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旧える天まるのブログ
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ニートクリスマス スポークンワーズ

2017-11-29 00:43:41 | ニートクリスマス前編
※2018年5月30日編集

①雑記の宿ニートクリスマス

②ニートクリスマス誕生前夜

③ニートクリスマスハートビート

④ニートクリスマス燃える欲望

⑤ニートクリスマス スキック

⑥ニートクリスマス ナ・ナ・ナ

⑦ニートクリスマス マスト・ビー

⑧ニートクリスマス血塗れの英雄

⑨ニートクリスマス 長持ち

前回



あとがき

 蘭望(アララギノゾム)はクドウが側にいながら、クドウは別な男性と結婚してしまいました。

クドウの側で再スタートをきったアララギは、工場勤務の一週間後の休日にクドウとデート。
外食をした帰りにラブホテルの前で「今夜はここに寄ってかないか?」てなことを・・・

クドウは「ホテルは嫌や」と言いつつ、アララギの家に泊まりどうも道中甘えた口で「いいだろ いいだろ」を連発したのにも嫌気がさし、

クドウにとってはそれが一種のファール、走り幅跳びで言うと記録なしの成績でありまして、
お互い大事な決勝生活に、アララギの成績は工場勤務一週間、その後は朝に起きれなくなりズルズルと家に居てしまい、夜間勤務もある時間帯、アララギの家の窓には灯りが付いて、クドウがその灯りを見つけ猛烈にダッシュ!
アララギが仕事に行ってないことがバレれてしまい、クドウはアララギを跳ねのけ、なんとも情けない男であります。

 その後は、クドウが奏でた伝言を信じ、蘭望(アララギノゾム)も結婚出来る男になったというお話しですが、みなさんはどういう内容のエンディングを迎えるのでしょうか?

以上を持ちまして、あとがき とさせていただきます

ご覧いただき、ありがとうございました。






ニートクリスマス前編・後編・まとめ


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ニートクリスマス 長持

2017-11-26 12:25:22 | ニートクリスマス前編

前回
⑧ニートクリスマス血塗れの英雄



 クドウがやって来て、クドウが残したメッセージを聞いたあと、しばらくひとりで工場の仕事を続けた。




新年度から半年経った休日に、俺の部屋の外から民謡の音が聴こえて来た。

長持唄(宮城)
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COLUMBIA


とても日差しの良い日。俺の家の中に長持唄が響いた。



(クドウがリクエストしたのだろう)
(俺にベールを預け、クドウは角を隠したのだ)

「クドウらしいことをするもんだ」



 24歳から数年後。俺は工場で働き、シルクの花嫁衣裳のコピーを作り、クリスマスで披露した。
ニートから始まった、クリスマスソング。

マリアの御子
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次回
ニートクリスマス スポークンワーズ


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ニートクリスマス 血塗れの英雄

2017-11-24 01:15:58 | ニートクリスマス前編

前回
⑦ニートクリスマス マスト・ビー



 俺の工場勤務も決まり、ここからスタートダッシュが始まった。



クドウは俺の家の玄関をこれまで何度か勢いよく踏み込んだ。
走り幅跳びをやっていた頃の記録を思い出したかのように。



その記録の後を見て

「アララギらしくない」
「アララギと同じ距離で優勝したこともあったけど」



「アララギがその距離の記録じゃ、予選通過がやっとでさ」
「その時、男と女って不思議だなーって思った」
「何回か練習してるうちに、あたしのほうがアララギの記録を抜いちゃってるし」

「高跳びに変更してさ、またアララギらしいところも見てたけど」
「今何やってるの?アララギ?」
「いろいろ聞いたけどさ、プロボクサーとかスキーのインストラクターとかやるとか」
「あたしに会って工場で働くって何?それも保証人付きの工員って」
「その辺の会社なら、実業団で顔パスで入れたんじゃないの?」
「走ったり飛んだり跳ねたりして働けたんじゃないの?」
「その他にも、ジャージ着て女子高生とイチャイチャ校庭走ってたりもしてたんじゃないの?」
「アララギのお父さんがあたしの家でお酒飲みながら、体育の教師の話しをしてたのを側で聞いたことがあったけど、あたしそれ聞いてて、アララギらしいかなって思ったよ」
「今何?、ここで工場勤務って」



「聞けば プールの監視員断れたり、あんた泳げるのに」
「水泳でも毎年メダル貰ってたじゃん」
「球技もそこそこ出来るし」
「あたしソフトボールしたことなくて、キャッチボールしてくれたのアララギ、あんたじゃん」
「両手で受けろとか、胸にボールを寄せろとかさ」
「バスケットもそこそこ出来てたし」
「そこそこ出来てて、お金にならないメダルいっぱい持ってて」
「そこそこからどん底じゃん」

