piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

相棒 別れ

2008年05月18日 | 音楽教室
今日の午後 25年酷使したピアノが去っていきました。
14時までレッスンをして、14時半には部屋から毛布にくるまれて・・・。
最後の最後までこき使ってしまいました。
手放すと決めてから別れの準備をするのは辛かったけれど、改めてピアノ弾きとして弾いてみると「もう限界である。早く新しい楽器にしたい。」と未練はなくなりました。
写真がそのピアノで、このようにふたを閉めて弾かないとちょっとコントロールしにくいです。
たくさん弾いた というより、(留学中3年半は未使用だったし)ハンマーを削って(その調律師さんはひどかったです)からこんなになってしまったのですが・・・。

生徒さんのピアノを聴いている分にはそう ひどいとは思わないのですが、いざ自分が弾くと 全くイメージどおりの音とはほど遠い音だと 認めざるを得ません。
不思議ですよね。調律が狂っているとか、経年疲労?が出ているとかは 人が弾いているのを聴いているときより、断然自分が弾いて強く感じるのです。
よっぽど こういう音を出したい、出そうというイメージが強い証拠なんでしょうか。
そうじゃなければ 「こんなはずじゃない」、とかもう一度確認したりしませんよね。
「弾く」と「聴く」ではかなり耳の注文が違いますね。
年を取るほど 自分は「こういう音を出す」とくっきりとしたものの上でピアノを弾いているということかもしれません。
だからこそ イメージどおりの音が聴こえてこないと 気分が悪いわけです・・・。

さてさて 新しい相棒は私が二人目の持ち主で、ようこそ遠く他県からおいでくださいました。アップライト時代(小学生6年間)の記憶は全くないので、3台目のグランドです。同じC3ですが 型が新しいので ちょっと長く くびれも太めです。
でも さすが若い。(スタインウェイだってそうですよ、みんなの憧れ スタインウェイだって年には勝てませんから・・・。)
このヤマハは優しい音でして、シューベルトを弾きたくなるような柔らかさです。
一回も弦を切ったこともない、お嬢様。
生徒さんたちに薦めている「ゆるめたタッチ、スタッカートでの練習」など 避けたいような・・・。リストもプロコも練習したくないですねえ(笑)
演奏するのは良くてもそこまでの練習が・・・
ノクターン向きのしっとり感。室内楽の合わせ練習も以前は家でするのは気が進まなかったが これからは堂々と誘えます。
「うちでやりませんか。」って。

今回のピアノ買い替え、注目はコストパフォーマンスではないでしょうか・・・(笑)それは このページ上では秘密にしておこうと思います。