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旧える天まるのブログ
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大瀧詠一神セブン

2019-08-29 01:37:28 | ミスDJ神セブン

<大瀧詠一神セブン>

 2019年、8月25日(日)文化放送『ミスDJリクエストパレード』にて”永遠の大瀧詠一神セブン(ベスト7)が放送されました。

1位 君は天然色

2位 さらばシベリア鉄道

3位 カナリアの諸島にて

4位 幸せな結末

5位 A面で恋をして (ナイアガラトライアングル)

6位 恋するカレン

7位 ペパーミント・ブルー

 大瀧詠一さんは、1948年生まれで、2013年12月に享年65歳で亡くなりました。

 デビューは1970年”はっぴいえんど”ソロ活動は1971年ぐらいからとなっております。僕が馴染みのあるのは80年代に入ってからで、『A面で恋をして(ナイアガラトライアングル)』が話題になり、ザ・ベストテン入りもしてたとは思いますが、テレビに出ないの歌手のひとりで、ヒットはしているのに顔の見えない方でした。

 ”題名のない音楽会”という番組がありましたが、大瀧詠一は存在のない影響者。耳で聴かせるヒットメーカーだったように思えます。調べによるとラジオ活動は多かったとありましたが、歌は耳に残る曲ばかりで、人気絶頂だった薬師丸ひろ子さんが一時期大学進学で休業後、復帰ソングに『探偵物語』を歌い。

探偵物語
鎌田敏夫
メーカー情報なし

見事イメージチェンジに大成功した曲だったと思いました。それでも前にでないというか?主役を引き立たせる曲が多いというか?小林旭さんの『熱き心に』とか松田聖子さんの『風立ちぬ』とか耳に残る代表曲を数々世にだしたのが大瀧詠一さんでした。自身で歌った曲も名曲ぞろいで、清涼感のある楽曲は神曲ばかりでした。

 神セブンでは、ベタと言えばベタなんですが、『A面で恋をして』と『さらばシベリア鉄道』のどれにしようか悩んだあげく、『さらばシベリア鉄道』に投票しました。みなさまはどの曲に投票しましたでしょうか?

 次回、9月1日日曜日は、『永遠の80年代アイドル夏ソング神セブン』だそうです。80年代アイドルの夏ソングですので、どういう曲が選ばれるかが楽しみです。

 1980年松田聖子『青い珊瑚礁』、あの当時、田原俊彦、岩崎良美での三人が新人賞争いをしてました。その時、岩崎良美さんは『涼風」の夏ソングで『青い珊瑚礁』と二分していました。トシちゃんは音痴で独り勝ちしてましたけど、夏ソングでは岩崎良美さんも松田聖子さんに引けを取らない夏ソングの代表曲『涼風』で時代を飾ってました。

 さてさて、永遠の80年代アイドル夏ソング。僕も大いに悩みたいと思います。

刑事物語3 潮騒の詩
武田鉄矢,黒井和男,ちゃき克彰
メーカー情報なし

続きはまな板で

 


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『毛皮を着たヴィーナス』伯母

2019-08-25 00:36:34 | DQX毛皮を着たヴィーナス

初回

DQX毛皮を着たヴィーナス

前回

『毛皮を着たヴィーナス』腰かけ

 <伯母>

「そんな幼いころから、そういう不思議な傾向がありましたの?」

「そうです。ボクは乳母の健康な乳房を軽蔑してたので、山羊の乳で育てられました。幼い頃から女性の前では神秘的に内気で、はにかみ屋で、しかも女性にたいして非常な関心をもっていたのです。」

「そしてひそかに父の書斎にしのび込んで、石膏のヴィーナスを眺めて秘密の喜びを味わいました。その前にひざまずいてお祈りをしました。彼女の冷たい足に熱烈に接吻しました。」

