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旧える天まるのブログ
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ピンクタンサー<まとめ>

2018-12-30 13:58:09 | ピンクタンサー
ピンクパンサーのテーマ

ピンクパンサーのテーマ(映画「ピンクパンサー」から)
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レッドブリッジ




ピンクタンサー壱










ピンクタンサー弐









ピンクタンサー参







ピンクタンサー四









ピンクタンサー五







ピンクタンサー六







ピンクタンサー七















ピンクパンサー2<特別編> [DVD]
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マイブーム2018

2018-12-28 11:03:20 | 雑記の宿


 今年の正月に購入したDVD『フレンズ・ポールとミシェル』。



 昨年以前からこの作品にマイブームがあって、今年はとくにミシェル役のアニセー・アルヴィナを追いかけていた年でした。

 この映画を初めて見たのが小学生の頃でしたので、その当時の印象は設定は幼い男女の物語でしたが、小学生の私から見れば、お兄さん、お姉さんたちの戯れに思えたのですが、今、この作品を見ると、幼さが残る男女の掛け合いは、名作として劣化していませんでした。

 ミシェル役を演じたアニセー・アルヴィナ。1953年生まれで、『フレンズ・ポールとミシェル』に登場したのが1971年。宮藤官九郎さんが1970年生まれなので、今から47年前にそのチャーミングな美貌を世界中に映し出していました。
 調べていくと、2006年にアニセー・アルヴィナは53歳で他界していました。現在も生きていれば65歳。みうらじゅんさんが今年60歳でしたので、彼女とは5歳違い。みうらじゅんさんは『フレンズ・ポールとミシェル』に影響を受けて、中学生ぐらいの時に初めて自分で書いた小説のヒロインの名前を”ポールミシェル”にしたそうです。(週刊文春調べ)
 


 アニセー・アルヴィナがマイブームでしたが、調べによると2006年11月に他界してますので、今年は彼女の13回忌にあたります。11月と言いますと、私は”ヨミガエルガール”を書いていて物語が佳境に迫りエネルギーがそこに注ぎ込まれていたのが先月11月の出来事で、不思議な事でその月から名作家”アラン・ロブ=グリエの映画が東京渋谷”イメージフォーラム”で上映会が行われていました。

「大人計画」ができるまで
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文藝春秋


 今月18日には”イメージフォーラム”がある青山通りと同じ並びで、”大人計画30祭大博覧会”が開催されることになり、他者とは関係ありませんが、私とアニセー・アルヴィナの結びつきが偶然にもそこに出来ていました。



『快楽の漸進的横滑り』という映画にアニセー・アルヴィナは出演していて作品を観て参りました。
没後13回忌、あたらめてご冥福をお祈りいたします。アーメン




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30祭

2018-12-26 21:39:26 | 日記


 先週、大人計画誕生30年 30祭大博覧会を観に行ってきました。
大人計画という劇団の30年の歩みを拝見していて、才能あふれる劇団員の方々がそこには存在していました。

高校生下宿: える天まるのブログ<高校生下宿> (ブログ文庫)
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 1983年~1986年~ 私が才能を発揮できたのは、高校入学するまでですね。入学前は複数の高校から入学の申し入れがあったようです。遠くは東海大系の高校や近くは東北学院大の付属高校など、あちこち父の耳には入っていたようですが、無名の落ちこぼれ高校に入学しました。
 才能を生かせたのは高校に進学するまでで、あとは修学旅行で殴られたりと散々。
 今となっては周りからは「裏口で入った」と、疑惑までもたれ、『死げばよかった』と、今なお吹き荒れる風に晒されています。
 学生時代に『チクったら殺す』みたいな空気が当時からかなりあり、ずいぶん、自分で自分を誤魔化して生きてきました。
 高校生活は誤魔化すも何も、不登校で欠席日数が多く、就職の申し込みも書類受付の段階で落とされていました。そういうのでさえ、隠して誤魔化していたのですから、詐欺師同然の学生生活でした。 
 姉も大学に進学したこともあり、私は奨学金は使わずで、高っかい修学旅行費と学費もあったことで3年の冬には親は破産。卒業後の春には我が家が差し押さえになって引っ越し。学校を通して就職も進学も出来ずに卒業。自動車の免許と滞納してた授業料は3年の時にバイト代で払い、バイトしていた会社へなんとか就職。上司から父親への嫌味を語られながら仕事をし、給料日に給料が出ない会社で家に帰れば母親と大喧嘩。死ぬんならこの時に死んでおけばよかったと繰り返し思う日々です。


