DQX 「ペパーミント」再

　8月23日に投稿した作品です。
こちらは、画像以外はオリジナルの内容です。
機会があればイラストを描き、オリジナル版として、また発表してみたいです。

記事の最後にYouTube版が張ってあります。
字幕はまだつけてませんが、こちらのほうもご覧ください。








明日から夏休みか

今年はたっぷりね　部活終わったし



最後の夏休みだよね

なんか　ハイスクールの人が会いたいんだってさ
彼女募集だって

ええ
ねえりぶ？　ほんとに来るの？

来るから　ミント達にも来てもらったでしょ

どんな人だろう？



最後の夏休みは　彼女つくるだっちよ

ほんとに居るのかよ

もう来てるはずだっち




そこに居る娘だっち

そこってさ



おまえ　あれ　ジュニアハイスクールじゃないか

そうだっちよ

ハイスクールの娘じゃないのかよ



わっちらにもジュニアハイスクールの時代はあったっち
ジュニアハイスクール時代にも　彼女彼氏いたやつは　いただっち
向こうも　ジュニアハイスクール最後の夏休みだっち



こんにちわ　だっち

こんにちわー



同じ　ハイスクールの男子も連れてきただっち

私たちも連れてきました



こんにちはー
はじめましてー



ルクスです

ミントです
ハイスクールなんですか？

ええ　今年最後の夏休みになっちゃいましたー



わたしも　今年最後の夏休み

ハイスクールは　決めてるんですか？

ええ　はい
せーたかーい

ハイスクールじゃ普通さー

カッコイイー



どうだった？

りぶっちは　どうするの？

私は　パスかな

私もパス

そっかー



決めただっちか？

うん　オッケーでいくよ

わっちも　オッケーだっち



わっちと　付き合ってほしいだっち

ごめんなさい

よ　よければ僕と　あの　その

よろしくお願いします



ごめんなさい

とほほ

よろしくお願いします

えっとえっと　やったーーー



じゃあ　私たちは先に帰るね　ミント

うん　じゃあねー

ルクス　わっちも帰るだっち

う　うん　じゃあなー



ぜったい　カッコイイよ

そ　そんなにー

うん　カッコイイよ　ぜったい

今度　メギトリス行かないか？

いいの　いくいくー

ジュレットの駅で　待ち合わせしよう

わかったオッケー



ルクス
うちは　今年は大変だよ
お父さんの仕事がうまくいかなくなってさー
おまえたち　双子が今年ハイスクールを出てくれるけど
それが来年だったら　わからないよ
ハイスクールは　留年しないでおくれ