「そこそこなにも出来なくても、どん底でも幸せにはなれる」
「一緒に記念アルバムも残せるかもしれないけど」
「なんかさー」
「あたしがベール垂れ下がった頃に、隣に居るの」
「言っちゃ悪いけど、あんたより老けた人の方がいい気がする」
「ちゃんと養ってくれそうで」

「昔のアララギの記録だと、ここまでだよね」
「ここまでじゃノゾムまでいかないな」
「ノゾムさんぐらい言わせて欲しかった」

「そこそこいいところ見て来たけど」
「アララギらしいところ、もう一度何か見せてよ」

「そうだなー40歳ぐらいになったときに、同じ場所に立って入れるぐらいなことをしてたら」
「たぶん、あたしもその場所に居るから」


 クドウは俺に次のクリスマスイベントを要求し、俺の家を後にした。
そして40歳になった頃に、クドウと俺は同じアルバムを残した。

グッバイ・トゥ・ロマンス
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Sony Music Japan International Inc.


※投稿は11月25日となってましたが、投稿予定日は11月24日でしたので投稿日を11月24日改ざんいたしました。

次回
⑨ニートクリスマス 長持ち

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ニートクリスマス マスト・ビー

2017-11-22 15:22:54 | ニートクリスマス前編

前回
⑦ニートクリスマス ナ・ナ・ナ

マスト・ビー・サンタ
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 年末にかけてクドウと俺は会社に面接をし、一足先にクドウの方が職場に通い始めた。



俺は年末年始の補充従業員の入れ替えもあり、大手の名がつく電子部品工場に入った。

 かつて電子部品工場は、下請け工場があちこちにあり高卒正社員の花形就職先でもあった。けど、みるみるうちに大手下請け工場は閉鎖し、生き残っているのは大手ブランド名をつけた大手メーカーと合流した工場があるぐらいになっていた。あとは中途採用となると、コンビニスーパーのバイトかフランチャイズチェーンのパート社員。土日が休める会社と言えば、大手メーカーの工員や期間契約社員ぐらいだった。

 (昨今、投票率が低いのも日曜休日の一般社会人が著しく減少していることも影響してるのではないか?)
(かつてリーマンショックの影響と政権交代が行われた頃は、派遣切りという政治的経済制裁に近い現象が起きたが、大きな工場ほど政治権力にビビっている気がする)
(ビビろうがビビらなろうが、政治家は人数の多いところから票が欲しいだけ)


 俺は高い給料が欲しいだけで工場に入った。フランチャイズチェーンで働いてる人々はランダムにシフトされた休日をどう?過ごすかで精いっぱい。投票日もいつ何時あるのか?わからないで過ごしていた。



 お互いの再就職が決まり、クドウが出勤してる姿を見かけるようになった。
大学を卒業してから実家に住んでいたようだが、クドウを見かけた記憶はなかった。しかし、あれからというものクドウを見かける。以前は多分、ある時期からお互いの間にカーテンが引かれていて、お互いの存在が見えなかった。隠していた存在意識のカーテンを開いた途端、お互いの姿が見えるようになった気がした。意識のカーテンなのか?それとも瞼なのか?いずれにせよ、俺は無意識な時でもクドウが見えるようになった。



 俺の本格的な稼働は年明けからだが、契約が決まり工場の中を案内されたときは敷地が広いことと、窓が無いことに驚いた。精密機械のメーカーとあって、外部からの異物混入を防ぐという意味もあるように窓が無い大きな迷宮世界だった。方向音痴になるくらい。俺は嗅覚か触覚で歩くような迷宮工場で働くと思った瞬間、不安にもなった。

(シャンプーもあればリンスもある)
(リンスと言ってもラビリンス)
(初めてのリンスは不安だな)
(俺は先の見えない不安と香りと肌ざわりを三回も経験しているんだ!)
(しかし、今回はスケールが違うな)
(子犬?昆虫?になったような不安を感じる)

 大手メーカーで働くこともあり、身分が低い俺には保証人のサインも必要になり、ここで働くためにクドウから保証人のサインを書いてもらい人事課に提出した。



 俺は時間が進んでいるのかも定かでない真空状態でいる頃、クドウはひと仕事を終えて俺の家を訪ねてきた。



クドウもまだ慣れてない新しい職場に緊張していたのか?堅苦しい表情で俺の玄関に現れた。

「はーーー」

息吹の音が俺の耳に届き、俺はクドウと何日会ってなかったか?という日付の計算もしていない状態だったが

「おお お疲れさまー」

一言目に出て来た「お疲れさまー」は「お帰りー」の言葉と一緒になった。

「お疲れさまー」の一言を言いながらクドウの姿を見た途端、クドウの側に近づきクドウは今日はなんで寄ったかをペラペラ口にしながら、俺とクドウは立った状態で唇を合わせた。



