イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

黒龍王(16) 虹霓教の木偶と主君を裏切った逆賊

2007年11月26日 16時44分50秒 | 小説

 《黒龍王》(侈才邏の国旗は黒い龍であり、最強の竜騎士である羅剛が真の主人公だから)シリーズは、本来なら、なし崩しに4年をただ過ごしただけの無駄も愚かですが羅剛の求婚に自らの意志で歓んで受諾すべきであり、大神殿の神官どもに…いえ、虹霓教のすべてに決別し、依存と甘えを吐き出し縋るのを信仰にすり替え自分で何とかしようとする努力を放棄した愚民どもを切り捨てるべきだったのです。これからでも遅くはないから、真実、羅剛のためだけに生きるというのが真実であれば、その他はすべて捨てて欲しい。今のままでは冴紗は羅剛のためだけに生きているとは言えない口先だけの虹霓教の木偶です!!このシリーズは幸せな気分には程遠い重苦しいモノが心にずっしりとかかります。羅剛の苦痛が…虹霓教の毒から冴紗と侈才邏を解き放つには恋する冴紗でさえ敵であり、実の父よりも父と想う永均にまでも裏切られ続けてきた彼の苦しみが、辛いのです。

 ところで、私は侈才邏王国の《黄金の太陽》現国王・羅剛を《黒龍王》、そして、彼の正妃である《銀の月》たる王妃殿下(王后陛下?)たる冴紗の心は醜いので抵抗はあるものの《銀の神聖王妃》と呼んでいます。侈才邏の…羅剛の正妃として入内するのは紛れもなく冴紗なのに、それを公表せずに崢嶮の美優良王女の名を隠れ蓑にするのは虹霓教総本山の大神殿と《聖虹使》という名の木偶にとって利益を齎すものではありませんか?公式の場では冴紗は《美優良王妃》と名乗り冴紗自身は日陰の身の妾妃ですよ!それの何処がハッピーエンドであり、その『神官は王に愛される』の続編になるの?神官でなくなってしまったら、作者命名のシリーズ名である《神官&王》シリーズにならなくなるからでしょうね…呆れた。

 あらゆる男を狂わせる魔性ゆえに世を鎮めるどころか男を狂わせよを混沌に陥れる元凶にしかなりえぬ冴紗がいつの時代も偶像崇拝は不幸しか齎さぬというのに、名ばかりで実体を持たぬ空位の役職のままならば無害なれど実体を与えてしまったがゆえに害毒でしかない《聖虹使》の地位につくことにより害毒を撒き散らす諸悪の根源となりました!大神殿という牢獄の閉鎖された空間で最長老どもに無理強いされ洗脳された虹霓教の下僕に仕立てあげられ、《虹の御子》たる自分が天帝に定められた使命だと思い込み流されるままに謁見を行い続けてきた冴紗の許されざる大罪です。それゆえに羅剛を苦しめ人々から努力することを忘れさせ聖戦と称して侵略を招き寄せてしまうのです。「Ⅴ 決心」“国の障りであるような我が身も、『聖虹使』になりさえすれば、王のお目には触れぬ。臣たちの心も安らぐであろう。”羅剛はどうでも良くて、重臣どものために《聖虹使》になろうなんて何処までも腐っていますね。

 だからこそ、『神官は王を狂わせる』の「Ⅴ 開戦」で口には出さねど“虹の御子さまがご降臨なされる前は、世は比較的落ち着いていたのです”と宰相は言おうとして、今更、言っても無意味なので黙っていましたが、やはり、《聖虹使》は世を乱し人々に害毒を齎す元凶でしかありません。そして、万人を等しく愛することは誰も愛さないのと同義語です。我欲や妄執、そして渇愛を否定し、生きとし生けるもの全てに平等・無差別に愛を注ぐ。しかし、それは…すべてを同じように愛することは誰も愛さないことと同じです。