わかったよ　かあさん



「デートの日になった」

「僕は　早めにジュレット駅にむかったが
ミントも早くに　ジュレット駅についていた」

「ミントの私服を見た僕は
とてもジュニアハイスクールの娘には見えない
その辺を歩いている　人と変わらない
そして　カワイイ」

「お互い緊張しているようだ
お互いに頷きながら
お互いの横に立った」



「初めてのデート」
「僕も　初めてのデートだった」



「ミントは　歩き始めると　僕の腕を掴んだ」
「ちょっとビックリしたけど」
「ミントは　こうしたかったと言わんばかりに
僕の腕を掴んだ」

「列車の中でも　ミントはジュニアハイスクールには思えない
ミントは　僕の彼女になっている」
「ぜんぜん　恥ずかしくない　彼女だった」



映画　すぐ出ちゃって良かったね

こっちのほうが全然いい　冷たくて美味しくて



はい　ああああん

え　あ　ああああああん

ちゃんと　食べてよう

はい　ああああああん



き　キーンとなっちゃった
キン　ううう

あははは　何やってるんだよ



あはははは　
あはははは



わたしにも　ちょうだい

あ　ああああああん

もらった

な　なにやめてよ

あはははは

「映画館にいても　落ち着かなかった」
「ふたりになりたい　という想いでいっぱいだった」




この辺から　まわって歩けるんじゃない？

あまり歩いたことないけど　歩いてまわって行こうか



わあー　ここ

「男女がふたりっきりになれる　ドアがあった」



あちゃちゃー

ここって　あれだよね

あちゃちゃー



好奇心　いえーい
好奇心　好奇心　いえーい

入るの？

好奇心
好奇心



好奇心
好奇心
誰もいないし



「僕たちは　誰にも見つからないうちに
ホテルの　ドアを開いた」



なんか　凄いね

そ　そうだね

「僕は　緊張して心臓が張り裂けそうになっていた」



「部屋に入るなり　ミントはあちこち見てまわってたが」
「洗面所の前で動かなくなっていた」

「そして　僕も決心を決めた頃」



ぜったい　カッコイイよ

僕も　ミントはぜったい　カワイイ

どこを　どう見たって　カッコイイ

僕も　ミントが



ぜったい　好き

僕も　好きだ



「僕は　夏休み直前に　ミントと知り合い」

「ふたりで開いたノートのページにふたりのことを　
埋め尽くすように次々と描いていった」



「次々と　思いついたことを　ページに描き」

「次々とページがめくっていく」

「好奇心だけを描いたページ」
「ぜったいカッコイイ　で埋め尽くされたベージ」
「好きだ　で埋め尽くしたページ」

「短い時間の中で　僕と彼女は次々と思いついたことを
ページに描き　埋め尽くした」



今度家に行っていい？

ああ　いいよ

今度も　同じ私服着ていくから

それしか　もってないのかよ



あんたも　シマシマパンツしか持ってないのかよ

あ　いつの間に

うふふふふふ
シマシマああああ　シマシマああああ

おい　返せよ

シマシマああああ　シマシマああああ


シマシマああああ　シマシマああああ

おい　返せってば

「年下にからかわれてる」

「目線はすでに　同じだった」



また来ようね

う　うん

「僕は　後ろめたい気持ちでいっぱいだった」

今度は家だ　今度は家だ



バーン　今度は家だよ

うん　今度は家で過ごそう

バーン　バンバンバーン

「一日で　これだけ突き進めるものなんだと」
「僕のデートは　ミントで染まった」



なに　読んでるの？ミント

ちょっと　

あまり　ごそごそしないでよ
ッたく



ハイスクールは　どこに行くんだ？　ミント

ちょっといいとこ
ハイスクールは卒業出来るんでしょ？

うん　まあ　このままいけば出来るよ

ぜったい　カッコイイ

僕も　ミントがカワイイよ

結婚しよ
卒業したら
結婚
わたし　早く卒業したい

うん　結婚しよう



ぜったい　はなさなーい


僕も



ぜったい　はなさないよ

僕もさ



「僕らは　短い夏休みの時間の中で

これからあろうという出来事を　次々とノートに書き込んだ

出会いから　気持ちを伝えること

気持ちを伝えて　結婚の約束をした」



なに　ダッサイその水着

これしか持ってないんだから　いいだろ



あはははは

こないだ水着買いにいくとき　ついてくれば良かったのに

あはははは



夏休みも　今年だけか

わたしは　来年も夏休みは　待っている
そっちは今年だけ

あはははは



受験勉強しないと　ハイスクールには　はいれないぞ

ご心配なくだよーん



こうしてるだけでも　責任かんじてるんだからよ

あらあら　ありがとさーん



ダサい水着に　シマシマパンツ
シマシマパンツで泳いでる

シマシマじゃないだろ

だ　　ダッサイ水着



誰も見てないから　いいけどね

ミント　夏休み終わったら勉強に集中しないとな

わかってますよ



まずは　ハイスクールにはいっててさ
だいたい　夏休み明け頃から　受験勉強にとりかかれば
余裕だよ



お父さんが仕事うまくいかなくなって
大変なんだよ



「僕の家では　もう余裕がなかった」

「僕は　とりあえず　ミントをハイスクールに入れる事
それ以外の事は　想像できなかった」



「学生の
僕にとって　そして
ミントにとって」

「夏休みは　これが最後の夏休みだった」



お待たせ―
バーン　バンバンバーン
涼しくなったね

