『DQXエンドレス・ラブ』①
前回
『エンドレス・ラブ』療養所⑨
<ミラー⑩>
「さあボブ、今日は鏡を使うだっちゃ」
「鏡にむかってまっすぐ歩いてだっちゃリラックスしてだっちゃ…そうだっちゃ心配ないだっちゃ…」
「だれが映ってるだっちゃ?」
「にゃー」
「そのとおりだっちゃ。おいらは誰だっちゃ?」
「にゃー」
「いいだっちゃ。鏡に映っているの誰だっちゃ?あなたの名前は?だっちゃ」
「にゃー」
「そうだっちゃ。それでは腕をふってだっちゃ」
「にゃー」
「誰がふってるだっちゃ?」
「にゃー」
「そうだっちゃ。いいだっちゃよ。ではこちらにだっちゃ…」
「今のことを忘れないようにだっちゃ。鏡の前に映ってたのはあなただっちゃ…」
「そうあなたが映ってただっちゃ…」
デヴィッドも鏡の前に立ちました。
すると鏡にはデヴィッドとジェイドが映っていました。
「ジェイド!」
「ジェイド!!」
鏡の中に映っていたジェイドを見て、大声で『ジェイド』と叫びました。
「ジェイド!」
デヴィッドは鏡に背をむけてジェイドをさがしました。けれどジェイドはそこにはいません。
いたのは療養所の仲間たちでした。
次回
『エンドレス・ラブ』置時計⑪