松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

矢筒紐と弦巻用紐

2008-07-14 22:05:36 | 和弓と櫨
なんと幸運にも手作りの矢筒をいただきました!

ある日、朝練する前に弓道場の床があまりに汚かったので掃除していたら、
たまたま来られたHさんが
「弓道場を一人で掃除するなんて感心、感心。」と言ってくれ
一緒に弓道場を掃除しながら掃除談義に花を咲かせました。

しばらくして、再び来られたHさんが、
またもや朝、掃除していた私を発見。
掃除談義はさらにコアなものになり、
掃除と弓によって修行していくのだという話へ。

「ふうむ、これからも弓を続けていくつもり?」とHさん。
「はい、続けていくつもりです。」と私。

さらに、私が借り物の矢筒を使っていると聞き、
趣味で作っている矢筒をあげようと言ってくれました。

早起きは三文の得といいますが、
それに掃除が加わったら手作りの矢筒になったわけですよ!

なんとなくわらしべ長者、じゃなくてガネーシャ(夢を叶えるゾウ)の話を思い出しました。
ともかくも、ありがたやありがたや。

私は八女の仏壇や提灯につける房の専門店「房屋」さんにお願いして
「櫨紅葉」色の紐をつけてもらうことにしました。


紐の編み方はぶなさんのホームページを見ながら
何回かやり直ししてどうにか平編みと総角結びを見よう見まねでやってみました。

平編みにすると、紐を調節することができるのでとても便利です。
ものすごく豪華な感じの矢筒になりました。

これを見た先生は
「その矢筒持ってたら、とても一級には見えないだろうね。」

確かに、私にはちょっと身分不相応な矢筒かも?
でもま、いつかこの矢筒を持っててもおかしくないような弓引きになりたいです。

ついでに最近買った弦巻とギリ粉入れを結ぶ紐も、
なんとか考えてもらえないかとお願いすると、できたのがこれです。

カワイイでしょ?すごく気に入りました。
紐は着物の生地を使っており、弓道の小物にはピッタリ!
しかもただ結んでいるだけじゃありません。
「叶結び」を入れ込んでいるのです。

叶結びとは、結び部分の表が口の形、裏が十字の形で、漢字の「叶」を表し、
「願いが叶う」縁起のいい結びです。


弓を引くのは神事でもあり、祈願成就の意味もあります。
叶結びをつけた弦巻は、まさに弓引きにふさわしいアイテムだと思います。

房屋さんは私のワガママをよく聞いてくれ、オーダーメイドで製作してくれました。
房屋さんのサイトはこちらです。
欲しい方はぜひどうぞ。

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