 4年前、冴紗の軍隊入隊をしぶしぶ認めた羅剛ですが、『神官は王に愛される』の「Ⅲ それぞれの想い」“入隊許可がだされる十五になると、冴紗は子供のころからの願いどおり、騎士団入隊を希望した。父と同様に、王を守り、王のために命を捨てることこそが、理想であった。”とある冴紗の分不相応な夢は、一見して美しく素晴らしいように見えるけれど“命を捨てる”という点において愚かで醜い妄想でしかないのです。羅剛にしてみれば“貴方のために死にます!貴方のために命を捨てます!!”と言われたようなものだから、たとえ永均が羅剛冴紗を引き裂くためであっても決して事実無根ではなく紛れもない事実である“男を狂わせる冴紗さまを獣欲を滾らせた荒くれ兵士の間に置いて無事であるなどと楽観なさってはおれますまいな?”と吹き込まれたのが原因ですが、そうでなくても出陣どころか軍から追い払ってでも羅剛はどれほど憎まれようが冴紗を何としても守ろうとしたでしょう。

 更に、永均の許されざる罪に塗れた行為はその前から始まっていました。『神官は王に愛される』の「Ⅰ 大神殿」“むろん我ら臣下は、冴紗さまが虹のお方になられることをひじょうに慶びまする。今後、侈才邏のたいへんな発展に繋がりましょう。が、異国の客人も在席のこの場、王が一度だした命を取り下げることなどできませぬぞ”永均卑劣にも、《虹の御方=聖虹使》にと国王であり羅剛が下した命により冴紗は《聖虹使》になることに決定したのだと、宗教的教育を削除されて育った羅剛が数年して虹霓教や虹の禁色が何を意味するのか知る前に、冴紗を大神殿に追いやったのです。

 羅剛の想いも知らずに一方的に被害妄想の恨み言を掻き立て《聖虹使》となるのは自分に定められた使命だと最長老どもの讒言を真に受け、「Ⅲ それぞれの想い」“もう自分は一生、王のおそばへは戻れぬ。誤解があったとしても、冴紗の境遇はなにも変わりはしないのだ。世に『虹の御子』の名は知れわたっている。大神殿には連日、侈才邏のみならず、近隣諸国から多数の善男善女が詣でる。民の信心を裏切るわけにはいかぬ。”などと愚考し、羅剛に突きつけた言葉は“……わたしは、聖虹使にならねばなりませぬ。禁色を賜ったときから、…それは定められたこと、ほかならぬ王ご自身が、お決めになったことでございますゆえ”《聖虹使》を…虹霓教を…大神殿を忌み嫌う本心は何処へ消え失せたのか!


愛煙・分煙・嫌煙? (今日のテーマ)

2007年11月26日 07時20分48秒 | Weblog
BlogPet 今日のテーマ 愛煙・分煙・嫌煙?「分煙化が進んでるタバコですがあなたは愛煙家ですか?嫌煙家ですか?それとも分煙ならOK派ですか?」
 どちらかと言えば嫌煙家です。煙草臭い自分の息に気づかずにベラベラと喋る男の無神経さにも腹が立つ!分煙化が進んでいるそうですが、単に禁煙席と喫煙席とに分けているだけでは、あまり意味があるとは思えません。

黒龍王(15) 作者の歪んだ心が投影された冴紗

2007年11月24日 17時08分05秒 | 小説

 羅剛だけの冴紗になる日はいつなのか?『神官は王を狂わせる』の「Ⅶ 碣祉城」で“怒ることも泣くことも許されず、そのうえ仮面で顔を隠され、人前で飲食を摂ることも、むろん、寝ることも、いや生きものとしてのすべての行為を禁じられ、ただ神の言葉を語るのみ。そのような、麗しいだけの生き人形を、なにゆえ人は造ろうとするのか。欲するのか。”と嫌なくせに羅剛のためになると思い込み、「Ⅰ 夢の日々」“お役目でございまする。――それでも、わたしなどを望んでくださる方々がいらっしゃるかぎり、誠心誠意つとめたいと存じます。…なすべきことをなしてこその、幸せでございますゆえ。”と、《聖虹使》という世に災禍を撒き散らす元凶をやめようとはしない冴紗男を狂わせる魔性でなくても最低です。

 『神官は王に愛される』の「Ⅴ 決心」“王宮は遠い。神殿には飛竜はおらぬ。脆弱な冴紗の足では、山を下りるのさえ数日かかるであろう。大神殿は、そういう意味では聖なる牢獄のようなものである。……王は、明日には、お妃さまを、あの腕にいだく……。戯れにくちづけなどを与えて、攫いに来るなどという惨いお言葉を残して、この牢獄に冴紗を閉じこめたまま。”+「Ⅶ 王宮」“神殿の質素な部屋とはまるで違う。華やかで贅を極めた品々。けしてあの清貧の神殿暮らしを疎んでいるわけではないが、…ただあの場所には、『羅剛王』がいらっしゃらなかった。この場所も、王がおこしでなければ、寒々しい、死んだような宮であろう。”と羅剛だけを求めながら、大神殿を牢獄と厭いながら、なにゆえに羅剛の心を傷つけてまで、なりたくもない《聖虹使》になり猿芝居を続けるのか?羅剛を幸福にすまいとする作者の陰謀が冴紗を歪めている。

