チャロン通信

チャロナー共が夢の跡

九州2

2010-10-26 22:42:41 | 他の大会レビュー
(※今回はまだ撮影行の話です。また、雰囲気を出すためにかなり写真に変なキャプションを付けてるかも知れませんがご容赦ください 全部ネタだと思っていただけると幸いです)

-あらすじ・・・撮影が好きな2号を大分案内する。
何故かその撮影行も書くハメになる。

さて、決まった候補は下記。

・耶馬溪 全天候
・原尻の滝(別名東洋のナイアガラ) 晴天
・蛇越展望所 晴天
・由布川渓谷 悪天候
・阿蘇・くじゅう国立公園 快晴
・別府の滝 悪天候
・菊池渓谷 悪天候
・国東半島 全天候
・高千穂 全天候

熊本と宮崎が混ざっているが、気にしないことにする。
また、悪天候に強い場所が妙に多いと気づいたはずだ。

ところで、晴天って大体広大な風景にほとんど必要なんだけど、
写真に向く晴天って何度あると思う?

大概同じようにカメラを置いて同じように撮っても、良い写真は撮れない。くそっ!

恐ろしい事に、雨後の晴天じゃなきゃダメなんだ。
晴天だったけどモヤっとした写真だった、って経験がある人は多いと思う。空気が澄んでないからだ。雨後が要る。
たとえば桜、紅葉の時期に雨後の抜けるような青空がやってくるのは何度だろう?

どこでも見るような「絵はがき写真」。
特徴はないかも知れない。
ただ、ずっとそこに何度も通って、張りついて撮られた写真なんだ。年単位で。

私も半年で、2万キロ以上車を走らせた。
構図もどんどん真似した。道具も一緒だ。
しかし、ついに絵はがきのような写真は撮れていない。

風景写真も自然という神様からがんばり抜いた人だけがほんの少しの情けを貰うだけなんだ。
つくづくネイチャーはハードなんだよ。

ただ、人間は情けにつけ込むためのあらゆる努力をした。そして今、生きている。
生き抜いた結果我々が居るのだ。

宿は食事なしで、全ての場所の中間に位置し、すぐ出て行ける場所に陣取る。
さらに風景写真家は、ホテル出入り口に最も近い部屋を予約するという。

今回は張れないため、観光の意味も持たせるために色々まわることにする。

バトル開始である。
レンタカーはホンダ・FIT。
幸いホンダは乗り慣れている。ブオーン・・・・・
朝は日の出前に現地到着。やや眠い話である。

蛇越展望台 -霧のため何も見えず。これは無念だった。
阿蘇・くじゅう -雨。霧。何も見えない。
原尻の滝 AM8 -曇天。終了。
耶馬溪 -曇天。空気が澱んでいるため死亡。
国東半島 全天候 - 時間なく行けず。

菊池渓谷 -雨天。生存。
高千穂 -雨天。生存。
由布川渓谷 -雨天。生存。
別府の滝 -曇天。生存。


3日後、大分空港にAM10:30頃。
「ご苦労」
2号が到着した。
「バッチリ廻って来たぞ。天候は雨だが、十分な場所をセレクトした」
「やりやがるな」

こうして、我々は「かいえだ組」も乗せて撮影行&観光に出かけることになった。
準備は終わった。天候も全くの雨天曇天同条件。
準備がほとんどだ。
準備が終わったら、後はオマケだ。



エピローグ
(BGMは神々の詩でお願い。いや姫神・・・地元が岩手なものでね。)



今回撮影されたものたち。
僕のテクニックで表現出来るブツに大したものは少ない。アレだ、要精進。


熊本県菊池市 菊池水源
曇天のため石は濡れていない。すると渓谷の石やコケがあまり綺麗にならないので
横たわったカエデの巨木を撮影。阿蘇の豊かな自然を表現した。



大分県由布市 金鱗湖
温泉がわき出る湖だが、残念ながらこの日は朝霧は出ていない。
連休の観光地、天気が悪い朝。これからの観光客の困惑が想像できる。




大分県大野郡 原尻の滝そばの鳥居
曇り空の原尻の滝は当然灰色でなかなか絵にすることが出来なかった。
この分厚い雲で表情になるものを探しに歩いていると、鳥居に一羽のサギが泊まっている。
稜線を覆う霧の流れと目覚めたサギで大野の目覚めを表現する。




大分県別府市 乙原の滝
悪天候の味方・滝。幸い雨が降ってくれたため、岩の黒さを表現出来る。
岩の黒さを表現すると白飛びが起こる。
しかしそこはそこ。
いつか崩れ去るまで滝と向き合う地蔵に主役の露出を任せ、この地に包み込まれるような構図とライティングとした。
まだまだアングル探す余地があった。



宮崎県高千穂 真名井の滝
雨なんだか曇なんだかさっぱりわからない中途半端な天候。観光地ゆえ、何かしか人工物が入る高難易度ロケーション。
人の生活を入れちゃいましょう、ということでフレーミング。ボードは長時間露出で消し去ろうとしたがここまで・・・



大分県別府市 猿渡渓谷
15-60mの高さの渓谷である。
前回の2号の場所がここ。前回はまるで2号が厳しい早朝に来たようにホワイトバランスを設定。今回はしっかりと緑かぶりを重視。
川の中につっこみ水中に三脚を突き刺しフレーミングを決めた。


雨も止んで撮影行が無事終わり、
福岡への帰り道。

かいえだが車の窓を開けた。

「うおー!すげえ星だ!」
運転手の私以外、みんな窓を開けて星を見始めた。
「星が多すぎて星座がなかなか分からない」

みんな感動して歓声を上げていた。

残念ながら今回は夜のようだったが、私には見えないが・・・おそらく・・・・そう、
これが2万キロ移動しても出くわさない・・・・・・
「雨後の晴天」である。


自然は我々に生き延びる余地を与えてくれるものの、
なかなかに気まぐれだ。


(撮影後編・終了 次回は大会編です)


-

山から食べ物が取れ、海から食べ物が取れ、
山に神様 山の幸。 海に神様 海の幸。
自然を敬い 自然を畏れ、
時に飢えに苦しみ病に苦しみ
それでも人は何とか生きのびる。

日本はとっても山が多い。
あるとき腕のたつ農学者がみんなの前に現れ言った。
「水の流れを利用して、山にこの食べ物を植えなさい」
稲と呼ばれる食べ物は、秋に金色の穂を垂らす。
みんなそれを食べ蓄えると
自然の気まぐれで飢えることが一つ減った。
高い所に千の稲穂。
そこは高千穂と名が付いた。

その農学者はどんどんその稲を広め、そしてその命を終えた。
だれともなく、みんなは言った。
「あんないい人はきっと神様になったに違いない」
自然にみんなその農学者を神様神様と敬い畏れる。

たくさんの名前がある山の神様 海の神様
その稲を配った神様にも名前が欲しい。
いつしかこう呼ばれるようになった。

古人曰く、「天皇」と。


-高千穂 天の岩戸神社のお話からの(想像を含む)記憶 確かこんな感じ

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2 コメント

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Unknown (ジュエルレイン)
2010-11-12 18:57:45
高千穂峡は昔、サザエさんのエンディングにもで出ていました。
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Unknown (エスポワール)
2010-11-17 00:00:21
確かに記憶ありますね・・・・
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