フリーターが語る渡り奉公人事情

ターミネイターにならないために--フリーターの本当の姿を知ってください!

シンポジウムについてのTB

2005-10-02 22:47:45 | Weblog
 この記事は、もじれの日々さんへのTBとして書きました。

 報告、見させてもらいました。充実したシンポジウムだったみたいですね。お疲れ様です。レジュメを見るだけで面白いです。ところで、

>半端な働き方

ってのはヘタすると「半失業の分配」にならないか、不安です。アラン・リピエッツはフランスのワークシェアリングについて、結局中小企業と女性に不利な「失業の分配」が行われたと報告していますhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894341646/qid=1128261697/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl14/249-0241931-4207553。これの二の舞にならなければ、と。

さて、うちのブログでは、ささやかながら「フリーターは日本(と世界)の伝統」なんて言っちゃうことで正社員至上主義批判をやってみたり、http://blog.goo.ne.jp/egrettasacra/c/8aecffac062ddcfe5c9552c26f2b70cdケニアや沖縄の話の読書メモを公表したりhttp://blog.goo.ne.jp/egrettasacra/e/86f1c322c60e55d4ba76e6628771e111しています。
 なんとか、フリーターとかニートとか引きこもりとかの人たちの助けになれば、なんて思ってやっています。(わたし自身もフリーターですが、「当事者学」ではありません。念のため。)

 こちらのブログに寄せられた声、つながりのあるブログのなかの指摘を見ても、本当に今の20代・30代は大変だなと。もはや「どんな職でもないよりもマシ」というよりも、「職があっても地獄、職がなくても地獄」といいますか。
 職があればあるで過労死・過労自殺・リストラ・うつ病やその類似状態、心身症風の状態に悩まされる。職がなければ生活はますます不安定で、不安・あせり・自己否定・孤立感で大変な状態です。なかには学歴・職歴・居住地などがかなり恵まれた人もおり、そんな人でも職がなかったり、離職宣言せざるをえない状況なんです。
 
 そうそう、最近電話で話したある正社員が、うつみたいな状態でしばらく休職することになった、とそうとうしんどそうな声で言っていました。彼にはこのブログのことは知らせてあるので、「よかったら、ブログのコメント欄で連絡してもらってもいいよ。アルバイト・正社員を問わず、今の20代とか30代とかの人たちで、同じように大変な人たちの声も載っているよ。」と言ったら、「ああ、また連絡するわ。なんて返事していました。ささやかですが、このブログを知ってもらったら、(つながりのあるブログも含めて)経済的排除が即、社会的排除にならないのでは? と思っています。(それで問題解決ではないけれど、まったくの孤立よりはマシなはずです。)
 何も役に立たない失業または半失業状態の自分なんて、いなくなったほうが人のため? なんてふと思ってしまうこともありますが、つまらないブログでも続けていれば、まわりまわって人様のお役に立つこともあるかも、と思いなおし、続けたいなあと思っています。不安雇用に翻弄されるわが身、明日はどうなるともしれませんが、できるかぎりブログ更新をし、こまめにコメント・TB・メールにお返事したいと考えています。


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5 コメント

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Unknown (本田由紀)
2005-10-03 00:53:48
ワタリさん(でいいんですよね?)、TBありがとうございました。遅まきながら私のアンテナに追加させていただきましたので、ご発言を楽しみに拝見していきたいと思います。中西先生は、フリーターのような「半端」とされる働き方であっても、それなりの経済的基盤と展望が得られるような状態をイメージされていたのだと思います。確かに、そうした経済的基盤と展望を欠いているならば、「半失業の分配」状態になる危険はあります。しかし総じて、中西先生のご主張とワタリさんのスタンスはきわめて似通っているように思えます(私も含めて)。
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ようこそ (ワタリ)
2005-10-03 23:46:32
本田 由紀 さん いらっしゃいませ。(本田さんとはブロガーとしてのつながりはあっても師弟関係にはないので、「さん」づけで呼ばせてください。)



>ワタリさん(でいいんですよね?)



ええ、みなさんワタリと呼んでくれています。いまどきの渡り奉公人ということでワタリです。



>遅まきながら私のアンテナに追加させていただきまし>たので、ご発言を楽しみに拝見していきたいと思いま>す



いえ、ささやかなサイトですが。何かお役に立てることでもあれば、幸いです。



>中西先生は、フリーターのような「半端」とされる働>き方であっても、それなりの経済的基盤と展望が得ら>れるような状態をイメージされていたのだと思いま

>す。



なるほど、レジュメを拝見しただけではよく分かりませんでした。これは、中西さんに失礼なことをしてしまいました。



>しかし総じて、中西先生のご主張とワタリさんのスタ>ンスはきわめて似通っているように思えます(私も含>めて)。



そうですね、↑ の説明を見るに、立場は近いみたいですね。

このあいだ労働問題専門図書館から借りてきた本田さんの本は、読む前に返してしまいました。ただ、本田さんのブログを拝見したかぎりでは、話がなりたちそうな感触です。















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鬱と聞くと (名前はまだ無い。)
2005-10-04 00:56:44
今晩は♪



