KAWAGANI DQX 紙芝居magNET【TOP】

旧える天まるのブログ
株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像を利用しております。

パラサイトノミネート

2020-03-23 11:28:29 | ノミネート(雑記の宿)

 

 

 

『青春かけおち篇』

 下請け町工場の倅の長男は、プータロー(ニート)のまま、会社令嬢の彼女の家に同居していた。今でいうパラサイトな状況で、その最中、令嬢への見合い話しが訪れ、その相手が令嬢の家の何十倍も資産のある大企業の御曹司だった。プータローの彼女(令嬢)は動揺し、プータローとかけおちする。後継ぎのいない令嬢宅の間にプータローと御曹司との格差で揺らぐ、恋愛かけおち喜劇。

 1980年代の日本の格差社会というのは、生まれ育った環境で左右するものでした。同じ経営者の家でも町工場か?企業か?大企業の家に生まれたか?で、格差がありました。あの当時は農家が一番低い立場だったかもしれません。農家だけやっているとプータロー扱いされて、ほとんどが家を出て就職するか?または就職しながら農家をしているかでした。その次くらいが商業(自営業)をやってる家でした。自営業は独立したという意味で、まだマシにみられていました。

 もっとも身分が低いのが農業用の土地もなく、借家に住んでいる世帯で、僕はこの辺に分類していたので、農家の家も羨ましかったです。

 この映画を初めに観たのが二十歳ぐらいの時で、月山(がっさん)の案内表示板を見て「つきやまって有名なんだな」と、バカな男ふたり、車で旅行したときにホテルのルームサービスに宅配レンタルビデオというのがあって、そのときに頼んでホテルの部屋で観たのが『青春かけおち篇』でした。なにもやることがない旅でしたので、唯一思い出に残ったのがこの映画でした。

 その後、相方の友人の結婚式当日に、その時、ホテルで撮ったふたりの写真を「これ僕たちの思い出です」と、友人の両親に手渡した僕は、今になって「バカだなー」と思いました。

 今では、その友人は会社役員で、僕との格差はだいぶひろがってしまいました。僕は未だに女房にパラサイトしている半地下生活です。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログトップ

える天まるのブログ