「抵抗しがたい思慕の情にかられて、彼女の美しいからだを抱きしめて、冷たい唇に接吻しました。そしてはげしい戦慄におそわれて逃げだしました。」

 「十四歳のころでした。母は、若くして魅惑的な花の蕾のような少女を寝室付きの女中として召し使っていました。」

 「ある日、ボクが自分の部屋でタキトゥスの文章を読んでいると、その少女が掃除にやってきました。」

「そしてとつぜん、イカ箒(ほうき)をもったまま、」

「ボクのからだのうえに身をかがめて、新鮮で熟した愛らしい唇のうえに押しつけました。」

「ボクは不思議な懐かしさにからだをうちふるわせましたが、部屋から飛び出してしまいました・・・・・」

「ホホホ!」

 と彼女は大声で笑いだして、

「ほんとに、あなたみたいな人っていないわね。でも、お話をつづけてちょうだい」

「やはり、そのころのことですーーーー」

 とわたしは話をつづけたーーーー

「遠縁にあたる伯母のゾボル伯爵夫人が、両親のところへたずねてきました。ボクは大嫌いでしたから、」

「この伯母にたいしてできるかぎり乱暴をはたらきました。」

 「ある日、両親が州の郡へ出かけた留守に、伯母は毛皮のチョッキに身をかためて、あの、寝室付きの猫娘をつれて、ボクの部屋を襲いました。」

「そして有無をいわせずボクをつかまえると、暴れるボクをおさえつけて、ヒモで手足を縛ってから、」

「伯母は、悪意に満ちて笑顔で袖をまくりあげて、強くて丈夫なムチでボクをしたたかに打ちはじめました。ボクはとうとう悲鳴をあげて、涙を流して、熟した慈悲を請いました。」

「すると伯母はわたしを解きはなしてくれましたので、わたしはその場にひざまずいて謝罪し、伯母の手に接吻しなければなりませんでした。」

 「これで、ボクがどんなに超官能のおろか者であるかが、あなたにもよくおわかりになったでしょう。ボクの感覚は、美しい女性のムチのもとで、はじめて女性の意味をさとりました。毛皮のジャケットを着た淑母が、ボクには激怒した女王のように思われました。」

 「ボクが大学に進んでからのことでした。ゾボル伯母の家をたずねていきました。伯母は心をこめて親しげにボクを迎え、歓待のキッスをしてくれました。そのため、ボクの理性はたちまち混乱してしまいました。伯母はたぶん四十歳ぐらいでしたが、世界中でもっとも若さをたもっていて、今でも非常に魅惑的でした。かつてわたしを喜ばしたきびしさはまったく影をひそめていましたが、残忍さがまったくないでもなかったので、ボクはますます伯母を慕うようになったのです。」

 

 「ボクは伯母の前にひざまずいて身を投げ出し、その手に接吻しました。なんと喜ばしいことだったのでしょう!美しい格好で、繊細で、丸く肉付いていて、白くて、なんと不思議な手であったことでしょう。ボクは実際、伯母の手に恋しました。その手と遊び、黒い毛皮の中に沈めたり、出したり、光にかざしてみたり、あかず眺めました」

 わたしの言葉に、ヴァンダ未亡人はふと自分の手の上に視線を落として微笑した。

 次回

『毛皮を着たヴィーナス』真夜中

 

 


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『毛皮を着たヴィーナス』腰かけ

2019-08-24 00:54:08 | DQX毛皮を着たヴィーナス

 

初回

DQX毛皮を着たヴィーナス

前回

『毛皮を着たヴィーナス』分担

<腰かけ>

「今どこだっち?」

「彼女は白い手でわたしのあごをおさえて・・・・・」

「しかしだっち、ボクが無条件でいうなりになっている間だけのことだっちさ」

「それはあまりお利口さんの言葉じゃないよ、ゼフェリン」

「しかし、あなたには、気持ちがのみこめない。あんまり無条件に身をまかせてしまうと、きっと傲慢に・・・・」

「いいだっち。傲慢にも、専横にもなってだっち。ボクはだっち、ボクだけのものになって、それだけでいいだっち。永久にわたしのものにだっち!」

「そんなふうだと、きっと最後にはよくない結果に。」

「最後になんかなるもんかだっち。キミはどうなのだっちさ?」

 わたしは興奮のあまり乱暴に叫んだ。

「ボクたちは死ななければ別れない。すべてがボクのものになれば、ボクは奴隷になってつかえます。どんなことをされても、ボクはがまんします。ボクを追い出しさえしなければ!」

