前回
浮気ホリデー 罪と罰
「あたしは彼にお別れも言えないの」
「フォール」
「婚約者が会わせてくれないの」
「大丈夫」
モトハルは一命を取りとめた。だが一定期間の治療と法の罰が課せらることとなった。
スノプロは契約解除後の事件だとしてお咎めはなかった。
「たく、なんってことだ」
「それじゃ、もう行くよ」
「フォールには明日会うわ」
「ときに揉めたって俺たちはファミリーだ」
「それだけは忘れるな」
「僕たちは終わりだ」
「待て、モトハルは自滅したんだ」
「フユミ?」
「キミは辞められない」
「お見舞いって誰?」
「お母さんのお友達」
「そんなにいそがないでよ!」
「サマー」
「サマー!」
「サマー!」
「サマー」
「・・・」
「スノプロに挨拶ぐらいしてくれ」
「今頃来てなによ」
「ずっとほっといたくせに」
「僕が間違ってた、若かった」
「心に誓ったのよ」
「誰にも、利用されないって」
「もう二度と」
「曲を書くって約束しただろ」
「約束を果たしにきた」
「必要ないわ」
「僕には必要だ」
「すでに1曲できてるんだ」
「すごく心に響く、おまえが歌えばな」
「俺をコケにする気だ」
「まだローカルでしか流れてないらしい」
「ウインターの版権はうちのものだろ!」
「契約上はな、よし、弁護士をつかって印税を半分とろう」
「いや、うちの新しいサウンドにする!」
「チェリーたちに歌わせたい」
「無茶だ、もう売れ始めてる」
「ぽしゃるように手をまわす」
「まてよ」
「これはサマーのチャンスだ、曲なら他にある」
「これはビジネスだ!やれ!」
スノはサマーが歌った曲をホリデーガールズに変え、メジャーヒットさせた。そしてサマーの出る番を失くした。
「息子さんはお元気で」
「相変わらず最低のヘビだな」
「キミよりは上だ」
「これはこれはドリウッド俳優のみなさん」
「これはどういったご関係で?」
「昔、彼はファンレターをくれたの」
「あまりにも素敵だったので脚本にしてもらい映画にしてもらったの」
「それはそれは、親子で文才だけはあるんだな」
「スノプロでは暴力団のお金でクレオ卑弥呼を創るらしいじゃない」
「チェリーがキミらとの密会はお見通しだ、あなどるな!」
「ま、要件はなんだ?お手柔らかに頼む」
「サマーにしたことを思えば、いっそ殺してやりたいよ」
「度胸もないくせに」
「本題を聞こう、嫌味以外に言うことがあるんだろ?」
「ウインターさん、ここにかけたまえ」
「私は息子のことがあるからの」
「スノさん、あなたを警察に通報します」
「サマーの曲のヒットを妨害した、賄賂でな」
「僕は目撃者だ、キミが金をバラまくのをずっと側で見てきた」
「誰がおまえを信じる!おまえは首にされて俺を恨む男だ」
「証拠書類もあるのよ」
「当事者を騙すための改ざん」
「その不正を隠すために値下げした」
「商品のリスト」
「暴力団からの融資」
「そして数々の贈賄」
「11年分よ」
「誰が渡した?」
「そして先程、あなたの国に核兵器が落ちたわ」
「なんだと!」
「同盟国だからと言って、あなたたちはそれを利用し過ぎた」
「やってることが一緒ね」
「過ちは繰り返す」
「世界中の国々は過ちを繰り返さないように血眼になって暮らしている」
「ファザーにだって考えはある」
「マザーにも考えはある」
「しかしあなたには考えも想いも無い」
「ただ成り上がることしか考えが無い」
「それが今聞かされた、あなたへの報告よ」
| 神様、仏様 |
クリエーター情報なし |
UNIVERSAL MUSIC LLC |
浮気ホリデー まとめ