物欲大王

忘れないために。

買えるかな?マンション。

2006年11月27日 23時00分54秒 | 日記
またまた唐突ですがこの度、

マンションを購入する事になりました。
はい。かなりの衝動買いでございます。

決め手は立地条件。
道路を挟んで向かいがショッピングモール。
少し歩けば大型ショッピングモール(映画館付き)!

転職をしてからは「職場の近くに引っ越そう!」などと考え、「貯金しないとね~~」と妻と話しておりました。
今まで賃貸だったので、マンションも良いかな~~と思っていたら、モデルルームのチラシが目に入ってしまった。
まあ、冷やかしのつもりで見学させてもらうと
やべ~~欲しいよ。この物件。
ついでにローンのシュミレーションをしてもらうと今払っている家賃プラス○万でそのマンションが手に入るらしい。
帰宅後、妻と熟考の末、購入する事に。
というか、俺が欲しがっちゃって(笑)。
とはいえ、転職したばかりだし頭金も用意していない。さすがにこれでは無謀だ。
どうせローンは通らないだろう。
でも欲しいなぁ~~思っていたら不動産屋さんのお姉さん、妻をターゲットに。
調べて貰うと去年の妻の年収だと余裕で銀行から借りられるらしい。
……そんなに貰ってたのね。ウチの奥さん。いや奥様。
一応帰ってから妻と熟考。
夫婦で「頑張ろう!」という結論に。
翌日、申込をしてまいりました。
本契約は数日後。
ローン審査やら、引越し費用など色々考えないといけませんが
ま、頑張りますよ。
ホント。
まぢで……

高い買い物なので気を引き締めていかないといけませんが、ぶっちゃけ楽しみです。
とりあえず今日はここまで。

奥田英朗「真夜中のマーチ」

2006年11月25日 09時49分31秒 | 読書、書評
真夜中のマーチ

集英社

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 渋谷へ遊びに行ったついでに本屋へ。
うわ~~でけ~~。さすが東京。
文庫本が鬼のようにある。おのぼりさん状態でした。
奥田英朗の最新刊(?)があったので、手にしてみた。
クライム・ノベルって書いてあったが「クライム・ノベル」って何?
調べてみた。
はてなによると

~~crime/犯罪。

 クライムノヴェルは「犯罪小説」、クライムムービーは「犯罪映画」。

特に(1)犯罪者側が主役で、(2)用意周到に計画された(金目当ての)犯罪を見せる、という作品だとクライム度は高いと言えるだろう。ミステリーの謎解き的要素よりも、計画された犯罪の進行に伴うスリリングなドラマが主眼。~~

だそうだ。なんだ犯罪小説なんだ。さてあらすじ。

自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指す!が…!?直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。
(アマゾンより)

ぶっちゃけあまり面白くなかった。
もう少し人物描写を描けば面白かったのかな?
「最悪」、「邪魔」を読んで著者にハマッたのだが、それ以上のミステリー系作品を是非読んでみたいものである。
評価★★★☆☆(5段階)

浅田次郎「椿山課長の7日間」

2006年11月25日 09時34分07秒 | 読書、書評
椿山課長の七日間

朝日新聞社

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久しぶりに浅田次郎。
今回は映画化されたファンタジー作品。

働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化(アマゾンより)。

 感動作品でなおかつユーモアたっぷりなのが嬉しい。
主人公の他に間違えて殺されてしまったヤクザの組長、交通事故で死んでしまった少年それぞれの人生も描かれている。
とにかく巧い。筆が巧い。
それしても「あの世」ってあるのかなぁ~~
評価★★★★★

戸梶圭太「トカジャンゴ」

2006年11月19日 13時45分36秒 | 読書、書評
トカジャンゴ

角川書店

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 戸梶圭太の短編集。
様々なシチュエーションの作品が読める本書。
アイディアマンなんだろうなぁと感心させられた1冊である。
さらっと読め、息抜きに最適。
何篇かは「上手いな~~」と唸った作品も。
著者の最近の作品は後半になるとグダグダになってしまうのが不満である。
じっくり腰を落ち着けて書いてもらいたいものである。
大好きな作家なので頑張って欲しい。
エールを込めて評価★★★★★(5段階)

東野圭吾「手紙」

2006年11月19日 13時24分38秒 | 読書、書評
手紙

文藝春秋

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 名作。何故直木賞獲れなかったのだろう?
とはいっても他の候補作をまだ読んでいないのでなんとも言えんが。
読了後、他の作品を読みたくなくなる程の名作。

 強盗殺人で服役中の兄を持つ男の物語。
殺人犯の弟という差別にもがき続けるが、少しづつ幸せを手にしていく。
差別、兄弟との絆に彼はどう立ち向かっていくのか?
是非読んでいただきたい作品なのである。ホントまぢで名作。

