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旧える天まるのブログ
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ヨミガエルガール<東京砂漠>

2018-09-27 03:56:14 | ヨミガエルガール
前回
ヨミガエルガール夜霧よ今夜もありがとう



「人食いザメがでたのはここだっちゃか?」

「あーそうだ」



「頭からがぶりとやられてな、顔は見れたもんじゃなかったよ」



「おいらが人食いザメを捕まえるだっちゃ」
「料理してやるだっちゃ」



「かかっただっちゃ!」



「やめろやめろー」
「そんなんじゃ捕まえられねーぞ」
「それより、祈りのママのほうが怖いんじゃねーか?」
「こんなことしてたら、叱られるぜ」

「怖くないだっちゃ!」



「フルニエさーん、今日のお客様への料理」
「見積もりとちがうんじゃないの?」



「注文分の材料で、作っただっちゃ」

「発注した食材より多いのよ、魚が追加してあって」
「フルーツ盛り合わせの会合だったのよ」

「配送業者さんが持って来たレシピ通りに作っただっちゃ」

「人数分は合ってるの」
「けど、魚が多いの」



「お客さんが考えた料理なのよ、食材配送まで決めてあって」
「あれじゃ注文通りじゃないわ」
「作り直しましょ」



「なんでだっちゃ、もったいないだっちゃ」
「多めに作った分はおいらが立て替えるだっちゃ!」

「ダメ」
「お金はいただいてるんだから調理し直しましょ」

「なんでだっちゃ、おいら人食いザメを捕まえに行かなきゃだっちゃ」

「ダメ、危ないし」

「お金をこちらで補填したからって、間違ったものを出すわけにはいかないわ」
「もし、それで食中毒が起きたらどうするの?」



「食中毒は怖いだっちゃ…」

「フルニエさんが神経をつかって調理をしているのはわかるわ」
「フルニエさんが立ち直れないくらいに料理が作れなくなったら」
「みんなが困るのよ」

「フルーツ盛り合わせの材料はまだあるだっち」

「気を取り直して、わたしも手伝うから」

「作り直すだっちゃ」





「あら、いらっしゃいませ」
「二週間ぶりかしら」

・・・

「お泊りですか、ありがとうございます」



中森明菜 東京砂漠

東京砂漠
クリエーター情報なし
Universal Music LLC




「空がないてるだっちゃー煤け汚されてだっちゃー」
「ひとはやさしさをだっちゃーどこに棄ててきたのだっちゃー」

蜜農場
蜜集め
蜜狩り



「明日はフジトモ姉さんに会うんだよな」

「そう、親分から一門ののれん分けにね」

「ルスイの親分、通称カミハルの番犬、犬神一家ののれん分けか」
「どんな通称になるんだろうな」

「フジ家は変らないけどね」

「ササ、フジトモ姉さんに会ったら…」

「ええ、わかったわ」



「いいかげん、家族で顔隠すのやめたら」

「姉さんと一緒のときは顔はみせたくない」

「よくもまーこれでバレないでいられるわね」



「お姉さんはメギのこと知ってる?」

「メギのことってなに?」



「防護提のミス設計の件」



「あー巨大生物が大発生して」



「崩しの廃墟になってしまって」





「それで新たに防護提を造ろうとしている最中に設計ミスがわかったけど、そのまま造っちゃったことね」



「メギ建設は世界でも優秀な都市なのにね」

「なんとかも筆の誤りでも、どうしちゃったんだろうね、仏さんが沢山でちゃったのに…」



「22センチの落差、それをかさ上げしてミス設計のまま建てちゃって」

「その22センチが怪しいと、うちのデスクが疑いはじめて」





「22センチ?…」

「22ってメギの大魔神の背番号にイメージつかない?」
「メギの大スターよ、あたしでもまだ覚えてる」

「その22をキーワードに、間接賄賂をやっちゃったんじゃ?ないかと」

「22センチ分の賄賂?」

「大魔神の背番号22は他に引き継がれてるのよ」
「永久欠番でもいいくらいなのに」

「そのことを書いた著書があるの知ってる?」

「知らない、誰が書いたの?」

「メギで出版された『メギを斬る』」
「メギに批判的な本だったから、まったく売れてなかったけど」



「ベーコ」

「お姉さん代役で仕事一緒にしてるでしょ?」

「旦那の代わりに出たやつね」
「役名もベーコだったけど、グラビアモデルから女優になって」
「突如、女優をしなくなって」
「たまに雑誌のグラビアで見たことはあるけど」