 『神官は王に愛される』の「Ⅹ 祈り」“あなたさまが虹のご容姿でなかったとしても、私どもは、そのお心ばえのうつくしさを、敬愛しております。”という嘘八百をぬかした最長老の言葉に、それ以来、私は“心映え”という言葉が大嫌いになりました。本当に大切に思うなら、戦の危険が無くなり羅剛が返してくれと言ってきた時に、すぐに王宮に返していた筈です!それなのに、羅剛が幾度も冴紗を返してくれと言っても無視し、その返還要求を握り潰して冴紗には隠匿したことが、冴紗を大切になんか思っていなくて道具と看做している何よりの証拠です。


黒龍王(14) 羅剛陛下は暑苦しいの?

2007年11月24日 16時28分40秒 | 小説

 どこもかしこも羅剛を「暑苦しい」とほざくとは何事かと、日頃、不満を抱いていました。何故、そんなふうに言われるのかしら?作者の吉田珠姫までサイトの「これから」に第3巻『神官は王を恋い慕う』での羅剛について“あいかわらず超暑苦しい男です”とか、日記に“三冊目の『『神官は王を恋い慕う』』も、古臭い言い回しがてんこもりです。(苦笑)羅剛王の暑苦しさもパワーアップしております……。”とまで、ここまで書くなんて酷いです。

 恋する冴紗しか目に入っていない羅剛が狂おしく恋い焦がれたり、黒ずくめが“暑苦しい”なんて私には理解できません。黒衣の騎士にして竜王様、かっこいいのに「暑苦しい」とは驚きです!しかし、そんなふうに作者にまで暑苦しいと言われるほどに自分も相手をも焼き殺し滅ぼしかねない狂気の恋の炎を燃やし、王宮での公開プレイで《婚姻の儀》を強行するなど暴走しなければ、周りが許さない恋だからと逃げまくり、自分が傷つきたくなくて安全圏に籠り自分では何もしようとせず、終始自分のことしか考えない冴紗をゲットすることは不可能だったでしょう。

 羅剛の心よりも帝国にならんとしている“侈才邏国王としての羅剛”のことばかり考え、“国王である前に一人の人間である羅剛の恋心”を土足で踏み躙る冴紗は腐れ外道です。それでも暑苦しいと言われても追い続けゲットした羅剛だけの冴紗に戻ってくれる日を待ち焦がれていますが、駄目なのかしら?羅剛だけが犠牲を強いられて胸が潰れそうです。そんな彼の懊悩も知らずに色事の師を仰ぎたいと悶々と悩むらしい第3巻が楽しみではあるけれど、不安でもあります。

 ちなみに、私もパソコンで「王家」を入力してきちんと変換したつもりが「お受け」になりがちです。後で気がついて慌てて修正しています。ところで、ドラマCDで知ったのですが、「冴紗(さしゃ)」というのは言いづらいらしく、終始自分のことしか考えず羅剛のために行動しているつもりの腐れ外道の冴紗が大神殿に逃げ帰った時、神官の誰かが「しゃしゃ様」と言い間違えていました。


黒龍王(13) パンドラの箱を閉ざせ!

2007年11月21日 04時21分11秒 | Weblog
 色事の師を仰いで学ぼうというボケボケをかますよりも《聖虹使》という世を乱す元凶を辞めるべきですよ、冴紗は。神官は王を狂わせる』の「Ⅱ 大神殿での冴紗」“みずからが生きていく日常の知識より先に、過去の聖虹使とやらの書き付けを覚えさせられ、神の御子として演じているのか。はらわたが煮えくりかえりそうであった。延々と。途切れることなく、延々と。あのように、すがりつく民たちはつづくのであろう。信仰という名目に隠した、依存と甘えを吐き出すために。”と、強要され憶えさせられた歴代《聖虹使》の書き付けに記された言葉を詣でる人々にひとりひとり謁見で語る猿芝居を続け、信仰という名目に隠した甘えと依存を吐露し縋りつく人々の覚醒と自立を阻み、世を統べるどころか戦乱を招いているのです!!