おっ! 二重投稿とその削除要望が消えてる・・・笑



>本田 由紀 さん いらっしゃいませ。(本田さんとはブロガーとしてのつながりはあっても師弟関係にはないので、「さん」づけで呼ばせてください。)



 横から僭越ですが、これは、勇気のある素晴らしいスタンスですね♪

本田さんは、大勢とは少し違った視点でフリーターやニートのことを考えているようですね。ここの、直接の話題と関係ありませが、NPOやNGOというと、よいイメージを持つ人が多いようですが、圧力団体や宗教を傘に利益を追求している、悪徳宗教法人に通じるような面も見受けられます。ボランティアも、社会にとって、ありがた迷惑なこともあります。最近はボランティアなのに、お金を貰ったり、学校の単位に換算したり、代価を求めたり、提示した時点で、賃労と何らかわらないと思ってしまいます。





 鬱の話がでていたので、それについて!



 私は鬱と聞くと、自殺を思い出してしまいます。世界でも有数の自動車大国の日本は、当然交通事故で死ぬ人も沢山います。とはいえ、この交通事故死の何倍も日本では自殺者がいて、景気がよくなったといわれるのに減る兆しがありません。あまり、世間では自殺者が増えている社会を心配していないようです。自殺自体は逝かれた行為なのは事実です。しかし、算段した結果、自殺しか選択肢のなくなってしまう人がいるのも事実です。自殺は心の弱い人や鬱病の人、端的にいえば精神障害者の起こす行動ととらえがちですが、まともな思考をするが故に、死を選んでしまう人もいると思います。



 よくドラマなどで、自殺する勇気があるなら、「死ぬ気で生きろ(働け)!」という場面があります。生きる方が死ぬよりも辛い状況にあるから、自殺してしまうことを理解していないから、こんな頓珍漢で残酷な場面を作ってしまうのでしょうね。生きる方が死ぬよりも辛い、と感じてしまった人の気持ちをまったく理解していないです。しかし、そのことに気付かずに観ている人の方が多そうです。精神力(努力)だけで事態を解決することはできないのに!





> 何も役に立たない失業または半失業状態の自分なんて、いなくなったほうが人のため? なんてふと思ってしまうこともありますが、つまらないブログでも続けていれば、まわりまわって人様のお役に立つこともあるかも、と思いなおし、続けたいなあと思っています。不安雇用に翻弄されるわが身、明日はどうなるともしれませんが、できるかぎりブログ更新をし、こまめにコメント・TB・メールにお返事したいと考えています。



 どんな人でも、悪事をはたらかずに、ただ単に生きているだけで、必ず誰(何)かの役に立っています。人が生きるということは、直接、間接を問わず、必ず誰かと関わっいますから。それを避難するのは、無知以外のなにものでもないです。安定した職に就き、フリーターやニートを糾弾する人もいますが、糾弾している相手により、益を得ていることに気がついていない人も多いです。



 ただ生きるのみでなく、自ら犠牲を払いプログづくりに励んでいるワタリさんは、とっても人のためになっていますよ!



 鬱の方が早く元気になって、元の職場に戻っても鬱になりませんように!
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こんばんは♪ (けろりん)
2005-10-07 02:58:15
コメントありがとうございます♪



一時期「フリーター」って言葉が独り歩きをして、まるで「フリーター」って職業があるようになってましたよね?

長女自身、その頃はフリーターって言葉にも

、生き方にも憧れた時期があったと思います。















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いらっしゃいませ (ワタリ)
2005-10-08 20:31:12
名前はまだないさん、けろりんさん、コメントをありがとう。まとめレスで失礼します。



>名前はまだない さん



いろいろと励ましをありがとうございます。

おかげさまでなんとか、生きてやっています。

このブログに関しては、家族と友人の理解・協力があるのが救いです。



鬱に関して。正直言って、半失業ではない職があれば

たぶん直ると思います。といっても、過労死するのでは困るりますけど。大阪地裁でもアルバイトに過労死判決が出ていますし、これから増えてゆくかもしれません。一度職場に入れば殺人的に忙しく、職がないならないで生活に困り、世間体に苦しめられる。さらに

「パラサイト」・シングルや引きこもり・フリーター・おたく・ニートたたきなど、若者迫害としかいいようのないおかしな情報の洪水にやられている若い世代もいます。幸いわたしはネットに接続できる環境にあるのと、京阪神圏に住んでいるのでなんとかそういったものを信じずにすんでいます。田舎のほうにいると、なおさら大変みたいです。



>けろりんさん



このブログでははじめまして。いらっしゃいませ。



なるほどね、あなたの娘さんは、一時はフリーターという職なり生き方にあこがれた時期もあった、ってことですね。



実はわたしも昔はそうでした。だけど、実際に働いてみると、こずかいは稼げても自立はできない。で、半年もすればイヤになりました。

それから、世間の偏見も強い。TVや雑誌など、わたしには信じられませんが、新入社員の3割が3年以内にやめるという程度のデータを手にして、まるで世界が崩れるかのように煽っています。共同体と共同体を移動しながら働いてきた人の歴史が古代ギリシャからあるというのに、進歩主義的なマスコミというのはいったい何を考えているのか分かりません。













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