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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

ケヴィン・マクドナルド監督『空のハシゴ』(2016年)

2017-01-21 23:49:56 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

蔡國強展:帰去来

2017/1/21

ツァイ・グオチャンによる芸術作品「スカイラダー」の製作を映したドキュメンタリー。

絵の具は火薬。キャンパスは空。

空に向かって直立するハシゴを作る。

思ったよりも完璧で巨大だった。

スケールが大きすぎる。

他の火薬を使った作品もすごい。こわい。

火薬と煙で空に巨大なエチゼンクラゲみたいな物体が生まれる。

それがちゃんと絵画に見える。

前情報なかったらどれもテロを疑うくらい派手で物々しい。

北京オリンピック開閉会式でパフォーマンスをやって批判されていたのが、考えさせられる。

「他のオリンピックだって芸術家が参加している」と反論していたけど、北京の場合は、オリンピックで不幸になった人がたくさんいたから問題になったのであって。

ここまで空間を完全に支配できる人材はそうそういないだろうから国のほうは利用したいだろうし、距離感が難しそう。

※動画は横浜美術館から。日本に住んでいたこともあった。

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ジェレミー・コナー監督『ファニー・オア・ダイ ドナルド・トランプのアメリカを変えちゃう男 ザ・ムービー』(2016年)

2017-01-20 22:55:51 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

Funny Or Die Presents Donald Trump’s The Art Of The Deal: The Movie Trailer

2017/1/20

「ドナルド・トランプが自ら脚本・監督・主演で作った映画のビデオテープ」を見つけたので、みんなで見てみよう…という体の映画。

そういう作品なので、主演のドナルド・トランプは本物のジョニー・デップが演じている。わけがわからない。

トランプがタージマハールがほしいと言っていても、発想がぶっ飛びすぎていてギャグなんだか何なんだかよくわからず、困惑する。

たぶんアメリカに詳しい人なら、風刺として楽しめるんだと思う。

たとえば、日本の総理大臣でこんな映画を作ったら、死人が出るレベルで炎上するので、見ているほうも心の準備が追いつかない。

トランプが差別的なことばっかりしているくらいなら風刺の範囲だけど、ウンコネタまで行くと、ただの子供の悪口じゃないかとも思ってしまう。

表現の風通しがいいのはいいことだけど、刹那的なガス抜きにすぎないという感じもする。

※現代は『Funny Or Die Presents Donald Trump’s The Art Of The Deal: The Movie』。長い。本人の著書名をもじっている。

Trump: The Art of the Deal
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Ballantine Books
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クァク・ジェヨン監督『僕の彼女はサイボーグ』(2008年)

2017-01-11 00:09:09 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画『僕の彼女はサイボーグ』予告

2017/1/7

冴えない大学生のもとに、最強サイボーグの押しかけ彼女が現れる話。

巷では綾瀬はるかがかわいいかわいいと言われつつ、自分自身はあんまりかわいいところを見た記憶がなかったので、一番かわいいで評判の本作を見る(病床で)。

韓国人監督のせいか、主演の小出恵介の話し方が韓流ドラマっぽい。

大学生にして現在進行形の「のび太」感。

話の筋を追おうとすると混乱するので、可能な限り綾瀬はるかのサイボーグ演技に集中して緊張感を保つ。

ロボットダンスうまい。

2008年の作品なので、地震描写が雑。

今だったら不謹慎すぎて公開できない雑さだと思う。

作者の都合で揺れたり揺れなかったりする。

最近のAIものの映画と比べるとずいぶん牧歌的。

臆面なく田舎を美化する感じに居心地が悪くなる。

この内容で120分は贅沢すぎる。

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ギャガ
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シャウル・シュワルツ監督『皆殺しのバラッド』(2013年)

2017-01-09 17:45:28 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

メキシコの麻薬戦争に切り込むドキュメンタリー!映画『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』予告編

2017/1/9

麻薬戦争の主戦場、メキシコ・フアレスの異常な日常を映したドキュメンタリー。

2010年1年間の殺人事件が3622件。

フアレスの人口は150万人くらい。

近年の日本全体の殺人事件は年間400人以下のようなので、かなりひどい。

映画なので、刺激的な絵を選んでいるにしても、びっくりする量の死体が映っている。

中心になっているのは、無力感と戦う警察の苦悩と、マフィア賛美の歌で冨を築く「ナルココリード」の活躍。

警察は殺人事件が起きても、死体を回収するだけ。下手に捜査をすれば報復される。

相手は麻薬で稼いだお金で武装しているマフィアたちなので、太刀打ちできない。

無力化した警察に批判が集まり、反対にマフィア賛美の空気が生まれるという理不尽。

音楽の力は絶大でモラルの壁なんて簡単に飛び越えてくる。

絶望しか映っていないけど、今は少しでもよくなったんだろうか。

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ビデオメーカー
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ウィルソン・イップ監督『イップ・マン 序章』(2008年)

2016-12-31 00:44:47 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

『イップ・マン 序章』オリジナル・トレーラー

2016/12/30

ドニー・イェンのローグワンでの活躍が忘れられず、主演作品を見る。

第二次世界大戦期に実在した武術家・詠春拳のイップマンが、家族や街の弱者のためにチンピラや日本軍人と戦う話。

奥さんが現代的な美人。

彼女が、イップマンの拳の傷を見て、少し前に戦闘があったことを察するシーンが好き。

日本の軍人と戦うところ。思ったより、変な描写はなかった。

副官クラスのおっさんだけ鬼畜で、他はわりとちゃんとしている。

空手と功夫の描写わけも、配慮されているような気がする。

空手家たちの、感情を見せないところと、協調性がありすぎるところが、デフォルメされた日本人像としてむしろよくできている。

ゲームのキャラのように倒されていた。

隊長格の人は、あんだけかっこつけてるなら、もう少し善戦してほしかった。

イップ・マン 序章 (字幕版)
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ラッセ・ハルストレム監督『HACHI 約束の犬』(2009年)

