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里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

セイバンモロコシ(西蕃蜀黍)

2014年11月22日 | 11月の花

 

 夏草刈り取りが終わりすっかり、綺麗になった木津川堤に刈り取りを免れたセイバンモロコシの小群生が残っていた。

 刈り取り前にはそれこそ堤防何kmにも渡って大群落を無し蔓延っていた。

イネ科の植物の何れもがそうであるように小さな籾粒より白い蕋を二つ、黄色い蕊を二つ覗かせて居る。

 イネ科のこの手の草は種類も多く、木津川河川敷にもよく似たものがたくさんあるが、これは間違いなくセイバンモロコシに違いない。

撮影2014.11.3

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イネ科モロコシ属:多年草

地中海沿岸原産の帰化植物、高さ0.8~1.8m、地中に長い根茎をのばし、葉は長さ20~60cm、幅1~2cm。

葉舌は長さ約3mmで縁に短毛、花序は長さ20~50cmの円錐状。

花序の枝は輪生し、上半部に有柄の小穂と無柄の小穂が対になってつく。

小穂は長さ4~7mm、有柄の小穂は雄性で芒はない。

無柄の小穂は両性で芒があり、苞穎はかたく、黄褐色で光沢があり、伏毛が密生する。

花期は8~10月


ノミノフスマ

2014年11月21日 | 11月の花

 

 ハコベだと思って今まで見向きもしなかったが良く見ると花弁の様子がどうも違ってる。

メガネを取り出し近づいて観察するとハコベと同じく花弁が二裂するが、こちらの方がより深く裂け・・・

 

一目、見た目には白い十弁花の様にしか見えない。 

 

 調べて見ると花期は4月~10月とあるが、花の多い時期には多分見逃して居たのだろう。

葉もハコベの印象とは少し違う。

撮影2014.11.15

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ナデシコ科ハコベ属:越年草

北海道~九州の野原、荒れ地などに生え、茎は高さ10~30cm、無毛、分枝する。

葉は対生し、長さ1~2cmの長楕円形で先は鋭くとがり、無柄、両面無毛で緑白色、縁は波状。

まばらな集散花序をだし、直径5~10mmの白い小さな花を開く。

花序の苞は白色膜質、卵状披針形、長さ2.5mm、花柄は長さ10~15mm、萼片は狭長楕円形、鋭頭、長さ3~3.5mm、無毛。

花弁は5個、白色で2深裂し、萼片よりやや長く、時に花弁がない。

果実は花弁と同長、種子は腎円形、直径0.7mm、鈍突起がある。


キンエノコログサ (金狗尾)

2014年11月19日 | 11月の花

 

いつもの木津川河川敷、花の多い時期なら見逃す道端雑草・・・・。

広い河川敷のあちこちに群落を作り、気ままな初冬の風に揺ら揺らそよいでる。

 エノコログサには違いないけど・・・花穂が殆ど垂れ曲がらずに立っている。

穂に付いた毛は短く固く、いかにもワイヤーブラシ風 。

名のとおり、逆光で見る花穂は金色に見える。

撮影2014.11.3

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イネ科エノコログサ属:花期8月~10月。

荒地や野原など大型の植物の少ない場所に生育する1年草。

草丈は40㌢~80㌢で、茎は叢生し基部の節で曲がりあまり分枝せず、葉は細長い線形で長さ15㌢~30㌢、幅5㍉~8㍉。

茎を包む葉鞘の部分の葉舌(葉鞘と葉身の境目で反り返ったような部分)は退化して毛だけが残る。

花序は長さ3㌢~10㌢の円柱形で直立し、小穂は約3㍉で基部には黄金色の剛毛が密生する (エノコログサの仲間では小穂が一番大きい)葉は根元で表裏が返って伸びるのでツヤがなく見える。


ウツギ(季節外れ)の花

2013年12月05日 | 11月の花

季節外れのウツギの花が寒さに震えて咲いて居た。

枝も葉も赤く色づき小川の土手から陽の方向に首をもたげ、先っちょに白い花を付けて居る。

もう初霜も降りただろうに・・・健気に咲いていた。

撮影2013.11.17

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アジサイ科ウツギ属

ウツギ(空木)はの落葉低木で、ウノハナ(卯の花)とも呼ばれる。

樹高は2-4mになりよく分枝、樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。

葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。

枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。


ヤツデ(八ツ手)の花

2013年12月04日 | 11月の花

初冬を迎えて野の花が少く成り、その分民家脇や菜園に咲く、植栽園芸種花に目が向いてしまう。 

我が家の庭先にもこの時期八ツ手の白い花が咲きだした。

花は本茎よりすっと伸びだした球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくって居る。

一個一個の花は約5mmと小さく、白い5弁花と可愛い。

名を八ツ手とは言え葉の切れ込みは七か九、八つに切れ込む事は無いそうです。

撮影2013.11.21

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ウコギ科ヤツデ属:常緑低木

葉が大型で独特の形をしているのでよく目立ち、見分けやすい。

20cm以上もある大きな葉をつける。葉はつやがあり、やや厚手。形は文字通り掌状だが、7つまたは9つ(奇数)に裂けており、8つに裂けることはない。

関東以西の、おもに海岸近くの森林周辺に自生する。日当たりの悪い森林のなかにもよく自生しているのが見られる。

庭木としても利用され、果実は翌春に黒く熟す。

古い鉄道駅の一角に栽培されていることが多いが、これはかつて汲み取り便所の蛆殺しにその葉を使っていたためである。


アメリカミズキンバイ(ヒレタゴボウ)冬姿

2013年12月03日 | 11月の花

 