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 1988年~は、大人計画が誕生した頃で、私はいくつか職を転職し、なんとなく転職がうまくいった頃でした。けど、相変わらず過去をさらけだせずに人妻のケツを追っかけていた頃で、そういう罰あたりな脳内でしたので、会社にも長くいられなくなって退職したり、また、他の女性と半同棲などもしていた頃でした。

ゴールドラッシュ池袋イーストヘルス: える天まるのブログ灯の果て夢の果て続編 (灯の果てノベルズ)
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 1991年~は、私は人妻にフラれて同棲相手にも愛想つかされて、その反動もあって東京に出かけた頃です。風俗にハマったり、エロ雑誌のモデルでもやろうか?と、東京で新たな進路を考えていた頃でした。

 1998年~一挙に飛びますが、30歳で今度は私が体調を崩したこともあり、借金で破産して再地獄を見ました。父は破産後会社員になり、母と私夫婦で自力で破産弁護士料を支払っていた頃です。その頃『男30にして立つ』というのが頭の中をグルグルと巡ってました。10年間年収手取り数万円で過ごしました。
 その頃、宮藤さんが様々なメディアに登場しだした頃で、宮藤さんのお母さんが時々、うちの店に買い物に来ていた頃で、宮藤さんのお母さんがニコニコした姿が印象的でした。宮藤さんのお母さんは私を覚えてないようでしたが…

 一方、私の家では姉が残した奨学金は昔は取り立てもそれほど厳しくなかったこともあり、父が死ぬまでの間に数十万残っていました。姉の奨学金は父の死後、私が残金全て支払いましたが、父の遺産金を使いこんだと思われ母姉弟との関係は最悪になりました。

 松尾スズキさんの居る大人計画に宮藤さんが所属してるなど思ってもいませんでしたし、30年ほぼ、大人計画に投資した事がありませんでした。
 私は失礼な話し、大人計画が演劇集団だとも知らず、30年近く、大人計画になんの投資もしてこなかった不届者だと思います。

 博覧会での印象は『意外と宮藤さん、舞台に出ていたのね』でした。

こんな私が大博覧会を観に行くとは、お恥ずかしく感じました。


失礼しました。


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ピンクタンサー 七

2018-12-21 22:40:31 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参
ピンクタンサー四
ピンクタンサー五
ピンクタンサー六





「ママだぞ」



「おじさんに別れを」

「さようなら」
「大好きだよ」

「君は すばらしい」
「豚さんたちだ」



「バイバイ パパ」
「いつ 帰ってくる?」

「まだ分からない じゃあな」





「ポントン」
「世界一 刺激的な街に」
「フリーの男が2人」
「何して過ごす?」



「どこのシャンプー?」

「ホホバ」

「ボトルを」

「…」

「ジョジョバだ」

「でも ホホバです」

「ジョジョバと書いて」
「ホホバと読む」

「ホホバ」

「ややこしい」

「ホホバ…」

「ホホバ」

「ホホバ…」

「ホホバ」

「ホホバ イエーイ」
「やはり男同士は いいな」
「女なんて要るか!」



「妻子の元へ帰ります」

「どうして?」

「あなたと私同類には…」
「家庭を二の次にしては」
「いけないです」
「仕事を優先した結果が」
「これだ」

「私は幸せだぞ」
「シャンプーに囲まれて」

「警察官としては世界一です」
「だが恋愛に関しては」
「てんでピント外れだ」
「ニコルですが」
「彼女の目の色は?」
「ペットの名は?」
「好きな歌は?」
「ガートの刑法は暗唱できても」
「愛する女性には無頓着だ」

「…」

「目はミストグレーだよ」
「好きな香りはバニラで」
「甲殻類アレルギー」
「足首には私がつけた」
「小さな傷跡がある」
「ペットは猫」
「ミンディとウエンディ」
「シンディ デローレス」
「フランク」
「マキシム カリギュラ」
「そして ルイ―ス」
「自分の美しさを知らない」
「私も美しいとは言わない」
「なぜなら…」