うん



「夏休みが終わり　ミントはジュニアハイスクールにもどった」

「僕も　ハイスクールにもどり　この先の進路を考えてた」

夏休み　あっという間だったね

あっという間　あっという間に
おわちゃった　



ルクス　
今度からジュニアハイスクールの規制が厳しくなっただっちよ

へたに付き合うと犯罪になるみたいだっちよ

ルクス　ミントちゃんとは大丈夫だっちか？
やらなきゃ　大丈夫だっちけれどよ
これからは　ちょっかい出せないだっちな



ミント

こんにちわ

どっかに行って来たのか？



ちょっと

勉強してるのか？

うん

「僕は　この後のことが言えなかった」

「ミントは何か言いたげだった
私服でここに居たことを」

勉強頑張ってな



「これが　最後の僕らの態度だった」

「たった短い時間におきた」

「僕と彼女の」
「僕の彼女の」



「ぜったいカッコイイと言っていた」

「僕の彼女の」



「スースーした」

「スースーして過ごした」



「ペパーミント」



ヨミガエルガール夜霧よ今夜もありがとう

YouTube版

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動画劇画2017

　今年もクリスマスで残り１週間となりました。

去年の年末に＜オズのまものつかい＞というネタを投稿したのですが、
今年も、”オズもの”は、やりたかったということで、

今年も＜レーズンバアのつかい＞を投稿しました。

7月29日　投稿
BL系日常２レーズンバアのつかい

今月になって、書き直してますので、当初と若干ニュアンスが変わってます。

動画の方も作りました。

今年はリメイク版をいくつか行いました。

その中のひとつになりますが、YouTube版、または、ブログ記事で振り返っていただければ、ありがたいです。

YouTubeは、18分の長編となっています。
クオリティが低く、聴き難いとは思いますが、よろしくお願いします。



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今年は、新たにキャラクターを追加いたしました。

おっかさん役や＜レーズンバアの使い＞でも紹介してますが、
ネイルコ役など、追加キャラクターを好んで行いました。

おっかさん役では＜タイムスペースガール＞なども行いました。

8月29日　投稿
BL系日常２タイムスペースガール

こちらも先ほど同様、ブログ記事、または、YouTubeなどで振り返っていただけますと、ありがたいです。


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DQX フレンズ センリン＆ヒヨリ

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（センリン母）また　授業を抜け出したでしょ　センリン
（センリン）あ　バレちゃった！

（センリン母）来年は　ハイスクールの受験ですよ
（センリン母）そろそろ　その気にならないと　いけませんよ

（センリン）ハイスクールは　行きたくない

（センリン母）ちゃんと勉強しておかないとダメよ　センリン

（センリン）はいはい
（センリン）ちゃんと勉強してるよ　男の・・・
（センリン）あー　なんかどっかいきたい！

（センリン）なに！ここの駅　全然乗り方わかんない
（センリン）ねね？

（ヒヨリ）え！
（センリン）このホームからだと　どこ行くの？
（ヒヨリ）レンドアです
（センリン）あなたレンドアまで行くの？
（ヒヨリ）はい
（センリン）あッじゃー　レンドアまで付き合ってよ　乗り方わかんないから
（ヒヨリ）え！　まあ　はい

（センリン）けっこう早く着いたね
（そうね）そうね
（センリン）あなた　ここからどこ行くの？
（ヒヨリ）レンドア港から　船に乗る予定です
（センリン）ふむふむ　ちょっと暇だから　レンドアの船見てみようかなー

（センリン）わーお！　けっこうデカイ船だね　これどこに行くの？
（ヒヨリ）グランゼドーラ港まで
（センリン）グランゼドーラか！行って見たいなー
（センリン）でもお金そんなに持ってないし・・・
（センリン）ん！ちとストップ
（ヒヨリ）え！

（船員）まもなく出向しまっせー
（乗客）ちょっと予約してたもんなんだけど　遅くなっちゃってさー
（船員）お客さん　団体さん？
（乗客）そうだよ
（船員）じゃ　急いで乗ってー

（センリン）（このおっさんの後ついていこうよ）
（ヒヨリ）（ええ！）
（センリン）（バレないって）

（センリン）うふふふ　うまくいったね！
（ヒヨリ）すごく　ドキドキしたー
（センリン）あ　ごめん　そういえば　名前聞いてなかった
（ヒヨリ）わたしはヒヨリです　あなたは？
（センリン）センリン
（ヒヨリ）へー　もしかして　女の子？
（センリン）バカ言わないでよ　こう見えても男よ　14歳さ
（ヒヨリ）１４歳って　わたしも１４歳よ

（センリン）ええマジ！　同じじゃん　学校どうしたの？
（ヒヨリ）お父さんの都合で転校するの　それでグランゼドーラに行くとこ
（センリン）お父さんは　そこに居るのかな？
（ヒヨリ）う　うん　居るよ　別荘があってね　そこに一緒に住むの
（ヒヨリ）あなたこそ　親が心配しないの？
（ヒヨリ）グランゼドーラって　けっこう遠いよ
（センリン）え！　あ　うちは　大丈夫だから　い！　いつもの事だし・・・
（ヒヨリ）うふふふ　しらないよー怒られたって！