「今は文筆家なのか、すっかり雲隠れしちゃってさ」

百万Gとオガ筋女

「デスクが追ってるってこと?」



「会ってみたいと思わない?」





「またせたな」

「親分」

「さあ、いこうか」



「おまえの席は、入り口から一番手前の席だ」
「それでもおまえは一門一家のリーダーだからな」



「今日は土足でもかまわん」
「ユニホームを見せに来た、だから脱がなくてもかまわん」



「メメーズリーダー、フジトモ」

「はい」

「今日から『豹神』と名乗ってよい」



「はい」

「犬神から豹が産まれましたか、あははは」







「あなたがいればだっちゃーあなたがいればだっちゃー」
「陽はまた昇るだっちゃーこの東京砂漠だっちゃー」

次回
ヨミガエルガール窓


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赤門三四浪

2018-09-24 09:32:32 | 雑記の宿
 来月、10月5日の『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』では演劇部『柔道部BLミュージカル』というお題で作家さんが決まったようです。

HPリンク『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』

 私も企画で応募したのですが、厳選な審査の結果、選ばれませんでした。

企画と作家、作品が決まってるようなので、今更応募しても採用されることはないだろうということで、私のほうは勝手にシナリオが思いつきましたので、メモ書き程度に載せておきたいと思います。

『赤門三四浪』

 この春、伸弥(ノブヤ)は三浪の末、東大生になった。晴れて赤門を通り、本郷キャンパスの三四郎池をぼーっとながめていた伸弥。

「三四郎池って姿三四郎が由来なのかな?」

すると、もうひとりの東大生が伸弥をみつけ声をかけてきた。

「やあ、新入生?」

「え、あ、はい」

「俺も今日からこの大学に、四浪してやっと入った」

「四浪?、僕は三浪でやっと」

「へえー俺よりも早いな」

「い、いやー、四浪で入るなんてすごいですよ」

「それ、褒め言葉?」

「い、いや、いや、4回も諦めないって偉いですよ、僕は諦めようと思ってましたから」

伸弥に声をかけたのは吾郎。母親がSMAP稲垣吾郎のファンだったので、同じ名前をつけた。

「俺、吾郎って言うんだ。名前と同じ五浪にならなくてよかったよ」

「僕は伸弥(ノブヤ)よろしくです」

「よろしく」「それにしても四浪ともなると、キャンパスじゃ肩身が狭いな」
「ちょっと老けた顔の輩がいないか?と、思っていたらキミがいて」
「それでも、新入生じゃなかったらどうしようかと、ドキドキしてたぜ」

「え、あの、僕そんなに老けて見えてました?」

「老けてたわりには新入生ぽかったから、なんていうか匂いがした!加齢臭」
「ピンときた。いや、つーんときた」

「そ、そうですかーつーんとですか…」

「ところでここで何を考えてたんだ」

「ここ、三四郎池ですよね?柔道の姿三四郎が由来なのかなって」

「姿三四郎?違うよ、夏目漱石の小説『三四郎』が由来だってスマホで調べたら書いてたぜ」「伸弥は柔道でもしてたのか?」

「い、いえ、小学生の頃から親に『東大に入れ』って言われてたから、スポーツは封印していて」「運動はその頃からからっきしダメで、ただ、なんとなくこの池を見ていたら姿三四郎が想い浮かんで」

「俺も運動はまったくでさ、浪人してからは更に運動不足だ」

「サークルは何かやる気でいるの?」

「四浪学生がサークルに参加したって恥ずかしいだけだ」
「現役で同い年はすでに卒業。1浪が四年生だぜ」
「学歴だけ頂戴して、なるようになればいいんだ俺は」

「おい、そこで何くちゃくちゃ話してるんだ吾郎」

「美由紀!」

吾郎の予備校時代からの同級生が現れた。美由紀(ミユキ)は2浪で入学し、東大二年生。

「やっと入れたのか、おめでとう」
「予備校時代は世話になったな、つか、吾郎に興味ねーし、彼氏いるし、年下の現役合格。官僚希望の彼」
「将来は警視庁の長官候補。これから柔道部のお稽古が始まるところなんだから」
「どいてどいて、ランニングの邪魔よ」

美由紀は柔道部のマネージャーをしていて、将来は検察庁を希望している。

「さあ!エリート候補がお通りよ」
「そこを開けなさーい」

「俺たちゃ将来長官だ!事件は会議で起きている」
「ファイトー押忍 ファイト押忍 ファイト押忍」
「キャリアは稽古で積んでいる!浪人達には負けないぞ!」
「ファイトー押忍 ファイト押忍 ファイト押忍」

