ガッシュ文庫の『神官は王に愛される』&『神官は王を狂わせる』を読むのは頭を抱える毎日です。作者の吉田珠姫(よしだ・たまき)先生は難解難読な漢字を多用して私たち読者を苦しめている現実が理解できないのです!『神官は王を狂わせる』P.13の“羅剛は、あらゆることがらを、詛(のろ)った。”にルビがふってあるのを見落としてしまい、“幼心に、日々憎しみと怒りを滾らせ、詛いつづけた。”の読みを<教えて!goo>で質問したら、回答をくれた人が“よくある演出効果を狙ってのことでしょうが、こんな難しすぎる漢字を使う必要性が何処にあるのか理解できません。”と、やはり私と同じ疑問を抱いていました。
メールでやめて下さいとお願いして返信されたメールには“漢字が難しいというお話ですが…初めてそういうご意見をいただきました。大変驚きましたが、真摯に考えさせていただきます。ですが…実は、私自身はまったく難解な文字だとは思っていないのです。特定の国名、名などは別として、繊弱、愧じるなどは、一般では普通に使っている文字ばかりです。そして、このシリーズはどちらかというと文字遊びの好きな方がお求めになるようなので…大変申しわけないのですが、あまり簡単な文字にすると、かえって読者さまからお叱りを受けそうなのです。ということで、これからこのシリーズには、なるべく振り仮名を振ってもらうように編集部にもお願いしますので(振り仮名指定は、私ではなく、編集部がわかりにくいと思ったところにつけます)どうかご勘弁願います。 吉田珠姫拝”とあり、唖然としました。
『神官は王を狂わせる』では「P.10“凄寥(せいりょう)”、P.13“詛(のろ)った”&“呪罵(じゅば)”、P.15“窈窕(ようちょう)”、P.19“麗嫻(れいかん)”、P.47“繊弱(せんじゃく)”、P.53“眩耀(げんよう)”&“半立(はんりゅう)”、P.31“躄(いざ)り”、P.60“恬淡(てんたん)”、P.68“嗤笑(ししょう)”、P.103“瓊姿(けいし)”、P.131“婀(あ)やかな”&“褻涜(せつとく)”、P.204“愧(は)じず”」etcとあり、難解難読な漢字&読みは控えめにして下さい、と頼んでも上記のメールにあるとおりです。『神官は王を狂わせる』P.131“婀(あ)やかな”はどう読むのかさえ困惑する辞書にない読み方の表現です。ガッシュ文庫編集部の吉田先生の担当によると「艶やかな」という意味だと思って下さい、とのこと。このように、担当でさえ頭を抱えているようです。それにしても、辞書にすら出ないような難解な漢字&変な読み方の多用はやめて欲しい。