松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

荒木製蝋へ その4

2007-02-07 20:36:40 | 復活奮闘日記
松山櫨復活委員会のメンバーが息をつめて見守る中、
持参した櫨の実を、丹念に調べる櫨蝋の大ベテラン、荒木Mさん。ついに目を上げて、
「松山櫨、かもしれない。」
「かも知れない?」
「違うかもしれない。わからない。」
・・・・・・。
どうやらミイラ化した実だったために、
判別不能だったようです。

見本の松山櫨は11月から12月に採取されたものですが、
私たちが採取したのは1月下旬。
その採取時期の差が致命的な違いを生み出したのでしょうか。
しかし、60年の知識と経験を持つ荒木さんにわからなければ、
地球上の一体誰が判別できるというんでしょう?
みるみる期待と興奮がしぼんでいきます。

しかし、まだ荒木製蝋が扱っている
宇佐市産の松山櫨があります。
少なくとも宇佐市には松山櫨があるんだから、と
思い直すことにしました。

その時、Mさんがおもむろに言いました。
「こんなになった実でも、ひょっとしたら今はいろんな技術があるから、
あそこでわかるかもしらんよ。」
「あそこ?」
「森林林業技術センター。
ほら、成分とかでいろいろわかるやろ。
行ってみたらどうかね。」
なんと!
成分で松山櫨がわかる?
CSIですか??
「技術」センターだから、きっと最新技術でわかるかもしれない。
こないだTVでエジプトのミイラをMRIで調べていました。
櫨のミイラもあんな事できるんでしょうか?
途端に試験管やら顕微鏡やらが頭を駆けめぐりますが、
果たしてそんな事ができるのかどうか。

またまた不安がいっぱいになりましたが、
ともかくまずは行って話を聞いてみなくちゃ前には進みません。
これで新たな次の目的地は決まりました。
久留米市山本町、櫨並木の隣にある森林林業技術センターです。

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