グランゼドーラーー　グランゼドーラーーー

（センリン）一晩かかるなんて　聞いてなかったよー
（ヒヨリ）わたしこそ　あなたから　なんにも聞いてなかったわ
（ヒヨリ）あなた　ベラベラ　話しててさー
（ヒヨリ）何時にグランゼドーラ着くの？とか　ぜんぜん聞いてこなかったじゃん
（ヒヨリ）でも　まあ　楽しかったわ
（ヒヨリ）ちょっと　ここの家に寄って行くね
（センリン）う　うん

スタスタスターー

（ヒヨリ）お願いしてもよろしいでしょうか？
（ヒヨリの父の知人）あなたの　お父さんにはね・・・
（ヒヨリの父の知人）言いたくないんだけどさー　ずいぶん迷惑してたのよー
（ヒヨリの父の知人）娘のあんたにも　また頼まれてもねー
（ヒヨリの父の知人）すまないが　他あたってくれないかー
（ヒヨリ）は　はい

スタスタスターー

（センリン）ど　どうしたの？なんかあったの？
（ヒヨリ）うんうん　別になにもないわ
（センリン）お父さん　別荘に居るんでしょ？
（ヒヨリ）まだ　着いてないって・・・
（センリン）そうなんだー
（ヒヨリ）あなた　もう帰らないといけないでしょ？
（センリン）うーん　まだ大丈夫　別荘まで付き合うよ　いこ

スタスタスター

（センリン）へー　ここが　ヒヨリんちの別荘！
（ヒヨリ）そう
（センリン）なんか　世界の中心って感じだねー
（センリン）ひと雨降りそうだなー
（ヒヨリ）ここは　嵐がよく来るけど
（ヒヨリ）天気のいい日は　すごくいい景色よ

（センリン）わー　楽器がたくさんあるね　ギターもいっぱいある
（センリン）お父さん　音楽家なの？
（ヒヨリ）そう　まあ　有名じゃないけどね
（センリン）へー　でもいいなー
（ヒヨリ）音楽好き？
（センリン）聴くのが好き　でも演奏もしてみたいなー
（ヒヨリ）どうぞ　弾いてみていいよ

ザ―――――――

（センリン）外は　大雨だね
（ヒヨリ）そうね
（センリン）お父さん　明日には　来るの？

ザーーーーーーーーーーーー
ザザーーーーーーーーーーーー

（センリン）どうしたの？　ヒヨリ

ザーーーーーーーーーーーー

（ヒヨリ）お父さん　お父さん　死んじゃったの・・・
（センリン）え！　居るって　言ってた・・・
（ヒヨリ）ごめん　嘘ついてた
（センリン）お母さんは？
（ヒヨリ）お父さんより　もっと早くに居なくなって・・・
（センリン）でも　なんでここに来たの？これからどうするの？
（ヒヨリ）お父さんが言い残した人を頼りに　グランゼーラに来たんだけど
（ヒヨリ）でも・・・
（センリン）さっきの家の人？

ザーーーーーーーーーー

（センリン）あ！　ヒヨリ！　待って！

ザザザーーーーーーーーーーー

（センリン）ヒヨリ

ザザザザーーーーーーーーーー

（センリン）ヒヨリ
（ヒヨリ）もう　どうしたらいいのかな？
（ヒヨリ）お父さんも居ないし　お母さんも・・・

ザーーーーーーーーーーーー

（センリン）ふたりでもやっていける
（センリン）だってさ　誰にも叱られたりしないんだよ
（センリン）嫌なことも　言われないんだよ
（センリン）それに　もう子供じゃないし

（ヒヨリ）わたしたち？
（センリン）そう　親から旅立ってきたのよ
（センリン）お父さん　お母さんは　居なくなってないさ
（センリン）旅立って　ふたりでここに　来たんだよ
（センリン）ふたりの楽園に
（ヒヨリ）ふたりの楽園
（センリン）そう