収穫が終わって、すっかり枯れ野の水田脇に立ち並び茎まで赤いアメリカミズキンバイの冬姿。

そんな中、緑を残した茎には・・・

まだ小さいながら黄色い花を付けて居る。

すっかり枯れ果て、カラカラと虚しい音で泣いている。

(そんな良いもんじゃないけど・・・)

撮影2013.11.13


ナワシログミの花

2013年12月02日 | 11月の花

山の木の実が赤くなる頃花を咲かせるナワシログミ。 

僕の山城では「ゴミ」と呼んでいたが、不要物の「ゴミ(塵芥)」と混同するような事は決して無かった。

グミと言う正式名称を知ったのは、恥ずかしながら大人に成ったずっと後・・・

こうして見ると、まるで旧いランプ笠のよう・・・・

鋭い星型四弁花のように見えるのは萼だそうで、花弁は存在しない。

赤く売れた実は子供の頃のおやつ代わり、しかし今の子供たちは、そんなものには見向きもしない。

撮影2013.10.29

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グミ科 グミ属

本州中南部、四国、九州、中国中南部に分布、海岸に多いが、内陸にも顔を堕す。

常緑低木で、茎は立ち上がるが、先端の枝は垂れ下がり、他の木にひっかかってつる植物めいた姿になる。

楕円形の葉は厚くて硬い。新しい葉の表面には一面に星状毛が生えているため、白っぽい艶消しに見えるが、成熟するとこれが無くなり、ツヤツヤした深緑になる。

開花期は秋、果実(正確には偽果)は春に赤っぽく熟し食べられる。

公園木、海岸の砂防用、庭木として植栽されている。ナワシログミの名は、果実が苗代(4~5月頃)を作る頃に熟することから。


ツワブキの花

2013年12月01日 | 11月の花

野の花の少ないこの時期、我が家の庭先に毎年の様に咲きだしたツワブキの花。

見ように因ってはキクイモの花にも良く似て居る。

花の少ない時期にはこんなポピュラーのな花でも嬉しい。

撮影2013.11.21

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キク科ツワブキ属:多年草

ツワブキの名は、艶葉蕗(つやばぶき)、つまり「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられている。

本州の福島県・石川県以西から四国、九州、琉球諸島(大東諸島と魚釣島を除く)に、国外では朝鮮半島、中国、台湾に分布する。

低地から山地の日陰や海岸に多い。有毒物質のピロリジジンアルカロイドを含有している。

多年草で、草丈は50cm程度、地下に短い茎があり、地上には葉だけが出る。

葉は根生葉で葉身は基部が大きく左右に張り出し全体で円形に近くなり、長い葉柄を持ち、葉柄は大きく切れ込んだ葉身の中心につく。

花期は10-11月、葉の間を抜けて花茎を伸ばし、その先端に散房花序をつけ、直径5cm程度の黄色い花を数輪咲かせる。

フキが夏緑性であるのに対して、ツワブキは常緑性、日陰でもよく育ち、園芸植物として、日本庭園の石組みや木の根元などに好まれる。


ヒイラギ(柊)の花

2013年11月30日 | 11月の花

漢字では木に冬と書いてヒイラギ、読んで字の如し、初冬のこの時期に花を咲かせる。

民家の庭先から突き出した枝にも一杯白い花を付けて居る。

葉腋に白い小花を密生、花は四弁、花径は約5mm。

葉の鋭い棘は節分の夜、鰯の頭を突き刺し、家の玄関に掛けた昔を想い出す。

撮影2013.11.22

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東アジア原産で、日本では本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球の山地に分布しているほか、外国では台湾でも見られる。

樹高は4-8m、葉は対生し楕円形から卵状長楕円形、革質で光沢あり、縁には先が鋭い刺となった鋭鋸歯がある。

また、老樹になると葉の刺は次第に少なくなり、葉は丸くなってしまう。 花期は11-12月、葉腋に白色の小花を密生させ、雌雄異株で雄株の花は2本の雄蕊が発達し、雌株の花は花柱が長く発達して結実する。

花は同じモクセイ属のキンモクセイに似た芳香があり、花冠は4深裂して、径5mmになる。果実は長さ12-15mmになる核果で、翌年6-7月に暗紫色に熟す。


ウメバチソウ(梅鉢草) 2013

2013年11月29日 | 11月の花

棚田の土手に並んで咲いて居た、リンドウの花とウメバチソウの花。

もう、僕の近所では見れないと思って居たリンドウの花、ここが最後の砦だと探しに行った棚田の奥に、思いも因らなかったウメバチソウも群生。

 

