intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

the most south tip

2006-01-04 | ライフサイクル
せっかく海を眺めながら潮の音を聴こうと思ったのに、停車中のバスからは「潮岬行きです!」が3秒に一度(停車時間が7分なので140回)流れ、展望台からは無名の男性シンガーの「翼をください」が爆音で流れる。後者には抗議し、「波の音を楽しもうという人のことは考えないのですか!」と言ったらなんともすんなり受け入れてもらった。この軽率さが逆に怒りをかきたてる。

岩の上に同行者が立っています。左下。


うるさい紀伊半島の私

2006-01-04 | ライフサイクル
この列車は新宮行きワンマンカーです。次は椿です。一両目のドアが開きます。二両目のドアは開きません。一両目の一番前のドアからお降りください。運賃は運賃表を確認の上、整理券と一緒に一両目前方の運賃箱にお入れください。また定期券は分かりやすく車掌にお見せください。両替は一両目の前方にて早めにお願いいたします。車内は禁煙となっております。おタバコはご遠慮ください。まもなく椿です。整理券をお取りください!整理券をお取りください!整理券をお取りください!整理券をお取りください!


こう見てくると、モータライゼーション(テープ放送)は決して文明的に進んだもの、あるいは近代化の印でなくなったことがわかる。つまり、大都市圏だけでなく、ワンマンカーで経費を削減しなければならないような鄙びた郊外に、いやむしろこちらの方がテープ放送という「うるさい」が蔓延する。防災放送にも似たところがあるのではなかろうか。

テープ放送が、各地の「心身」の貧しさを反映している。