ザザザーーーーーーーーーーーーーーー

（ヒヨリ）センリン　ブルブル震えちゃってる
（センリン）ヒヨリが大雨の中　こんなところに来たからだよ
（ヒヨリ）温めないと・・・
（ヒヨリ）ふたりの楽園・・・

ザーーーーーーーーーーーーーーーー

（ヒヨリ）
「わたしとセンリンは　楽園に何日も暮らすようになりました
「そして」
「センリンとの楽園生活に　ある変化がおきました」
「わたしが妊娠したのです　１５歳の誕生日を前に」
「センリンは　村に出かけ　村の仕事を手伝い　わたしを養ってくれました」
「でも　わたしたちのことは　誰にも話してはいませんでした」
「そして　ある日・・・」

（ヒヨリ）産まれそう　大丈夫かな・・・
（センリン）大丈夫　ヒヨリ　頑張って！
（センリン）頑張って　ヒヨリ
（ヒヨリ）大丈夫かなーーーーーーーーーーーーー
（センリン）見えてる　もう少し！　頑張って！ヒヨリ
（ヒヨリ）大丈夫かなーーーーーーーーーーー
（センリン）産まれた後のことも　知ってるから　大丈夫
（センリン）頑張って　ヒヨリ
（ヒヨリ）大丈夫－－－－－－－－－－－－－

（ヒヨリ）
「そして　センリンとヒヨリに　」
「新しい　生命が　誕生しました」
「ふたりの楽園に　新たな住人が誕生し　楽園に住人が一人増えました」
「しかし」

（センリン）村に行ってくるからね　セヨリ（フルニエ）も　お利口さんにしてるのよ
（フルニエ）ちゃん　ちゃちゃちゃ
（ヒヨリ）いってらっしゃーい

（ヒヨリ）
「センリンは　村に出かけたまま」

（センリンの家の使い）お坊ちゃま　探しましたぞ！
（センリン）あ！
（センリンの家の使い）さあ　母上様のところへ参りましょ

（ヒヨリ）
「センリンは　帰ってきませんでした　わたしとセンリンの子供を残して」
「楽園で愛し合い　居なくなりました」

（センリン）ヒヨリ・・・
（ヒヨリ）センリン・・・・

動画＜ジョゼんち＞

（ジョゼの近所の住人）あーあの娘かい　この辺にずっと住んでた　貧乏な婆さんがいてよ
だが　婆さんが死んじまって　そこにこの娘がいたわけさ
足が不自由で歩けなくてよ　あの婆さんも　オンボロ小屋でよく隠して暮らしてたな
聞いたところ　婆さんの孫らしいが　他に身寄りもないみたいでな
それで　ここの空き部屋においているんだけどな・・・

（ルクス）こんにちは　スプーンとフォークを持ってきました
（ルクス）あと食器もよければ

（ジョゼ）あなた　ウェディー？
（ルクス）そ　そうですけど
（ジョゼ）入って　あたしも　ウェディーなの
（ルクス）え！　あ　はい　お邪魔します

（ジョゼ）ねねねね　あなた　海　見たことある？
（ジョゼ）あたし　見たことないの
（ルクス）ウェディーなのに・・・
（ジョゼ）死んだお婆さんが　あなたはウェディーの子だと
言ってたんだけど　実は会ったことなくてさー

（ジョゼ）ねぇ　よく　顔見せてよ・・・
（ルクス）え！
（ルクス）見せてー

（ジョゼ）新しい　スプーンとフォーク持ってきたんでしょ
（ジョゼ）部屋まで　持っていってよ

（ルクス）へーー　自分で作れるんだ
（ジョゼ）お婆さんと暮らしてたときから　作ってたわ
（ジョゼ）立ってないで　すわんなさいよ　よかったら　どうぞ召し上がって
（ルクス）あ　はい・・・

（ルクス）旨い
（ジョゼ）おいしい？
（ルクス）うん　おいしいですね

（ジョゼ）もっと　食べていいよ
（ルクス）あー僕はこれで・・・
（ジョゼ）だめ　行かないで
（ルクス）え！
（ジョゼ）あたしを　置いてかないで
（ジョゼ）置いてかないで　あたしを