2016-12-30 00:11:10 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

HACHI 約束の犬 (Hachi: A Dog's Tale) trailer

2016/12/29

「出会いから飼われるまで」→「成長してから飼い主の死まで」→「飼い主が死んでからも駅前で待ち続ける」で30分ずつ。

きれいな三幕構成。

舞台はアメリカ、飼い主はリチャード・ギア。ハチが秋田犬という設定だけそのまま。

無理は承知の企画だと思うけど、リチャード・ギアの存在感で強引に話を成立させている。

スキルの高い俳優にとって、こういう企画は案外やりがいがあるのかも。

「ハチ」の呼び方がやわらかい(娘婿との比較)。

秋田犬はでかい。

人間との体格差がそんなにないので、いくら賢くても、街中をリードなしでうろうろしているのは結構怖い。

現代だったら、飼い主は近所から「猛獣使い」とあだ名を付けられていたと思う。

スカンク対秋田犬というアメリカならではの対峙がよかった。

アメリカは犬小屋まででかいのかと思ったら、ただの物置だった。

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松竹
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トム・シックス監督『ムカデ人間』(2011年)

2016-12-29 00:38:49 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画『ムカデ人間』衝撃の予告編!

2016/12/28

人間の肛門に別の人間の口をくっつけて、ムカデ人間を作る話。

下品という点では、たぶん映画史に残る。

スカトロ趣味はないし、手術系のグロいやつもそんなに得意じゃないので、修行のつもりで見る。

それでも辛くって、途中何度かツイッター開いて薄めてしまう。

どう見ても本気出せば逃げ出せそうなんだけど、それでも逃げ出せない人たちが犠牲になることで、一応、犠牲者に過度な感情移入をさせないような配慮がある。

犠牲者の人選とか、設定のゆるさも同じ意図なんだと思われる。作り手も「今回はこのへんのゆるさで!」と決めているはず。

なぜか、ムカデの先頭は日本人ヤクザ。

西洋人の中に一人だけ混じっていると、ムカデ人間並みに異物感がある。

死んで肛門括約筋がゆるんでしまうシーンが最高に最悪。

たまにはこういうのを見て嗜好を広げていきたいけど、続編はしばらく見ない。

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ハンナ・フィデル監督『6年愛』(2015年)

2016-12-28 00:01:35 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/12/27

6年間つきあっていたカップルの関係が、大学卒業が近くなるころになって少しずつ変化していく話。

最初は「こんなアメリカ人の美男美女カップルになんか感情移入できるわけねーだろ。ほーら、ちょっと目を放した隙に(離してない)べたべたキスしまくってるし、プールのあるバーでパーティばっかやってんじゃん。」みたいな気持ちで見ていたが、二人の関係が微妙にズレ始めてきてからは、国籍関係ない人間関係の難しさが浮き彫りになってきて引き込まれる。

カップルの男女どちらが主導権を握るかというところ。

非を認めるより、居直ったほうが立場が強くなる感じ。

客観的な善悪の振り子は必ずどちらかがプラスでどちらかがマイナスになっていて、決してゼロの状態で安定しない感じ。

細かい。

ラストも『セッション』とは違う意味で切れ味抜群だった。

あれで終わらせて、堂々とエンドロール流せてしまうのは憧れる。

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アイヴァン・ライトマン監督『ゴーストバスターズ』(1984年)

2016-12-27 13:23:41 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

Ghostbusters (1984) - Official® Trailer [HD]

2016/12/26

科学者たちが「ゴーストバスターズ」を結成して、ニューヨークに現れたゴーストたちと戦う話。

公開時は小学生。何かで観たことはあるはずなんだけど、マシュマロマン以外はうろ覚え。

冒頭の「図書館の幽霊」から始まって、テンポよく話が進む。

ただ、主人公のベックマンが勝手すぎて、あんまり好きになれない。

お客さんの弱みに便乗して口説こうとするのが不快。

もうちょっとちゃんと調査してたら、早期解決できていたかもしれないのに。

ルームメイクの人もかわいそう。

いまでも熱狂的なファンがいる作品なんだけど、公開時はそういうことが気にならなかったんだろうか。

退屈ではないけど、確認作業のように見てしまう。

幽霊のバリエーションが豊富で楽しいけど、破壊の神は巨大化して弱体化したような印象。

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ブレンダン・マーテンズ『ゴーストヘッド ~熱狂的ファンたちの今~』(2016年)

2016-12-27 00:29:15 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2016/12/24

1984年の映画『ゴーストバスターズ』の熱狂的ファンたちの現在を見せるドキュメンタリー。

日本にいると想像しにくいけど、アメリカのファンの熱狂ぶりはとんでもない。

コスプレ、車両改造は当たり前。

背中一面にゴーストバスターズの刺青をしたり、おかげでアル中から回復した女性がいたり。

各州にゴーストバスターズ(のファン)の「支部」があって高度に組織化されている。

ゴーストバスターズという「チーム」のコスプレだからなのか、ファン同士のコミュニケーションが取れていて外に開かれている印象。

ただ、出演者やファンが「老若男女問わない作品」「映画館でもファンどうし助けあって、サポートしてくれる」と言えば言うほど、リメイク版が女性差別と結びついた妨害行為で炎上しているのが残念。

本作ではそのへん語られていなかったけど。

伝説的なファンの「妻とは距離を置け」という言葉が味わい深い。

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