「落ちついてちょうだい」

「わたし、ほんとうにあなたが好き、でもそんなふうな振舞いは、わたしに打ち勝つ方法ではないわ」

「あなたを失わないためなら、ボクはどんなことでもします。失うかもしれないと思うと、ボクはたえきれない」

「立ってちょうだい」

「不思議な人だっちね。どんな代価を払っても、所有したいだっちね」

「そうですとも!」

「でもだっち、どれだけの値打ちがあるだっち?もしもだっち、だれかほかの人のものになったとしたら?だっち?」

 わたしは鋭いおどろきの衝動が体内をつっ走るのを感じて、思わずうち眺めた。

「やっぱり、おどろくだっちね」

「ボクは、ボクの愛にこたえてくれる女性が、かりにもほかの男に身を捧げてボクを忘れるとしたら、そう思うだけでボクは恐怖で身震いします。そういう女性に気の狂うまで恋していたら、ボクは虚勢を張って彼女に背をむけるでしょうか、それとも自分の手で頭へ弾丸を打ち込むでしょうか?もしもどうしてもボクの愛の幸福を十分に楽しむことが許されないなら、愛の苦しみと悩みを一滴もあまさず味わいたいと思います。」

「愛する女性から虐待され、裏切られたいです。残酷にやっつけてもらいたい。これだって、ボクにはやっぱり贅沢のひとつです」

「それ、正気でおっしゃっていますの?」

「ボクは全精神をこめてあなたを愛しているのです。ボクが生きていくには、あなたの存在とあなたの人格が必要です。あなたの夫になるか、奴隷になるか、ふたつにひとつです。どちらでもいいですから、えらんでください!」

「わかったわ」

 小弓のような眉をひそめて、

「まあ、もう一度腰かけてだっち、ここから読んでみるだっち」

「え!あ、はい・・・・・」

「あなたのようにわたしを愛してくださる人を完全に支配したら、おもしろいでしょうね。慰みがひとつふえるわ。わたし、えらんであげるわよ。奴隷になってちょうだい。おもちゃにしてあげるわ。わたし、えらんであげるわよ。奴隷になってちょうだい。おもちゃにしてあげるわ」

「どうぞ、どうぞ」

 そして、戦慄と狂喜にふるえて叫んだ。

「結婚は共通の立場と同意によって成り立つものですが、奴隷となると違います。立場は反対になり、敵対的にさえなります。ボクの恋は、一部は憎しみ、一部は恐れになります。あなたがハンマーなら、ボクはカナシキになります。ボクは恋する女性を崇拝したいのです。」

「でもゼフェリン。そんなにどうして虐待できますか?」

「できないことはないだっち。虐待されればされるほど、崇拝するだっち」

「ほかの男性がいやがることが、魅力があるとでも?」

「そうですだっち」

「・・・・・・・」

「でも、あなたの情熱だって、それほど不思議なものではないと思うわ。美しい毛皮はだれからも愛されるし、性欲と残酷とがどんなに深い関係にあるかも、みんな知ってるわ」

 わたしと彼女は、甘美な夏の夜、彼女の小さいバルコニーに腰をかけていた。緑の木の葉の天井のうえに、もう一つ無数の星をまき散らした円天井の大空があった。

 恋猫が相手を呼ぶ低い鳴き声が聞こえてきた。

「腕はまだだから、おしりに注射しますね」

わたしは神々しい彼女の足もとの足台に腰掛けて、幼児の思い出をはなした。

次回

『毛皮を着たヴィーナス』伯母

 


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ハスの花

2019-08-22 05:37:00 | 雑記の宿

<ハスの花>

ハス祭り

忘れて浮かび

長雨花(ナガメバナ)

While I forgot about it, a Hasu floral festival was held, and the day I went to see it was a rainy day.

