イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

黒龍王(12) 王冠を捨てた恋を踏み躙る者は公開プレイで懺悔しろ!

2007年11月21日 04時20分47秒 | 小説

 ドラマCD『神官は王に愛される』には自分の意志というモノがない冴紗《七重臣》によって大神殿に売り渡されて監禁され、最長老に飼育と宗教的洗脳の成果により《虹霓教》の木偶に堕落した冴紗の醜い姿で埋まっている。それがより強調されて冴紗の終始自分のことしか考えず自分だけ傷つくまいと安全圏に籠っている醜さ、羅剛の健気で一途な恋心が描かれていました。…そうです!健気な美人とは実は羅剛なのです。冴紗“さしゃ”と読むのだけれど言いづらいらしく“しゃしゃ様”神官どもの誰かが失敗していたのが収録されていました。原作の「Ⅷ 美優良王女」で“……まわりが、…まわりの方々が、それを許さぬ。王と自分との恋は、人々を裏切るものなのだ。”とほざいた冴紗には呆れる。

 衆人環視の中で抱かれたことの意味を知らずに自分がいなくなれば王妃を迎えられるだろう、と他に心を動かさぬ羅剛の恋心を踏み躙り続ける冴紗に、永均ドラマCDの「6」で“冴紗様は王の精をお受けになられた!正真正銘、羅剛王のお妃様でござる!!”と宣告しました。そこまでしないと攫って凌辱という形で契っても、それを見てみぬフリをして冴紗を再び引き離そうという今までの愚挙を繰り返す《七重臣》を挫くために公開プレイの契りを…侈才邏の掟による《婚姻の儀》を強行した羅剛を私は立派だと拍手して褒めてあげたいです。本来なら、凌辱して体を征服し心を屈服させるようななんて奴は侮蔑するのですが、冴紗のように周囲を優先し羅剛の心を…誰よりも踏み躙っているのは自分だと気づかずに踏み躙り続ける冴紗には体で思い知らせて覚えさせるしかないでしょう!逃げるのはやめて観念しろ、と体に刻みつけなければ。

 ドラマCDでの《婚姻の儀》の後でそうとは知らずに茫然となっている冴紗に、今までに羅剛冴紗を引き裂くことに腐心するばかりの愚挙を漸く悔い改めた永均は、[永均“王に忠誠を誓った際、王だけにお伝えしてござるが。それがしの真名は《道を指し示す者》と申す!名に酔うてしもうたのか、今までも…いささか出すぎた事を致し申した!!冴紗様初陣の折も然り。” 冴紗“え…?” 永均“虹の御子であられるお身をあらゆる国が狙っており申した。戦場で攫われるやもしれぬ!そこで、それがし、王に或る事をお告げ申した!!「軍隊などという性欲を持て余した荒くれ男どものただなかに、あの冴紗様を入れたらどのようなことになるや」と。” 冴紗“あ…!それで…王は…私を神殿へと……!!” 永均“《聖虹使》となられる御方のお身を守る安全な場所は大神殿しかござらなんだ。……フフフ…冴紗様、貴方は…何もわかってござらぬの。” 冴紗“何が…ですか?” 永均“御自身の価値も!魅力も!!…よって、貴方様をお斬り出来る男など…この世に居り申さぬ。”]と、自分たちと大神殿とで結託して羅剛から冴紗を奪った過去を明かしました。

 それでも、自分がいなくなれば王妃を迎える気になるだろう、見知らぬ王女を王妃に迎えさせようと重臣と同じ考えに固執する腐れ外道の冴紗は悪足掻きを続けるのですから、救いようがないですね。過去の罪を認め懺悔した永均ですが、虹の容姿だからとはいえ“《聖虹使》となられる御方のお身を守る安全な場所は大神殿しかござらなんだ。”だなどと冴紗が《聖虹使》にならねばならぬと決めつけているのには呆れました!そんな理屈が何処にあるのか!大神殿の手先だ!!こいつは。



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