 羅剛にしか抱かれたくないと言っているけれど本当は誰だって良いのです。あらゆる男を狂わす魔性…誰にでも抱かれて歓ぶのが生まれながらの娼婦である冴紗の本性です!!他の複数の誰かに輪姦されて最初は嫌がっても、やがて歓んで抱いて欲しいとさえ懇願するでしょう。

黒龍王(12) 王冠を捨てた恋を踏み躙る者は公開プレイで懺悔しろ!

2007年11月21日 04時20分47秒 | 小説

 ドラマCD『神官は王に愛される』には自分の意志というモノがない冴紗《七重臣》によって大神殿に売り渡されて監禁され、最長老に飼育と宗教的洗脳の成果により《虹霓教》の木偶に堕落した冴紗の醜い姿で埋まっている。それがより強調されて冴紗の終始自分のことしか考えず自分だけ傷つくまいと安全圏に籠っている醜さ、羅剛の健気で一途な恋心が描かれていました。…そうです!健気な美人とは実は羅剛なのです。冴紗“さしゃ”と読むのだけれど言いづらいらしく“しゃしゃ様”神官どもの誰かが失敗していたのが収録されていました。原作の「Ⅷ 美優良王女」で“……まわりが、…まわりの方々が、それを許さぬ。王と自分との恋は、人々を裏切るものなのだ。”とほざいた冴紗には呆れる。

 衆人環視の中で抱かれたことの意味を知らずに自分がいなくなれば王妃を迎えられるだろう、と他に心を動かさぬ羅剛の恋心を踏み躙り続ける冴紗に、永均ドラマCDの「6」で“冴紗様は王の精をお受けになられた!正真正銘、羅剛王のお妃様でござる!!”と宣告しました。そこまでしないと攫って凌辱という形で契っても、それを見てみぬフリをして冴紗を再び引き離そうという今までの愚挙を繰り返す《七重臣》を挫くために公開プレイの契りを…侈才邏の掟による《婚姻の儀》を強行した羅剛を私は立派だと拍手して褒めてあげたいです。本来なら、凌辱して体を征服し心を屈服させるようななんて奴は侮蔑するのですが、冴紗のように周囲を優先し羅剛の心を…誰よりも踏み躙っているのは自分だと気づかずに踏み躙り続ける冴紗には体で思い知らせて覚えさせるしかないでしょう!逃げるのはやめて観念しろ、と体に刻みつけなければ。

 ドラマCDでの《婚姻の儀》の後でそうとは知らずに茫然となっている冴紗に、今までに羅剛冴紗を引き裂くことに腐心するばかりの愚挙を漸く悔い改めた永均は、[永均“王に忠誠を誓った際、王だけにお伝えしてござるが。それがしの真名は《道を指し示す者》と申す!名に酔うてしもうたのか、今までも…いささか出すぎた事を致し申した!!冴紗様初陣の折も然り。” 冴紗“え…?” 永均“虹の御子であられるお身をあらゆる国が狙っており申した。戦場で攫われるやもしれぬ!そこで、それがし、王に或る事をお告げ申した!!「軍隊などという性欲を持て余した荒くれ男どものただなかに、あの冴紗様を入れたらどのようなことになるや」と。” 冴紗“あ…!それで…王は…私を神殿へと……!!” 永均“《聖虹使》となられる御方のお身を守る安全な場所は大神殿しかござらなんだ。……フフフ…冴紗様、貴方は…何もわかってござらぬの。” 冴紗“何が…ですか?” 永均“御自身の価値も!魅力も!!…よって、貴方様をお斬り出来る男など…この世に居り申さぬ。”]と、自分たちと大神殿とで結託して羅剛から冴紗を奪った過去を明かしました。

 それでも、自分がいなくなれば王妃を迎える気になるだろう、見知らぬ王女を王妃に迎えさせようと重臣と同じ考えに固執する腐れ外道の冴紗は悪足掻きを続けるのですから、救いようがないですね。過去の罪を認め懺悔した永均ですが、虹の容姿だからとはいえ“《聖虹使》となられる御方のお身を守る安全な場所は大神殿しかござらなんだ。”だなどと冴紗が《聖虹使》にならねばならぬと決めつけているのには呆れました!そんな理屈が何処にあるのか!大神殿の手先だ!!こいつは。