 吐息を間近に感じながら、テーブルがあるカーペットまで移動する様子はS極とN極がくっ付きあったマグネットな形態になってカーペットの上を転がった。
時間が止まり真空状態の中でクドウのお腹の奥から音がした。

「・・・」

「お腹すいたー」

「ああ 即席麺ならすぐあるけど」

「食べていい?」

「うん おふくろが食事持ってくるけど断るよ」
「お風呂入るか?」

「うん 入りたい」

マグネット状態からお腹の音でお互い平常にもどった。

「服、監獄のお姫さまでいいか?」

「あさって仕事だから明日には帰るけど」

「パソコンもスマホも電源閉じてるのか?」

「仕事忙しくて、開いて見てないの」
「こないだ電話中にごめんね」
「お父さんが長電話うんぬんかんぬんってわきでうるさくなって」

「俺もメール送って返信来なくて心配するよりか」
「クドウからのメールを待ってた方がいいかなーっていうほうだから」
「ラインも既読がないだけで心配症になるからさ」



 この時期、外に出ると忙しい社会。クドウが俺の側に居るとのんびりとした時空に変わった。



(時空に変わると、ふたりでなんでもしたくなる)
(昨日までひとりでしていたことも、ひとりじゃつまらなくなりふたりでひとつのことをしてしまう)

(これはこの先の予行練習?)
(時空が過ぎると何があるんだろうか?)



 クドウと見つめ合った後、クドウが両親のことを話した。
凝縮した時間の中でも自分の質問に対しては丁寧な話しをした。早口な部分もあるが、詳細は丁寧。
そこには男ぽかったり女ぽかったり。しかし、口にしてることに思わず聞き入っていた。



 お互いに眠くなってきた頃に俺と話しをしていて、総合的に俺にクドウの家を継いでいけるのか?という趣旨のことを言っていた。

俺も両親のことを言いたくなり

「俺は別に親を捨ててもいいんだ」
「親父も実家捨てておふくろのほうに身を寄せたわけだし」
「今のおふくろの経営のやりかたじゃ ちょっと苦しいよ」
「スポンサーだよりだし」
「派手な宣伝方法で目立っていた時期もあったけど」
「親父も借金重ねたあげく、実家の遺産相続を放棄したんだから」
「おふくろの経営で、親父の実家の土地まで失うところだったけど」
「それでもおふくろは親父に財産がもうないのを取ってつけてバカにして」
「出稼ぎまでさせて働かせてるんだぜ」
「親父はお人よしで優しいから出稼ぎまでして家族を養ってる気分でいるけど」
「おふくろは儲け話しだけして」
「商品券だ、なんだってさ」
「ねずみ講にまで手をつけて、親戚に買わせて」
「親戚もやさしいからねずみ講で買った掃除機とか布団とか」
「今でも大事に使ってて、それを見るたびに申し訳ない気持ちになるんだよ」

・・・・



「寝てたのか」
「俺も寝よっと」
「興奮したな」
「今日は」

次回
⑧ニートクリスマス 血塗れの英雄

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ニートクリスマス ナ・ナ・ナ

2017-11-18 19:09:17 | ニートクリスマス前編

前回
⑤ニートクリスマス スキック

ナ・ナ・ナ
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 暫し、クドウと同棲生活を過ごした。その後、俺も工場の面接を受けて年内中に就職をして年を越そうと師走を走り出した。

 日曜の早朝に中卒野郎が週刊版の赤旗新聞を俺の家に届けにくる。
中卒野郎は、朝は赤旗の新聞配達をして。昼は町工場で働く生活を何年も続けていた。
俺は日曜版を読んでいた。赤旗は熱血新聞のイメージがあるが、意外と柔らかいタッチの記事も多い。
スポーツ記事もあり、世間が思ってることも書いてある。将棋では新人戦などが主催されてもいる。
漫画も載ってあり、過剰な感じというより男女とも見やすいタッチでお堅い内容の漫画でもない。

 中卒野郎は日々真面目に暮らしている。
「真面目に暮らしてなければ」という生活環境でのプレッシャーもあるんだろうな、と、俺は思って居たり、「警官より立場が低いのによくやってるな」と、この頃は思うようになった。
政府に物事を申してる分、下手なことをすればマイナスの反動も大きい。俺みたいな男と付き合っていたら、世間的に中卒野郎にはプラスにはならないのに俺は中卒野郎のイメージダウンの片棒を担いでるし、中卒野郎より上から目線の俺の癖が治らない。

