intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

時の最果て -日比谷野音

2005-08-29 | traveling
ZAZENBOYS、ドラム入れ替え後初のワンマンを見に霞ヶ関へ。




1.SIGEKI
2.USODARAKE
3.安眠棒
4.Himitsu Girl’s Top Secret
5.Maboroshi In My Blood
6.Ikasama Love
7.Hard Liquor
8.Brain Construction
9.YURETA YURETA YURETA
10.Daigakusei
11.TANUKI
12.Chie chan’s Landscape
13.感覚的にNG(新曲)
14.Sekarashika
15.開戦前夜
16.Whisky&Unubore
17.Cold Beat
18.Crazy Days Crazy Feeling
19.自問自答

Enc.Kimochi


夏も終わりとはいえまだ夕暮れ頃のビル街の真ん中、精霊?の宿る森に町田のヤンキー登場でいきなりソロ。そのまま雪崩式に20曲、最後はカシオマンが終始使用したお面と共にソロで締めた。


ライブ自体は、よかったけれどそこまでグっとこなかった。少なくとも去年の野音(バイトとして聴いていたが)の方がよかった。新鮮さもある程度原因だが、やはり「イナザワ」だろう。


ズボンズのデビュー時から松下さんのドラミングには注目していた。その後、バッファロードーターやYUKIのバックなど仕事を増やしていくのを見ても「こいつはスゴイ」と思うこと多々あった。今日のザゼンでもバスドラのバカでかさには腰が抜けた。なんじゃありゃ。「KIMOCHI」のようなソウルフルな曲では特に際立っていい。かといって既存の曲もアレンジを加えることもあるがそのままの感じを残せている曲も多く、最高だ。


しかし、それでも向井氏の楽曲にはイナザワは欠かせない。テレキャスターの高音と絶妙にマッチするハット&バスドラの切れ味では松下氏でもまったく歯が立たない。あの乱発されるシンバルとスネア、そして何よりも予想のつかないフレージングこそ彼のプレイの醍醐味であり、向井氏の世界に最高のアクセントを与えるものだ、と考える。


「安眠棒」や「Sekarashika」、「自問自答」などでそういった部分が見られるが、特に気に喰わなかったのが「YURETA~」。曲名を言った瞬間に少し気がトチ狂ったが、すぐ萎えた。完全別アレンジだったが、これならやらないでくれた方がよい。仕方なく家で原版を聴き直し、ノスタルジックに。



「乱発されるシンバルとスネア」、「予想のつかないフレージング」。ドラムを叩き続ける限り見習っていかにゃ。



ライブ内容自体は非常に楽しめた。マーキームーンに始まり、「せからしーかー」が「せくはらーしたー」そして「せくはらーはんざいー」の進化を遂げたり、みんな向井の合図をロクに見もせずにフレーズの終わりにあわせて曲を進める究極の阿吽の呼吸。新曲はかつてないシンプルな曲に。リフ的にはDaigakuseiと近く、おそらく来年頭にリリースとの話もしていた新譜には収録されるのでは。個人的にはベストは「Chie chan’s~」だった。浮遊感、そして今の感情とマッチして相当な脱力感に襲われた。そして「KIMOCHI」。シビレた。