フリーターが語る渡り奉公人事情

ターミネイターにならないために--フリーターの本当の姿を知ってください!

プレカリアート・OFFやりました!

2006-05-01 17:37:15 | イベント/ミーティング
街中でプレカリアート! と叫ぶ

去る4/29、1:30より、プレカリアート・オフが大阪・梅田で開かれました。

阪急紀伊国屋のビッグマン前、画用紙に大きくOFFと描いたのを手にワタリは立っていました。非正規雇用等労働組合・ぼちぼちさんからお二人が。研究会・職場の人権や交通調査の仕事で知り合った方お一人が2:00までに到着。

集まった全員で「プレカリアート!」と大声で叫びました。

連休がはじまりお出かけ着で待ち合わせている人々は、すっかり行楽気分でしたが、自律性のある人間は、いい意味で他人のことを気にしません。ここでさる参加者の漏らした「無視されているよ」というセリフは、のちに「日本でもピクニックかデモかを同じ感覚で選べるようになればいい」「音楽やファッションと同じような感じで経済問題についても語れるようになればいい」という発言につながったのです。

ネットで探しておいたドトールコーヒーショップ・阪急かっぱ横町店までてくてく歩く。各自注文した飲み物を口にしつつ、不安定雇用について意見や体験を話し合いました。


対話

段取り不足により、参加者にはご迷惑おかけしました。それでも、互いに仕事や・職・雇用・労働・失業その他について、各人の意見が言える場所を設定できたのはプラスでした。
また、参加者の構成も多彩でした。正規雇用・非正規雇用・学生がそろったのです! フタを明けると、非正規雇用だけではなかったのです。これは主催者側にはうれしい誤算でした。立場を超えた連帯。こうやってたまには待ち合わせてお茶をすすりながら仕事や生活や組合についておしゃべりすることから始まるのです。


もちろん、雑談や漫談ではダメです。真剣さと客観性のある話でなくてはいけません。互いに尊重しあうなかで、言葉が自然発生的に湧き出すのをさまたげるような硬直した教条主義はダメです。上から下へ知識を注ぎ込むような権威主義や、思考停止をうながす一方的な演説や説教であってはなりません。互いの関係のなかで、問題の浮き彫りにすること。自由と自主を重んじること。
今回のオフ会は、そういったすべての要素を満たしてはいませんでした。どうやって組み立てていけばいいのか、これからの課題です。

連絡・連携

たまたま出席した人すべてが「研究会・職場の人権」つながりでした。ひとりは労働争議経験者。ふたりは労働組合のアクティヴィスト。もうひとりは失業フリーターにしてブロガー。ということで、行けなかったイベントや定例会の話題を互いに提供することもできました。「フーン、あそこの定例会はこのあいだ誰がどんな話をしていたのか。」「あれっ、今度定例会に出る予定のこの人たちをご存知なんですか?」「へー、今度大阪・京都でこういう催しもあるんですか」というあんばい。
ひとりですべてのミーティング・イベントにも参加することはできない以上、時折報告会をやるのもいいな、と思います。労働法にせよ、違反への対処法にせよ、他の組合や労働行政がどんなことをやっているかもわかったほうが、個人にとっても組織にとっても役に立つのではないでしょうか。

反省と展望

はげしく反省するところがあります。資金不足にて、予定していたおみやげの資料、用意できませんでした。また、司会役としてあれも質問して答えてもらおうと思っていたことの大半を言い出しかねました。
政治や宗教の話も、つらい立場なら関わるのは仕方がないと思って黙認したのですが、そうすると押しの強い人がひとり演説をしてしまい、他の客観的な話や多彩な体験・意見が出なくなってしまいます。これからは、経済政策に関わること以外の政治、とりわけ政局の話は遠慮するように、決まりを作らないといけません。
こうした会合が、大阪の北だけではなく南でも、三宮でもあればいい。京阪神3つだけではなく、大阪の中でも南大阪とか東大阪といったエリアごとに集まって互いにはげましあったり、知恵を分かちあったり、自分たちの言葉が立ち上がるゆりかごになってほしい。そう思わずにはいられません。


トラックバック用URL  http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060428
http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20060423/p1
http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20060430/p1