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安部晋三の『男子の本懐』

2007-10-29 | メールニュース
もう1ヵ月半くらい前になりますが安部総理が、はっ???という感じで辞任しましたね。今は昔・・・と言えるくらいだいぶ古い話のような気がしますけど。あまりこの場で政治ネタを書くつもりはなかったのですが、ちょうどその時に書きなぐったメモがありますので、記しておくことにしました。

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安部晋三の『男子の本懐』
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安部総理(当時)が辞任するというニュースを昼過ぎのインターネット上で目にしたとき、あっけないというか、たわいないというか、しょーもないというか・・・、そんなものかぁ~、と気が抜けたようだった。

「体調が思わしくなく…」などという弁解を聞きながら思い出したのが、城山三郎の『男子の本懐』。ご存知の方も多いでしょう。安部晋三をこの本と重ねて白けてしまったのは私だけでしょうか。
かの宰相濱口雄幸(第27代内閣総理大臣 1929~1931年)は、東京駅で銃弾に倒れたから亡くなったのではない。癒えない深い傷を抱えてでも国会に通い、最後の力を国会答弁に振り絞って余命を使い果たしてしまったのだ。自ら強く信じる緊縮財政と軍縮を野党陣営に説いて回るために。この本を読んだのは中学校のころだと記憶しているが確かそんなことが書いてあったと思う。
一方、自称「闘う政治家」安部晋三前総理は、国会の開会と同時にお辞めになった。そんなのありかよぉ~~って思いました、ほんとに。

だいたい私は、大臣がコロコロ簡単に辞めるのが我慢ならない。暴論なのはわかっているが、事務所経費をどうしたとか、発言がふさわしくないとか、その程度のことで辞められてたまるか。数ヶ月や一年足らずで一体何の仕事ができるというのか。大臣の椅子がそんなに軽くていいはずなかろうに。

自慢じゃないが私はこの会社の社長はいつ何時どんな失敗があろうとも絶対にやめない。それくらいの覚悟は社長の最低限の資格として持っているつもりだ。(成功して辞めることはありますよ。まだ先ですけど(笑)。)

そうこうしているうちに総理大臣までもがあっさりと辞めてしまった。政治の世界、人には言えぬ「真相」なるものが裏にいくらでもあろうことは想像に難くないが、それにしてもなんと格好の悪いことか。

彼が“昭和の妖怪”岸信介の血を引くというのなら、それこそ倒れようが妖怪になろうが、とことん闘い抜いて欲しかった。

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