国際結婚の現実 NZ編

日本の文化が独特すぎるのか!英語文化との違いに笑い、悩む日本人妻のひとりごと。

NZの幼稚園教諭の仕事

2010-06-01 18:51:50 | 仕事
私の友人が、幼稚園で仕事をしている。

日本での資格とその6年の経験で、彼女は日本式の教育を取り入れ、子どもはもちろん、父母や園からも絶大の支持を受けているそうである。

日本式、とは。

つまりNZにない、やり方である。

子どもが床で寝転がったら、注意するとか

子どもが、それやりたくな~い、とふらふらと外に出て行こうとしたら、叱るとか

子どもが、だれかをたたいて泣かせたら、たたいた子をたしなめるとか(こちらの教育では、泣いてはっきりと嫌だと言う意思表示をしない方が悪いという事になっている。)

ピアノ(キーボード)を取り入れ、6歳までに絶対音感をつけるとか(はっきり言って、NZの子どもには音痴が多い)

主活動(幼児教育専門用語で、その日に与える教育内容の一番主な物)は30分から45分とか。



NZは、世界から見学者がたくさんくるほど、幼稚園教育が注目されている国なんだそうである。

いわゆる自由保育。(もちろん、シュタイナー式、モンテッソーリ式を取り入れている所もあるがごくまれ。)

いや、主活動もあるそうだが、それは最高年齢の4歳でも、5分なんだそうで、それが嫌な子は、園内のどこへ抜けてもいい事になっている。ただし、事故防止のために、大人はそれに目を配らなければならないので、一人でも外に出て行けば、1人の大人が監視することになるというわけだ。

また、教諭も、仕事なので、NZの労働法に基づき、10時と3時のティータイム休憩15分は、必ずとる。

保育中でも、とる権利がある。だから、みんな、とる。

コーヒーを持って来て、飲みながらくつろぎながら、子どもを見ているというのも、よくある光景なわけである。

給料は、他の仕事に比べてなかなかよい。

資格の勉強中の人は時給16ドル50セント、資格を持てば、25ドルも夢ではない。(NZの最低時給は現在13ドル50。。。これ私。)なので、はっきり言って、私は子どもが好きで、この仕事に就きました!という人よりも、お金がいいからやっている、という割り切った人が多いのも事実。

しかし、日本での経験がある人から見ると、はっきり言って、それではいけない!と感じてならないと言う。

ただ、日本の教育の結果が、果たして素晴らしい自我を持った人間ばかりを育てているかと言えば、そういうわけでもない。

反対に、NZの奔放な教育が、果たして他人を思いやる礼儀を持った人間を育てているかと言えば、絶対そうではない。(言いきる)

友人も、それは難しい所だ、と言う。

教育の道は、深い。