栄冠ゼミ (著)、330円(税込) 私立校・中高一貫校生の二学期期末テストの勉強の仕方を紹介
学生の皆さんは、毎年、
わかりきっていることだと思いますが、
この時期、二学期中間テストを終えてから、
11月中旬、長ければ、12月上旬ぐらいまで、
学校行事・部活動で忙しくなっていると
思います。
今年度は大会や行事の日程が、
ギリギリまでわからなかったり、
急遽変更になったりと、振り回されて
しまっているかもしれませんが、
どんな過程となり、どんな予定に
なろうとも、『自由参加』の、
『自己判断』の、『自己責任』と
なりますので、気を付けて下さい。
出来ている、やれている、
ついていけている方がいる限り、
昨今の『ソレ』はかなり厳しく、
“そう”見られるようになっています。
特に、私立校・中高一貫校では、
生徒の自主性、自由、文武両道を
推奨しておりますので、より強く
その傾向が出ているように思われます。
実際に成績上位者が、文武両道の
モデルケースとなっており、
昔のように、勉強“だけ”が
出来る、いわゆる頭でっかちな
優等生は少なくなってきていると
思います。
その反面、勉強が著しく出来ない、
小学校・中学校の基礎学力、知識を
ほとんど持ち合わせていないような方が
増えてきているように思えます。
言い方が悪いですが、ある種の病気や障害を
持っているかのように、覚えられない、
解けない、出来ない、やれないで、
学年は、年齢は、どんどん上がっていき、
もう明らかに、その学年の勉強に、授業に
ついていけていないのに、上記した
文武両道のモデルケースの方と
同じ教室で、同じ授業を受け、
同じテストを受けさせられて、
公平な審査によって、屈辱的な、
否定的な評価、点数、数字を、
『記録』され、突き付けられる
ようになってきています。
その『記録』された『結果』をもって、
進級・進学の基準、条件が決まられている
私立校・中高一貫校の場合、有限の期間、
機会によって、ある時点で、進級・進学が
できないことが決定します。
その期間は、『最長』で2年9か月、
その機会は、『最高』で8回となります。
3年生は、今まさにその短さ、少なさを
感じられていると思いますが、1・2年生は
まだまだあると思われていることでしょう。
最終的に受験で高校・大学に
進学するつもりでいるならば、
延長することも出来ますし、
受験で合格さえしてしまえば、
『全て』を『取り返す』
『取り戻す』ことに出来ますが、
受験無く、内部進学で高校・大学に
進学出来る私立校・中高一貫校生は、
残り少なくなった期間、機会で、
『全て』を『取り返せる』
『取り戻せる』わけではありません。
仮に補習や補講、再テスト、
追試などで、内部進学の基準、
条件をギリギリ取り返しても、
それまでに抜け落としてきた
基礎学力、知識、勉強習慣は、
『進学後』に『癌』となって、
進学後の学校生活に必ず支障を
きたすことになります。
かつては、そうはいっても、
進学出来た自信と、ギリギリ
だった危機感、危険性を反省し、
高校・大学からは、最初から
貯金を作っておくことが、
いかに『楽』かということを学び、
軌道修正していく方が多かったですが、
最近はあまり見ません。
むしろ、ギリギリの方が、
下から順当に高校、あるいは、
大学において、留年・中退、
進学不可となっていきます。
皮肉なことに、文武両道の
モデルケースの方が増えたことで、
落ちこぼれていく方が、救われない、
救えないようになっています。
この教育、状況、状態が、
果たして良いのかどうかは、
わかりませんが、今後も、
モデルケースの方が増えて
いくほど、そこから外れて
しまった方は、とことん、
追い込まれるように、
追い詰められるように、
下に下にと押しつぶされて
いくようになることを
懸念しております。
一見すると、再度、機会を
与えられているように見える
補習や補講、再テスト、追試など、
まだまだ救いの手があるようにも、
思われますが、その『記録』も、
取られていることを失念していると、
その『記録』『結果』が、さらに
もう救いようがない、手の施しようが無いと、
証明するものになってしまう可能性があります。
そうなっていった時、進級・進学の合否は
かなり早い段階から出される、あるいは、
学校・先生側は、もう決めている、
わかっているということになります。
それでも尚、文武両道や自由、自主性を
推し進める姿勢を、『飼い殺し』と
表現しております。
全ての方が、全てのことにおいて、
『自己責任』で、すっきり、あっさり、
物事を片付ける世界・社会・思想であれば、
問題はありませんが、受験無く高校・大学に
進学出来るものだと思い込んでいた方、
そして、無責任に『応援“だけ”』
されてきた方の多くは、納得されない
ことでしょう。
しかし、勧善懲悪の印籠のように、
『記録』『結果』が、物をいうことに
なります。
二ヶ月後の今頃、その『記録』の
積み重ね、集計されたものが、
示されることになると思いますが、
その時になって、なってみてわかったで、
全ては『自己責任』で、本当に
納得できるかどうか、よく考えて、
決断、覚悟し、行動することを
オススメします。
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