アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

総理大臣辞任禁止論

2010-06-29 | メールニュース
皆さん、おはようございます。アジア人財カンパニーの井上です。本日はメールニュース第37号をお届けにあがりました。本当はワールドカップで奮闘している日本のサムライをネタに何か書きたかったのですが、どうもいいアイデアが浮かびません。選挙が近いのでしかたなく政治の話でまとめました。

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総理大臣辞任禁止論
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この国は、気がついたらまた総理大臣が替わっている。平成になってから22年でなんと16人もの総理大臣がいるらしい。いかにも安っぽい存在である。今回の参議院議員選挙では、どうやら今の雰囲気だと総理のイスに変化は無さそうだが、そんな安っぽいイスに座っていたところで嬉しくもなかろう。

このコラムで以前も書いたことがあるが、私は、およそ大臣たるもの一度大命を受けたら何があろうと絶対に辞めるべきではないと思っている。制度として、辞任は禁止して欲しい。それくらいの覚悟で仕事に臨め、と言いたい。発言が不適切とか、カネが不透明とか、そんなことで辞めるな。大事なのは国の行き先をハッキリ示し、そこに向かって前進できるかどうかだ。政策が実行できないのであれば、政策を書き直して選挙し直せ。選挙なくして職場を去るな。勝手に辞めるな。

そう、総理大臣は一度就任したら辞任してはいけない。
とは言え、総理大臣も人間。辞めたくなったらどうしたらいいか。方法は二つ。

一つ目。国会での首班指名選挙で負けること、または立候補しないこと。
首班指名は衆院選の後にしかないから、辞めたくなったら衆議院を解散するしかない。衆院選で負けて首班指名でも負ける(つまり他党に政権を譲り渡す)か、衆院選に勝って首班指名に立候補しないか。そのどちらかである。辞任は認めない。
(同じ人物が10年も20年も総理の座に居座り続けるわけではない。党首は衆院選とは別のところで決まるから、党の世代交代が進めば自然に総理大臣も替わる。)

2番目の辞め方は、ズバリ、死亡すること。死んだら職務執行は無理ですからね。そう、どうしても辞めたくなったらサムライらしくハラキリせよ。
会社が行き詰まって自殺する社長はいくらでもいますよ、この国に。それくらいの気持ちで、命がけでやって下さい。

ここのところ歴史ブームのようだが、かつての殿様はまさにそうだったはず。戦に敗れて城を奪われるか、死んで家督を譲るか、そのどちらかだ。辞任する殿様がどこにいよう。日本の総理大臣は、退路があるから逃げる。ならば退路をなくしてしまえ。総理大臣辞任禁止!

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