柔道部員が三四郎池の脇道を駆け抜けて行った。

「柔道部だって!」

「みんなヒョロヒョロじゃねーか!」

 そんなこんなの伸弥と吾郎。三浪と四浪コンビはサークルには入らずにひょんなことから自分達で柔道を始めた。柔道を覚えるのは通信教育。道場探しから、畳を武道館に侵入して盗むなど、ドタバタを繰り返し、黒帯を目指し物語は進んでゆく。昇段試験は3勝しなければならないという大きな壁。『ロリータ』『パワハラ』『セクハラ』『真の愛』。赤門大学柔道ストーリー

『赤門三四浪』

『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』演劇部。孤高の不採用作品。






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ヨミガエルガール<夜霧よ今夜もありがとう>

2018-09-13 02:44:22 | ヨミガエルガール
前回
ヨミガエルガールスローなブギ―にしてくれ



中森明菜 夜霧よ今夜もありがとう

夜霧よ今夜もありがとう
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マリンセーラー







根性











「追ってが来ました!」

「なんだと!」



「ビリーブには組織の重要な手がかりがあるんだ!」

「おお!なんてこったい!」



「モパーイ!」



「ビリーブ!逃げるんだ」

「そうはさせんぞ!」



「どこに逃げやがった!」



「ここはまずい」



「他の逃がし屋を頼ろう」

「そしたらモパイにも会えるんですか?」

「あー会える」



「食事はしなくてもいいの?」

「あとでいただくだっち」



「ミント?」

「ん?」







ペパーミント





「キミを頼りに来た」
「僕らを逃がしてくれないか?」





「冗談じゃないわ」



「指名手配中のあなたたちの」
「お遊びに付き合ってられないわ」
「義理と人情だけのお友達相手の逃がし屋に」
「誰が手を貸すもんですか!」

「頼む」

「お願いします。夫に会いたいんです」

「お願いします」







「結婚の約束、あたしが最初に破ったのよね…」

「なんのことだ」



「あたしがあなたとの約束を破った」
「待ちきれなかった…」
「見捨てたのはあたしのほう…」

「もう過ぎたことだ」





「ここには入らないが、他の船橋から乗せて行けるだとよ」
「それにしても、かなりの人数で探しまわってるな」

「わたしが囮になってかく乱します」

「殺されんようにのう」



「追っ手が嗅ぎつけてるだっちよ、急ぐだっち」

「ダーラさんにまで、こんなことをさせてしまって」

「急ぐだっち」

「先に行ってて、わたしはあの人が来るまで待ってる」



「ビリーブさんたちはもう行ったか?」

「行ったわ」



「父にあったの?」

「あー…」

「じゃ、もう知ってるわね」
「あの頃、あたしがなぜ自分のことを話さなかったか」
「母のしたことってそんなにせめられることかしら」
「たった一度の過ち、父以外の男性にほのかな思慕をよせた」
「ただそれだけのために家を追い出されるほど」
「母は死ぬまで苦しみ続けたわ、その母をずっと身近に見ていて」
「あたし、男なんか好きになるものか、歯を食いしばって生きようって」
「でも、そんな気持ちもあなたと初めて会ったとき、いっぺんに消し飛んでしまったわ」









「男の子が三人、女の子が二人、あたしどうしても産むつもりだった」
「この手で抱いて、あなたの子供よあたしたちの子供よって、ただそれだけを夢に見ていたのに」

「いいよもう、みんな遠い昔の話だ」





「幸運を祈ります」
「お幸せに」



「僕たちはあの頃からの昼と夜をとりもどした、これでいいんだ」

「あなたたちの船は待ってる」















夜霧よ今夜も有難う
クリエーター情報なし
メーカー情報なし


次回
ヨミガエルガール東京砂漠



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視察旅行

2018-09-08 13:57:54 | 日記
来週、10日から視察旅行に出かけるため、来週はブログの更新はないかもしれませんが、あるかもしれません。


もうすっかり NO FUTURE!(初回生産限定盤)(DVD付)
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KRE

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身分相応

2018-09-06 08:47:24 | 雑記の宿
 今日は、『久米宏ラジオなんですけど』風に…このブログはゲームで映画の話しをすることがいつの間にかなってまして、今日はコギャル世代のことについてですが、私が利用している”スクウエェア・エニックス”当時、スクウェア時代に”ファイナルファンタジー”というゲームがプレイステーションでルーズソックスと肩を並べるぐらい売れてまして、その勢いで映画を製作したのですが厚底サンダルでコケたようにスクウェアはダメージを受けていました。その後エニックスと合併し、スクウェア・エニックスとして現在は立ち直った歴史があります。

