという汚名を
着せられ、表舞台からは引きづり下ろされました。

しかし昨今、ずっと主役を張ってきた西洋医学が万能ではないこと
を悟る人が多くなってきました。逆に、一度は捨て去られた伝統医学
・民間医療にも役に立つものが少なくはないことが、知られるように
なってきました。
医療は、まずは効果よりも安全性が大切です。
だからこそ、永年受け継がれたものは、使い方さえ守れば、多く
の場合「安全」です。
一方、西洋医学では、伝統医学と違って、圧倒的に歴史が浅い。
したがって、まずは効果が優先され、さらに短期的な安全性
さえ問題なければ、一斉に使われてしまう。
だから、時間が経って薬害が出て、初めて問題となる。
これは、短期的な安全性や小規模の試験的投与で発進して
しまったからです。

永年の淘汰は大切な我々の財産です。
それによって生き残った伝統医療や民間医療の中には、予想以上に
役に立つものがあるはずです。
一つの物差しにこだわることなく、いいものを見つけられるように
こだわらない物差しをたくさん持ちたいですね。

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