「何です?」

「自分の美しさを知れば」
「私には目もくれなくなる」



「ポントン」
「ハグして…」

「…」

「コンディショナーも」

「…」



「怪盗トルネードの正体が」
「遂に判明しました」
「ドリームチームの快挙です」
「成功を称える祝賀会が催されます」
「会場となるザマ峠の中継をお楽しみに」





「事件の感想を」

「単純な事件でした」
「これでも手間取った方だ」

「私の観察眼が生かされただっち」
「次々と推理が進んだだっち」

「技術が犯罪に勝ちました」

「ピンクタンサーは?」

「…」

「…」

「…」

「犯人に解体されました」

「非常に残念だっち」

「残りは無事だ」

「残り3品は すばらしい」



「警部」

「ソニア」

「すごい渋滞」

「ああ そこが空いてる」
「私がメーターを見よう」

「いい車だ」

「レンタカーよ」
「ガートでは刺激的な街だったわ」
「今夜の便で発つの」

「ボン・ボヤージュ」

「さようなら」



「妻の顔を?」

「ええ よく」

「来たら すぐ知らせてくれ」



「ニコル」

「召し上がります?」

「心遣い ありがとう」

「いい車」

「ソニアの車だ」

「寒いからいくわ」

「ニコル」



「君は きれいだ」



「退屈で」
「ヘドが出るんじゃないの?」



「誰がきみを そんなふうに?」
「どこのアホタレが…」
「私だ 聞いたのか?」

「そうよ」

「阻止したかったからだ」
「彼が君に…」

「私に?」

「ホレるのを」

「急に困る!」



「…」



「ポントン」
「出勤だ!」



「考えたんだが君らを中心に」
「国際警察を設立したい」
「もちろん指揮は 私が…」
「ちょっと失礼」



「何だ?」



「一件落着」

「はあ?」

「事件解決です」



「もう とっくに解決してる」
「だから祝賀会を開いてるのだ」



「大丈夫ですか?」

「クル クルーゾーが来た」

「ここに?だっち?」

「ピンクタンサー奪還の手柄を忘れられず」
「突飛なことを言い出した」

「どんな?」

「君が犯人らしい」

「私が?」

「ピンクタンサーを持ってると」

「悪いことをしただっち」
「そこまで神経が参ってたとはだっち」



「終始 我々といたソニアがだっち」
「何を盗めると?だっち」

「みんなで一緒にバーに行ったとき」
「ソニアは頭痛で部屋に残ってたよね」

「確かにだっち」

「でも素人に盗みはムリだ」

「彼女はトルネードを研究してる」
「ゲームをしよう」
「2人に接点があったら?」

「奴の娘とか」

「まさかだっち」

「恋人」

「そうだっち だが捨てられただっち」

「それで復讐を」

「売買できない物を盗んだのは」
「真の狙いが」

「トルネードだから」
「奴をおびきだし罪を被せるためだ」

「そして殺し 遺書を捏造」

「唯一売れる」
「ピンクタンサーを奪っただっち」

「おめでとう諸君 全容解明だ」
「要した時間は」
「2分」

「だっちだっち」

「あははは」

「ブラボー」



「あのロッカーを開けて?」

「ニコル 今のは単なるゲームだ」

「ゲームの締めよ 見せて」

「飛行機に遅れるわ」

「見せて」

「正気 何とかしてる」

「見せて」



「じゃ 締めましょ」



「本当だったか!」



「やめろ」
「目当ては私だろう?」
「君を終身刑にする証拠は」
「私が持ってる」
「刺すなら私を刺すべきだ」



「そうね」



「そんな簡単に同意する?」



「ジャック!」
