物欲大王

忘れないために。

馳星周「トーキョー・バビロン」

2012年09月25日 08時49分56秒 | 読書、書評
会社を乗っ取られ、莫大な借金を背負った元IT長者。
左遷され、フロント企業で働くヤクザ。
肝臓を壊したNO.1ホステス。
いわゆる「負け組」の彼らが目をつけたのが、
とある悪徳消費者金融のブラックマネー。
騙し、騙され、一体誰がその金を手にするのか?
最後に笑うのは誰か?が面白い暗黒小説だった。
著者おなじみの暴力描写がエグくて良い。
心理的に追い込んでから、執拗なまでに暴力を加える。
反撃の気持ちが起きないように打ちのめす。
それも、「諦める」まで執拗に。
実際のヤクザもこんな感じなんだろう。
奴らに関わると最後、骨までしゃぶり尽くされる。
肌寒い読後感であった。

性描写も卑猥だ。
官能小説同様、あからさまに描くので赤面してしまう。
電車の中で読んでいた所、若い女性が隣に座って来た。
ちょうどその時、エロシーンがスタート。俺超赤面。
後で思ったが、そういう時は本を閉じろよ。俺。
でも、かなり興奮した。
すいません。

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