「今度俺、結婚するんだよ」
「おまえのおふくろの親戚だ」
「おまえとは義理の親戚になるな」

 中卒野郎はどこで知り合ったのか?知らないが準看護師の娘と結婚するようだ。
聞くところ俺の親戚で中学を出て家族に心配をかけたりもしたが、中卒野郎と知り合って準看護師になり、今度結婚するらしい。容姿のいい娘だけあって、中卒野郎には勿体ない気もしたがチャラい男に捕まるよりかはマシなのかとも思った。

「これちょっと早いけど、記念にどっかに飾ってくれ」

「お、ありがと なんだこれ?」

「いわさきちひろの水彩画が書いてあるサイン入り色紙だ」

「いわさきちひろ?おい!こんな高価な物、受け取れないよ」

「よく見ろ複写だ」
「原画は本人のだけど、写真を色紙に印刷したものだ」
「赤旗配達してると、こういうこともあってな」

「ありがとな」
「おふくろが嫁を紹介したのをいいことに、偉そうな顔をするかもしれないけど」
「お幸せにな」

(中卒野郎も結婚か)
(中学の頃、学力テストであいつは誰から見てもビリだった)
(俺は下から二番目の成績のときもあって、あいつがいなければ俺がビリだった・・)
(あいつは社会人として俺より一人前だな)

(俺はカッコつけた見栄もあったけど、地味に工場で働くか)
(プロボクサーになることを考えたり)
(この頃じゃ道端に金でも落ちてねーかとか、FXで儲ける夢とか見てて)
(儲ける方法ばっか考えてて)

(気付いたら家でゴロゴロしててよ・・・)
(新聞の金だって親父が払ってるんだからな)
(俺)



(そんな中にクドウが俺の家に来て)
(風呂にも一緒に入って)
(目が覚めたっていうか)

(なんていうか・・・)

(考えちゃうとまた、デレデレしちゃうな・・・)

Perfumeメドレー
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 そんな慌ただしい師走の夕方。クドウから居酒屋で飲もうと誘いがあった。
そこにはカノが居て、どう見ても場違いな感じで3人で会った。俺は一瞬席をどこに座るか?迷った。



 けれど、クドウが俺に微笑みを浮かべ間近に座るよう俺を誘導した。カノは顔色を変えずに俺たちを見ていた。



(前に会った時は)
(クドウの方が遠慮した顔をしていたのに・・)



(クドウは俺が来た途端、俺に気を使いまくっている)
(カノにも甘ったるい声で会話をし)

 クドウは居酒屋で合流した3人の中で、一番幼稚な声を出していた。



カノは俺と目が合うと

「そうだったのかー」

と、会話の相槌の中で出てくるセリフで、俺の顔を見ながら

「そうだったのかー」
「アララギくんってそうだったのかー」

終始おれに「くん」をつけ「そうだったのかー」をループしていた。

 俺とクドウとカノの場違いと思えるような居酒屋での飲み会。
俺とクドウの立場を考えクリスマス間近だということを感じさせないように。
感じてるけど「平常心です」見え見えの忖度な飲み会だった。

「ニート中の俺たちに、クリスマスも正月もへったくれもない」

という表向きな顔が、俺たちから見え隠れしていたのだった。



 俺がクドウとこうしていられるのも、カノとの間で何もなかったからなのだ。



もし、あの時クドウ経由で俺がカノのところへ行っていたら、今のクドウとの状況はなかった。
クドウで止まり、俺はカノに対する異性への気持ちは消滅した。

 俺とクドウがここの居酒屋でイチャイチャしたあと、カノとイチャイチャする関係は二度と来ないと感じた。俺はカノに下心を抱くことは二度とないと、そう感じたのだ。



 カノとクドウと俺と居酒屋で飲んだ夜、3人とも満遍なくほろ酔いだった。
カノはあの時ヤケ酒でも飲んで来たかのような素振りでムラがあった。今宵のカノは最後まで酔った素振りを見せなかった。

 

ラスト・クリスマス (シングル・ヴァージョン)
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カノはクドウと俺を家の側にある公園に置いて、夜の暗闇へタクシーで消えて行った。



 カノとはこの夜がラスト・クリスマス。カノがクドウに渡したクリスマスプレゼントの中身は、クドウにしか知りえないこととなっていた。



その夜からクドウは



俺に愛情があるかを確かめるかのように



俺に耳を傾ける。

これまでよりクドウは話を聞いてくる。



その表情はふたりだけの時に見せ、その先に何かを求めていた。

キャント・スリープ・ラブ (ダニー・L・ハール・リミックス)
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⑦ニートクリスマス マスト・ビー

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