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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

yhs『95(キュー・ゴー)』

2025-09-06 23:18:16 | 演劇を見てきた

2025/9/5

・札幌にあるボランティアサークルにて、メンバーの闇深い人間関係が明らかになっていく話。

・プレハブ小屋を利用した事務室のワンシチュエーション。タイトルのとおり1995年の1年間で起きる変化を定点観測している。

・2005年に初演、2008年に再演で17年ぶり。

・自分は両方もしくは再演のみ見ている。記憶が曖昧だけど、再演分のパンフデータは残っていた。

・観ながら、ああそうそう前に見た時もこんな気持ちになったなと思い出していく感じ。

・1995年。自分の感覚ではそれなりに記憶もあるので、出てくる固有名詞はほぼ全部わかる。

・大きなところだと阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件。

・ブルーハウス閉店がツボにはまり一人で吹いてしまう。

・ネットと携帯電話が出てこないだけで隔世の感がある。

・何の説明もなく、オウムの話が出てくる。

・初演再演時には、観客全員が何の話かわかっている前提で作られていたはずだけど、さすがに今の若い人がどう受け取るか想像ができない。

・演者さん含め、若いメンバーも多いので、それなりに意見交換もしているにしても実験が過ぎる。

・将来的に、今回の戯曲がその年代の風俗を示す資料になったりするんだろうか。

・男性陣が全体的にどうしようもない。1995年こんなだっけと思うくらい、ギスギスしている。

・セクハラでギリギリ、他のハラスメントは一般的ではなかったはずなので、忘れているだけかもしれない。

・トイレもない、たぶん水道もない場所なのに、ああいう使い方をして大丈夫なんだろうか。匂いがこもりそう。

・愛おしいとまでは思わなかったけど、SNSできゃめさんが「哀れ」と書いていたのが、しっくりくる。

・共感というより、哀れな人たちを見る物語。

・男性陣は全体的に好演だったと思うけど、いかんせんハラスメント味が強すぎて、なかなかしんどい。

・あのなかで普通の人で在り続ける長谷川(野澤麻未さん)は、むしろ異常なのではと思ったりする。

・あと、秋本(長澤ニコさん)が終始ふにゃふにゃしてて和んだ。暗転前の長台詞も何の話をしていたのかよくわからなかったのに笑ってしまった。

・ちぎっただけなら復元できるのではと思っていたら、想像以上に細かくなっていてびっくりした。

(9/5 19時 ことにPatos)


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