「しっかり」



「私が刺せれば…」



「投げたナイフが名誉勲章に当たってる」

「跳ね返ってウエイターに…」

「ソニアは?」



「ガート制定法の名において」
「世界屈指の家具を盗んだ罪で逮捕する!」

「逃がさないと打ち上げて花火にするわよ」

「逃がせ」

「打ち上げるがいい」



「正気か!」



「OH!!」

「…」



「ご苦労」
「ポントン」



「この大バカ者!」
「ボンクラ!」
「世界人類の恥さらしめ!!」
「ガートの聖なる象徴を破壊したのだぞ!」



「ポントン」
「持ってきたか?」



「ピンクタンサーが」
「狙われてることは分かってた」



「そこで私は」
「博物館へ行った」
「友である警備員を説得し」



「防犯システムを 切ってもらったのだ」
「ガートの宝を守るために」



「そして複製と」
「すり替えたのです」



「こちらが本物のピンクタンサー」



「盗品は複製だった」



「悪夢だ 信じられん」



「トルネードは家具鑑定のプロだ」



「遺書の内容で」
「犯人は別人だと確信した」



「本物のトルネードなら」
「複製を見抜ける」



「なぜ」
「ソニアの犯行だと?」



「駐禁取り締まりの勤務が」
「役にたった」
「今日 ソニアの車のプレートを見て」
「ナンバーをメモしたことを」
「思い出したんです」
「同じ車の違反切符を切ってた」



「彼女がガートに来たと」
「言ってた 2日前」



「ピンクタンサーが盗まれる前日に」



「よく私に従った」
「駐禁の任務を命じたのは私です」
「そうだろう?」

「違います…」



「私はアベヤネダの屋敷に」
「犯人がいると」



「直感で悟った」



「その犯人こそが」
「彼女だったのです」



「彼は世界一の捜査官だ」

「太刀打ちできない」

「伝えるだっちか?」

「黙ってよう」



「クルーゾー警部」
「今こそ誠意を込め」
「真実を話す」
「ニコルと私の関係だ」

「聞きたくない」



「何もない」

「何も?」

「本当です」

「認めたくないが」

「軽いチュウとかも?」

「彼女は1人の男しか」
「見てない」
「あんただ」
「鈍い男だ さっさとキスしろ」



「ニコル」
「1人で生きる人間などいない」
「だから どうか…」
「たとえ」
「後悔することになっても」
「結婚してくれ」



「主任警部」
「式の立ち合い 感謝します」
「幸せ倍増ですよ」

「ジャック・クルーゾー」
「ニコル・デュラン」
「互いに愛と貞節と服従を…」

「妻は夫に服従する必要はない」

「では 互いに愛と貞節を」
「誓うかね?」

「誓います」

「誓います」

「ガート13区の主任警部の権限で」
「宣言しよう」
「君たちは今」
「正式な夫婦となった」





「末永い平和と幸せに!」



「キャー!!」





「式場 きれい?」

「とっても」

「メガネだ」

「私の母は?」

「さっき悲鳴が聞こえたろ?」

「いいえ」

ピンクパンサーのテーマ
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ピンクタンサーまとめ


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ピンクタンサー 六

2018-12-17 19:29:02 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参
ピンクタンサー四
ピンクタンサー五