朝露を蘂一杯に纏わり、長い花茎を精一杯のばして楚々とした白い花を咲かせて居る。

白い五弁花に、朝露がちょっと幻想的。

花後の姿も充分に美しい。

まだまだ山城も捨てたもんじゃないと再認識させられた。

撮影2013.11.17

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ウメバチソウ科ウメバチソウ属/多年草

北海道~九州の山地や山麓の湿り気のある日当たりのよいところに生え、根生葉は長い柄があり、数枚がかたまってつく。

葉身は円形又は腎形で、基部は心形となり、高さ10~40cmの花茎を直立し、1枚の葉と1個の白色の花をつける。

花茎につく葉は柄がなく茎を抱き、花弁は5個、太く白い花糸を持つ5本の雄しべとともに、糸状に裂開した仮雄蕊(かゆうずい)がある。

仮雄蕊の先端には黄色い腺体がある。


オオニシキソウの実

2013年11月28日 | 11月の花

色の少なくなった木津川提、群生するオオニシキソウの実が真っ赤に熟れて良く目立つ。

まだ残緑が有る木津川提にびっしり小さい実を付けたオオニシキソウ、米粒程の大きさの赤い実の先に白いヒゲ。

花弁が落ちた後にも残る柱頭・・・・・3個はそれぞれ二裂、白い小さなヒゲが可愛い。

撮影2013.11.21


ヤーコンの花

2013年11月27日 | 11月の花

最近散歩道の菜園で時折見かける様になった背丈の高い栽培植物。

以前からどんな花が咲くのだろうと気に掛けていたが、やっとその植物が花を付けた。

まるでヒマワリを小型化した様な黄色い花。

家に帰って大急ぎで検索・・・やっとヒットしたヤーコン、名前は聞いた事が有るけど初物。

近頃田舎の菜園にも、見慣れぬ栽培植物が植えられて居る事が多くなった。

撮影2013.11.19

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ヤーコンは、成長すると人の背丈ほどの大きさになるキク科の多年生草、原産地はジャガイモと同じくアンデスの高地、ペルーやボリビアのあたりです。

食用にされるのは、地下にできる塊根、外見はサツマイモのように見える、根が膨らんだ部分です。

ヤーコンは、アンデスを離れて栽培された実績がとても少なく、日本以外の国ではあまりつくられていません。

日本に本格的にやってきたのは、1984年のこと、ニュージーランドから種苗会社がペルー原産の系統品種(ペルーA群)を導入したのが最初とされています。

ヤーコンの栄養的価値に気づいた日本から、健康野菜・ヤーコンのブームを世界に広げることになる可能性が出てきています。


フユノハナワラビ

2013年11月26日 | 11月の花

棚田最上段、林縁に近い畦道にニョッキり頭をもたげていた。

春先に頭をもたげるワラビにも似ているが茎先が胞子葉が火焔の様に見えなくもない。

周りの草丈の低いことが生育条件であり、夏草の刈り取られる人里に育つ「人里植物」

しかし農業の荒廃が進む中、見つけ難く成って来た

撮影2013.11.17

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ハナヤスリ科 ハナワラビ属

日当たり良い土手、畦、草地などに生育する小型の冬緑性シダ、根茎は短く、直立し、葉を年に1枚出す。

葉は高さ10~55cm、担葉体は短く、長さ2~4cm、径約2mm、栄養葉と胞子葉が相接して出るように見える。

栄養葉の柄は長さ3~8cmあるいはそれ以上、無毛、葉身は3出状に3~4回羽状に深裂し、ほぼ5角形、鋭頭、長さ5~10cm、 幅8~12cm、暗緑色で、やや厚い革質


ミチヤナギ(道柳)

2013年11月25日 | 11月の花

いつもの散歩道、木津川上水敷の農道脇で見掛けた小さい小さい花 。

一瞬矢筈草と見まごう様な草姿・・・しかし咲いているのは豆花では無く、れっきとした五弁花

細い枝が四方八方に伸び、赤く見える実(蕾)?を一杯に付けて居る。

路傍雑草として結構普通であると書かれているが・・・それほど記憶にはない。 

撮影2013.11.16

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タデ科の一年草:在来種

道端や荒地に多い雑草で、葉が細長くヤナギに似るためこの名があり、細い縦筋が目立つ茎は、途中で分岐し高さ10-40cmほどになる。

互生する葉は長楕円形か、線状披針形で葉柄は短く、托葉は茎を抱き葉柄とつながる。

花は夏に咲き葉腋に1-5個つき、花被(萼)は緑色で長さ3mmほどになり、ふちが白色か紅色になる。

生薬名はヘンチク(扁蓄)、漢方では利尿などの効能があるとして用いられ、ま西洋などでも収斂効果を利用した民間薬として使われる。


アワコガネギク(泡黄金菊) 2013年

2013年11月24日 | 11月の花

林道脇の崖一面を眩いほどの黄色で埋め咲き誇る。

去年は、もう少し遅い時期、咲き残ったこの菊をUPした。

場所は同じ辺りなのだが、今年は花ざかりに出遭った。

他の花を凌駕するように咲誇っている。

撮影2013.11.8