物欲大王

忘れないために。

本橋信宏「裏本時代」

2012年12月16日 18時49分45秒 | 読書、書評
 フリーライター本橋信宏による回顧録。
裏本(無修正のアダルト本)の流通を手伝う事になった著者。
そこで、草野博美という男と出会う。後の村西とおるである。
当時は裏本の帝王と呼ばれ、飛ぶ鳥を落とす勢いで、
経営する北大神田書店はなんと48店舗。
裏世界で成功した「会長」が今度は表の世界で挑戦したいという。
媒体は写真週刊誌。編集長に著者が抜擢された。

「面白い誌面を作ろう」という志を持った若者たちが美しい。
この雑誌は、本社の資金繰りが悪化し、あえなく10号で廃刊になってしまう。
伝説の雑誌とも呼ばれ、古本でも中々市場に出回らないらしい。
「ワイドスクランブル」。是非読んでみたいものだ。

ちょっと下半身ネタが多いので、電車の中で読むにはおすすめしない。

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