松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨は消えゆくべき?

2007-07-04 22:48:47 | 復活奮闘日記
最近、年商何億も儲けているビジネスマンAさんと
お話をする機会がありました。
めったにない事なので、
ありがたく拝聴することにしました。

その方が言うには、
私のやっている「松山櫨の復活」なんて
全く意味のない事だと断言されてしまいました。
おまけに櫨蝋(はぜろう)なんて、
絶滅しかかっているトキのようなもの。
江戸時代で終わった過去の遺物だそうです。

人はみな便利さを求め、
できるだけ長生きしたいと思っている。
身体にいいもので、役に立つもの、
毎日必要なものこそ商売として成り立つんであって
伝統工芸なんて何の役に立つ?
櫨はかぶれるし、櫨ろうそくは火をつけるから危ない。
全く現代にそぐわない商品だ。

とまあ、一刀両断されてしまったわけです。
伝統工芸は文化として残していくべきではないのか?
トキだって櫨だって、大切に残すべきではないのか?
そう反論すると、一言。

「無駄。」

…これが第一線で活躍するビジネスマンの意見なんですね。
私は、やっていることを全否定されてしまい、
悲しくなって、
お昼ごはんが入らなくなってしまいました。

…晩ごはんは食べましたけどね。

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