里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

ササユリ(笹百合)

2014年06月21日 | 6月の花

 

 子供の頃、もう40~50年前には里山山裾ではどこでも見られ「山百合」と呼んでいた。

 

 その後列島改造(改悪)が進み、山裾や山畑は見放されすっかり荒れ果て、このササユリもどんどん姿を消していった。

山裾斜面に残された棚畑果樹園にポツポツ咲き誇っていた。

茎頭に大きな薄ピンクの花を楚々として咲かせて居る。

こんな山畑にも帰化植物がどんどん侵攻しだしているのがちょっと心配・・・。

撮影2014.6.9

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ササユリは本州中部から九州に分布する多年草、山地の草原や明るい森林に生育する。

小さなものは根生葉のみであるが、大きく育ったものは花茎をのばし、6月から7月にかけて美しい花を咲かせる。

花は1つであることが多いが、複数咲くこともあり、花の長さは10~15cmの淡紅色。

雄しべは6本で葯は鮮やかな赤褐色。強い香りがある。葉は厚く、名前の由来になっているように、ササの葉によく似ている。

ササに擬態しているわけではなかろうが、ササと混生していると、花が咲かないとわかりにくい。