今回はその頃を背景にした映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』という映画を観ました。

 公開を知ったのが約1か月前で、それまではその映画のことを知りませんでした。予告編を見たら脳天を雷で撃たれた気持ちになりまして、「こりゃ見なきゃ」と思いました。

 監督は、大根仁監督。私は映画を観る査定といいますか、なんといいますか、ふらっと映画館に立ち寄ってその時に観る映画は別としてまずは、

監督目当てで観に行く作品。
共演者目当てで観に行く作品。
タイトルで観に行く作品。

と、だいたい、その三つの分類に分けて観てるのですが、今回は大根仁監督作品…僕は大根作品はタイトルで観るのですが、”モテキ”とか”奥田民生になりたいボーイ”とか、タイトルにつられてましたが、今回は内容に脳天を雷で撃たれました。




『サニー 永遠の仲間たち』の韓国映画を大根仁監督がリメイク。日本のコギャル世代の過去と現在を描いた映画でした。

出演者の篠原涼子。

週刊文春 2018年 8/31 号 [雑誌]
クリエーター情報なし
文藝春秋


”週間文春2018年8月31日号の最初のグラビアが現在、たまんないです。谷間の寄せのラインが奥様なのに申し訳ないくらいの気持ちになりました。グラビア不倫です。文春砲です。

 冗談はさておき、おもしろいことに篠原涼子の代表曲は小室哲哉プロヂュース『愛しさとせつなさと心強さ』は、ゲーム”ストリートファイター”の映画版の主題歌でミリオンヒット。紅白にも出場しました。皮肉な巡り合わせです。

 安室奈美恵もスーパーモンキーズを足掛かりに小室ファミリーとして大ブレイクし、コギャル映画の魁『That's カンニング! 史上最大の作戦?』に主演されていたことで、映画界にも深い関係をもたらしてたのではないでしょうか。

話しは変りまして

私がコギャルに接したのは、漫画の『桜通信』で。

桜通信 1
遊人
日本文芸社


 この時期、周回遅れでこの漫画に出会って、最初はブックオフからの古本で読んで、脳天を雷に撃たれました。当時は新刊はもう書店にはなく、一巻から読むと次は他のブックオフに行って続きをみつけて読み終えた本はまた売り、そして続きの漫画を購入し、漫画ブルセラ現象で、なんとか全巻読み終えることができました。
 成人男性向けの漫画なので、エログロ男目線でコギャル達をサブカル界ではそういう目でコギャルを見ていたのかもしれませんが、コギャルの良い面もこの漫画で垣間見ていました。



 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』で関心したのがコギャル時代を演じた若手の役者さんたちです。あの時代のセリフ回しは、現在では想像できないほどの異次元でしたので、「よくぞ演じた」と関心しました。

 世代的に見れば、女性は特にだと思いますが、その時代の過去と現在の生きざまはあまりみせたがらない、映画であっても思い出したくないこともあるかもしれません。
その心情に向き合うことに私は興味を持ちました。
若くして癌でなくなった幼友達も何人もいましたし、その方々にお線香をあげたくもなりました。

年賀状から登録して、躊躇してたラインの携帯電話記録で残っていた昔の友人にラインを送って見ました。
東京の方にいるけど「会いたい」と言ってくれました。TRFとジュリアナ東京が流行ってた頃の24年ぶりぐらいです。
白髪姿の画像を見せてもらい、こちらも娘と女房の画像を送りました。時間が合えば会ってくれるそうです。ラインもすてたもんじゃないです。

この映画で私にとっての教訓は、「ちょっとした反抗で世界は変えられる」です。

ヤンチャな後輩にむけられた問に「非を認めない」というのがずっと心の中でモヤモヤしていました。私の答えは「非を認める」でした。

 本題の身分相応ですが、私は50代で東京に行くのにも新幹線に乗れません。高速バスがやっとです。50を過ぎて新幹線にも乗れずに高速バスの客席に座る自分の身分…

勝地涼と前田敦子の結婚…身分相応…

明日、7日ラジオ、ニッポン放送の『宮藤官九郎のオールナイトニッポンゴールド』では
「涼 theセレブレーション」だそうで、そのことについては7日夜10時のラジオ、ニッポン放送で…


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