「ただいま」

「わあ!!!!!!!」



「奇襲攻撃だ!」

「よせ 弱ってるんだ」

「絶好のチャンスだぞ!」



「空手の必勝法は」
「不意を衝くことでしょ?」

「空手の達人は誰か」
「じっくり教えてやる」

「頭を隠してといたら?」
「いくぞ」



「さあ こっちへおいで」
「何もかも許そう」



「いた」

「クルーゾーは?」

「失態を悔いてるでしょうか?」

「警部は立派な捜査官です」
「苦境に冷静に」
「対処されてます」



「死ね」
「ヤセ 豚ども!」



「OH!!」



クルーゾー 大失態



「自分の犯した過ちを」
「分かってるんですか?」

「過ちとは?」

「子供への虐待や暴言です」

「時代の流れの早いことよ」

「学ぶチャンスを」
「すべて ふいにしてる」
「あなたほど頑固な」
「愚か者は いないわ」

「やれば できる」

「では もう一度チャンスを」



「絵をみせるので」
「何に見えるか答えて」
「第一印象でパッと答えて」

「ウェディ人の酔っぱらい」
「歯を磨かないプクリポ人」
「オーガ人のゲイボーイ」
「戦車を知らないドワチャッカ人」
「へんな絵ばっかり!」



「…」



「世界中の新聞が」
「マヌケ呼ばわりだだっち」
「私の信用は地に落ちただっち」



「仏教徒だけど」
「憎しみが消えない」



「女王のドレスを風船のように…」

「彼はピンクタンサーを」
「一度 奪還してるわ」



「奴に解決出来たら」
「チュチュ姿で走ってやるだっち!」
「ピンクのバック 抱えてだっち!」



「奴は外そう 賛同者は?」



「何か知らんが賛成!」



「クルーゾー」
「あんたがバルコニーから落ちてる間に」
「証拠のカギを見つけた」

「証拠のカギとは?」

「…」

「カギか」

「寝室に落ちてた」
「見逃したようだな」

「証拠とは限らん」
「だが君が こだわるなら調べよう」



「クルーゾー警部」
「大して残念でもないが」
「チームから外れてもらう」

「チームから?」



「今後捜査に関わるな」
「アリべデルチ」

「チェリオだっち」

「さようなら」

「…」



「ニコル」



「警部」

「!…」



「資料を返しに」
「ニコルのオフィスに何をしに?」

「クビになって…」

「慰めてもらいに来たの?」

「長い付き合いだからね」

「いつも そう」
「好きになる人には振り向いてもらえない」

「君に惹かれない男など」
「いないぞ」

「どうして?」

「だって…」



「…」



「魅力的だから」



「五分後 私のオフィスへ」





「本当に恋人は いないのか?」

「一度 大恋愛をしたけど」
「別れたの」



「気の毒に」





「ニコル!」



「続けて すぐ行くわ」
「ビンチェンゾが その住所に」
「すぐ来てくれって」



「やはり私が必要か」

「解決したの」

「?」

「事件は解決したの!」



「警部 ようこそ」
「仲違いはしたが」
「ガートに敬意を表しお呼びした」

「…」

「ペベリッジが」
「カギがガート製だと突き止め」
「ケンジが関連の錠前師をリストアップした」



「その中の住所をたどり」
「ここへ」
「来ると奴が自殺していた」
「ローレンス・ミリケン」



「盗品は?」



「トリノの聖骸タンスだ」
「防腐材を塗ろう」
「女王の寝室のベッドも」
「旦那さんも一安心だ」
「ピンクタンサーは?」

「まだ見つかってないだっち」

「なぜかね?」

「遺書に理由が書いてある」



「人生への興味を失った」
「家具を盗むスリルが快感だったが」
「盗み自体に飽きたのだ」
「もう生きている意味がない」
「すべて返す」
「ピンクタンサー以外でだ」
「あのタンスの美しさは」
「私を虜にした」
「誰にも渡さない だから解体した」
「ピンクタンサーは散った」
「私の勝ちだ」
「ローレンス・ミリケンこと」
「トルネード」



「4年も研究したのよ」
「生前 会いたかった」

「奴は家具に詳しいのかね?」

「最も権威のある家具専門書の」
「執筆者よ」

「彼女は犯人ではない」
「事件は未解決だ」



「見ろ 10年前の銃創痕があるだっち」



「名声を賭けよう」

「結構だだっち」

「マスコミが…」

「ニコル」

「解決を宣言しよう」

「断る」

「宣言する」

「私は しない」

「僕は する」

「私は しない」

「マヌケめ」



「いい報告です」
「トルネードを発見しました」

「室内で自殺した女が」
「一連の事件の真犯人だっち」

「私は その仮説には異論がある」
「ミリケンは犯人ではない!」



「DNAの分析結果が出た」
「今日 ミリケンから採取したDNAと」
「10年前」
「トルネードの血痕から採取したDNAは」
「100% 一致した」

「OH」

「死亡者はトルネードだ!」

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「チームの仲間に感謝したい」
「特に異国の美しい女性に」
「心から感謝を捧げる」
「ニコル」

「OH…」

「君は闇に射す一筋の光だ」
「トルネードをしのぐ」
「大泥棒ですよ」
「ハートを盗んだ」
「拍手を」

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ジュレの英雄 
ガタラの天才
アズランの風雲児



ガートの恥さらし



つづく

ピンクタンサー七

ピンク・パンサーのテーマ
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サキソフォックス



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