松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

弓で作ったギリ粉入れ

2008-07-15 21:15:25 | 和弓と櫨
先日の山笠の射会で、自分でギリ粉入れを作っている方から
弓の末弭を材料にしたギリ粉入れを見せてもらいました。

弓人生の長い方ですから、はじいたり折れたりして昇天した竹弓を何本も持っており
そうした弓を何か利用できないかと思って、工作を始められたそうです。

自分の愛用した弓が使用不能となっても、
ギリ粉入れにして身につけていると、弓の思い出と共に、
自分の励みになるだろうなと思いました。

ギリ粉を少しだけ取り出しやすいように、弓のふたを90度にねじって使います。


ふたを開けてみました。

中をくりぬいてパイプを差し込んでいます。
細かくて、かなり大変な作業だったんじゃないかと思われます。

長年弓道を続けている方の小物をよく見ると、それぞれに味わいのあるものを使っており
その人の弓への愛情が感じられて、見るだけでも大変勉強になるものですね。

弓は武道だからあまり派手な飾り物は好まれませんが、
弓の側木の「櫨」の杢(もく・木目模様)が好まれたように、
案外、細やかな所にそれぞれの個性があることがわかりました。

今度の射会では小物ファッションチェックもしてみますか?!

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