ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

厩舎の差

2011年02月09日 | ブログ
馬が良ければ厩舎なんて関係ないという人がいる。
一口歴が浅い人か、あるいは今までNG厩舎に
たまたま当たらなかった人だろう。

断言するが、厩舎が関係ないなんてことは絶対にない。
出資馬選びにおいて厩舎は非常に重要だ。
いや、もしかしたら一番大切なファクターかもしれない。

これ、騎手に例えると分かりやすい。

例えば、ある馬にデムーロが乗るのと小島太一が乗るのと、
どっちのほうが勝つ確率が高いだろう?
こんなの、競馬ファン100人に聞いたら、
100人ともデムーロと答えるに決まっている。
同じ馬なのに、騎手によって勝つ確率が違ってくる。
そんなの常識中の常識だ。

もちろん、太一が乗っても勝つかもしれないが、
道中の位置取りやコース選択などでハラハラさせられるだろう。
もっと簡単に勝てるものを、ギリギリで勝たせたり、
余計な消耗をさせたり、脚に負担をかけたりするかもしれない。

それでも勝てれば結果オーライだが、
勝てるかもしれない馬を負けにしてしまう可能性もかなりある。
そもそも、勝負になる馬の騎乗を誰も太一には依頼しない。

調教師も同じだ。

へぼな調教師は、せっかくの馬の素質を摘み取ってしまうのだ。
もちろん、それにも負けず結果を出す馬もいるが、
それはその馬がよっぽど強かっただけで、
しかしそれでも使い方やレース選択、調教方法で、
常にイライラしなければならない。

これ、へぼな騎手のレースぶりと同じである。
そして、勝ち上がれるはずの馬を勝ち上がらせられなかったり、
オープンまで行ける馬を条件止まりにしたりする。

そもそもこれも騎手同様、走りそうな馬を、
牧場・馬主はへぼな調教師には預けない。
ただ、馬はデビューしてみなければ分からない部分もあるので、
たまに突然変異的に下位厩舎から活躍馬が出ることはある。

全く同じ素質の馬が10頭いたとして、
それを例えば1頭は角居厩舎、1頭は橋口厩舎、1頭はハギー、
なんていうふうに振り分けて、
さて1年後2年後にどうなっているか、すごく興味がある。
同じ素質なんだから本来なら10頭とも同じクラスのはずだが、
たぶん絶対にそんなことはない。
ある馬はオープン、ある馬は1000万クラス、
ある馬は重賞勝ち馬、ある馬はもしかしたら未勝利引退。
何年か後にそれぐらいの差が出ていても驚けない。

まあ、全く同じ素質の馬なんていないから、
無意味な空想なんだけど~。