 そのことを忘れていたら,蓮の花祭りが開催され,見に行った日は雨の日でした。

22才の別れ
伊勢正三
FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT, INC.

 

 


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『毛皮を着たヴィーナス』分担

2019-08-18 18:24:24 | DQX毛皮を着たヴィーナス

初回

DQX毛皮を着たヴィーナス

前回

『毛皮を着たヴィーナス』スリッパ

<分担>

「さっき、 あなたはわたしに妻になって欲しいとおっしゃったでしょう。」

「ところがこんどは、わたしの慰みものになってもいいとおっしゃるのね」

「ヴァンダ!ボクはあなたを愛しているのです」

 わたしは彼女の足もとに身を投げ出した。

「後生ですから、それだけはおやめになってください!」

彼女の嘲笑の言葉に、わたしは起きあがらないではいられなかった。

すると彼女は、

「それでは、あなたがわたしにうち勝つための期間として、一年間の余裕を上げるわ。わたしたち二人が似つかわしい夫婦で、いっしょに暮らすことができるということを、わたしに信じさせるために。もしもあなたが成功したら、あなたの奥さんになってあげますわよ。忠実な奥さんにね」

 わたしは全身の血が逆流するかのように感じた。 彼女の目にも恋の焔が燃え立った。

「そうしたら、二人でいっしょに暮らしましょう」

 と彼女はつづけた。

「毎日の生活を二人で分担して。わたしたちがほんとうに似つかわしい夫婦になれるかどうかを知ることができるようになったら、わたし、あなたの夫として、恋人として、友達としてのすべての権利を許してあげるわよ。そんならいいでしょう」

「承知しました。」

「ではお約束の握手を!」

 わたしはこれまでの十日間、夜以外はいつも彼女といっしょに暮らしてきた。わたしの恋は底しれない深淵で、わたしはその中へ、ますます深く沈んでいくように感じられた。わたしはもうその中から自分を救い出すことはできなくなっていた。

 今日の午後、わたしと彼女とは、またも牧場のヴィーナスの下で休んだ。わたしが花をつんで彼女の膝のうえに投げてやると、彼女はそれで女神に飾る花輪をあんだ。

 とつぜん、彼女が異様に色っぽい目つきでわたしのほうを見た。わたしは理性を失い、欲情が大きな焔となって全身をかけめぐった。

 暴れ狂う欲情にたえかね、わたしは両腕で彼女をすくめて、彼女の唇を求めた。

彼女も激しく波動する胸にわたしをしっかりと抱きよせた。

「怒っているの?」

「自然のことに怒りなんか」

 と彼女にあえぐようにいった。

「でも、あなたのほうが苦しくはないかと、心配になって・・・・・」

「ああ、ボクは苦しい!」

「お気の毒なおかた!」

 彼女は、わたしの乱れた頭髪をていねいにうしろへなでつけながら、

「わたしが悪かったら、ごめん遊ばしてね」

「いえ、そうじゃないです。あなたにたいする愛情が、すっかり気狂いじみてきたので、あなたを失いはしないか心配になって・・・・・」

 彼女はもう一度、魅惑的で恍惚とさせるまなざしでわたしをじっと見つめた。そして立ちあがって、すき透ったかわいい白い手で青いアネモネの花輪をヴィーナスの石像の頭にかぶせた。わたしは彼女のからだを両腕で抱きしめた。

「ああ、ボクはもう、あなたなしでは生きていられない!あなたに去られたら、ボクの生命はメチャクチャになってしまいそうだ!」

「そんなこと、おっしゃる必要はないわよ。わたしはあなたを愛しているんですもの」

「トイレットペーパーきれてたから補充してきた」

 彼女は白い手でわたしのあごをおさえて、

「おバカさんね」

 となまめかしくたしなめた。

 次回

『毛皮を着たヴィーナス』腰かけ

 


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