（ルクス）（その日から僕は　彼女の身のまわりのことをしながら　彼女の部屋に寝泊りするようになっていた）

（ルクス）ル　ルクス！
（エルフルクス）ぼ！　僕のーーーー

（ジョゼ）ここは　あたしんちよ！
（ジョゼ）ここは　あたしんちーーーー！
（ルクス）ルクス

（ジョゼ）（ジョゼの戸は閉まり）
（ジョゼ）（僕は　ジョゼの檻に置かれた）

（ジョゼ）これで　目をふさいで
（ルクス）な　なんでさ
（ジョゼ）あなたは　目が見えない　あたしは足が動かない
（ジョゼ）これで　お互いの条件は　一緒
（ルクス）え！

（ルクス）（それから一か月　僕は息苦しくなり　彼女から逃げた）

（ルクス）ウェナ諸島には　バリアフリーの宿があるからさ　海もいつでもみれるよ
（ルクス）あと　これ　新しいスプーンとフォーク・・・
（ジョゼ）旅行に行くときは　ゆで卵を持っていくの
（ルクス）なんでだよ？
（ジョゼ）お婆さんがよく言ってた　旅行にはゆで卵だってー

（ルクス）海だよ
（ジョゼ）わあああー　ひろーい
（ルクス）おおきに！
（ルクス）え！
（ジョゼ）おおきにーーーーーーーー
（ジョゼ）おおきにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

（ルクス）（彼女は広い海に消えた）

（エルフルクス）おなか　すいたね
（ルクス）う　う　うーーーん

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動画＜祈りの踊り子＞

（おっかさん）チリー
（チリー）おっかさん！ねえさん！
（おっかさん）チリーが　あの野郎から逃げたと聞いて　ずいぶん探しただっち
（孤児院）あのー　この人たちは？
（おっかさん）チリーの身元引受人だっち　チリー　わっちの旅芸一座にもどるだっち
（ねえさん）チリー　おっかさんは　旅をしながらあなたを探してたのよ
（チリー）ねえさん

（フルニエ）ここに泊まるだっちゃ　宿たのむだっちゃ
（おっかさん）お座敷は　ここだっち？
（チリー）フルニエさん！
（フルニエ）あらま！

（おっかさん）チリー　あんたの知り合いだっちか？
（チリー）え！　あ　あ　うん　おっかさん
（フルニエ）あらまー！

（チリー）あはははー　なにこれ
（フルニエ）なにじゃないだっちゃ　五目フルーツだっちゃ
（チリー）五目フルーツ　あはははは　お腹よじれそう
（フルニエ）笑うなだっちゃ！

（宿客）あの　娘さん　今晩これで　お願いできないですか？
（ねえさん）あたしで　よければ　どう？
（おっかさん）バカ言うんじゃないだっち！
（おっかさん）わっちが　旦那のぶら下がってるのを引っこ抜くだっち
（宿客）それは　勘弁してくださいなー
（おっかさん）だったら　さっさと出て行くだっち！　さあさあ　だっち
（宿客）おいおい　ッたく　ちぇッ・・・

（ねえさん）チリー　どうやら　あのプー太郎に　ほの字だわね
（おっかさん）旅芸人が　プー太郎（学生無職）に惚れても　幸せには慣れないだっち

（おっかさん）（チリー　レーン村に　あんたの探してる娘がいるだっち）

（チリー）ヒヨリ　あたしよ　チリーよ
（ヒヨリ）ち　チリー！　あ　会いたかった
（チリー）ヒヨリ　しっかりして！
（ヒヨリ）チ　チリー・・・

（チリー）あああああん　ヒヨリーーーーーー
（チリー）ううううん　ヒヨリーーー　ああああああん　ヒヨリ　ああああああ

（ねえさん）チリー　あのプー太郎が　旅に出るそうよ
（チリー）ねえさん
（おっかさん）チリー　わっちらも　そろそろ　ここから旅立つだっち
（おっかさん）チリーは　ここに残るだっち
（チリー）おっかさん！

（おっかさん）その娘さん　ここの宿の従業員だっち　代わりがいないだっち
（おっかさん）チリー　ここで働くだっち
（チリー）おっかさん！

（ねえさん）あのプー太郎　もういっちゃうわよ

（チリー）フルニエさーーーーん　まってーーーーーーー
（フルニエ）チ　チリーはんだっちゃ！

（チリー）フルニエさーーーーーーーん

（フルニエさん）チリー　はん

（チリー）さよーならー　さよーならー
あたしここにいるからー

さよーならーー　さよーーならーー　さよーならーー
あたし　ここにいるからーーーーーーー
フルニエさん

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