 弟の為に犯した事件という設定でなかったら、これほどの作品は生まれなかったのだろう。
事件の背景もそうだが、主人公を支える登場人物が優しいのが魅力。
皆、どう付き合おうか距離感を掴めず、苦悩しているが。
是非、著者には「遊ぶ金欲しさに犯した犯罪」という設定で第2弾を書いて貰いたいものである。
救いようがない小説になってしまいそうだが。評価★★★★★(5段階)

桂望実「レディ・ゴー」

2006年11月17日 20時25分28秒 | 読書、書評
Lady,GO

幻冬舎

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 スーパーを舞台に市役所職員の成長を描いた「県庁の星」が大ヒットになった著者の最新刊(多分)。
今回の舞台はキャバクラがテーマ。
彼氏に逃げられ、派遣先にも契約を切られて人生、今後の生活に不安を覚える主人公。
生活費を稼ぐ為、キャバクラの世界に飛び込んだ彼女。
様々な人間に支えられながら少しずつ成長していく。
というストーリー。
著者の作品の魅力は主人公が少しずつ、少しずつ成長していく様子が見られる事。
ただのサクセスストーリーではなく、自分のペースで努力することが大切だと教えられる小説である。
なんか微笑ましい。こんなキャバクラだったら俺も通うよ。
頑張れみなみちゃん。評価★★★★★(5段階)

新堂冬樹「ぼくだけの☆アイドル」

2006年11月03日 22時38分19秒 | 読書、書評
ぼくだけの☆アイドル

光文社

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 気にはなっていたが、買うまでもないかな?と思っていた本。
近所の図書館にはCDしか借りてなかったが、今回初めて本を借りてみた。
ていうか、結構本があるのね。図書館って。
あの戸梶圭太の本が10冊以上あったのがかなりの驚き。
図書館の人に戸梶ファンが居るのだろうか?是非とも会ってみたいものである。

 で、新堂冬樹。新堂作品は闇金融をテーマにしたノワール系しか読んでいなかったのだが、今回は恋愛をテーマにした作品を読んでみた。
とはいってもマトモな恋愛モノではなく、アイドルオタクをテーマにした内容。
さすが新堂冬樹。一筋縄ではいかない作家である。
さてあらすじを。

 昆虫ショップに勤めるあきお。彼は一人の女性「みーちゅん」こと美千を愛していた。
とはいっても彼女はアイドル。
傍から見ればあきおはただの「アイドルオタク」なのだが、彼は真面目。本気なのである。
妄想癖全開のあきおだが、突然出会ってしまった最愛の「彼女」にあっさりとふられてしまう。
ショックで打ちひしがれ、ヤケ呑みをするあきお。
ま、呑んでるのは午後の紅茶だけど……
そんなあきおのアパートに一人の女性が現れる。

 アイドルオタクの頭の中が垣間見える小説。
読んでいてあきおの容姿が見えてこなかったが、あえて描かなかったのだろう。
俺は勝手に「さわやかな好青年」を頭の中に描いて読んでいた。
そのせいか、オタクの暗い印象はあまり無かった。
というかあきお君。妄想全開で面白い。
最後の結末は少々強引だが、驚かされた。でもやっぱり強引。
さら~~と2、3時間で読める小説。息抜きにオススメ。評価★★★★☆(5段階)


吉村達也「可愛いベイビー」

2006年11月01日 23時24分28秒 | 読書、書評
可愛いベイビー

集英社

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 就職が決まった日に本屋で購入。
帯には「ぼくは明るいストーカー。死んでもきみを取り返す」と書いてあるので迷わず手にとってしまった。
少なくとも俺の心にはヒットした『名文』である。
著者の作品は、束縛が強すぎる妻を描いた「私の遠藤くん」に続き2作目。
面白いネタばかり思いつくな~と思って調べて見ると放送業界にいたそうだ。
それはそれは。妙に納得。
さてあらすじを。

 半年で離婚した妻の事が忘れられない主人公、松坂誠。
1年後、その誠の元に前妻から手紙が届く。
それは結婚を知られる内容だった。しかも誠に結婚式に来て欲しいというのだ。
怒り狂う誠。翌日届いた招待状にはもちろん不参加の印を。
だが、気になる誠はその結婚式の会場に忍び込んでしまう。
そこで見た「新郎」の姿は、冴えない中年男。
「なんでこんな奴に」と嫉妬に狂った誠はストーカーになってしまう。

とまあ、こんな感じ。
ストーカーのお話なので、暗~~い小説なのかと思えばそうではない。
ストーカーというと陰湿なイメージがあるが、コメディタッチで描かれていて妙に明るい。
しかも後半からはミステリー……何故??
テレビドラマを観ているようでとても楽しめた。
メディア出身の著者だから描けた作品では無いだろうか?
ところでこの本のジャンルって一体なんだろう?
ファンタジーミステリーって感じだろうか?
疑問である。評価★★★★★(5段階)
※余談だが、昔ストーカーになりかけた事があるので、誠の気持ちがよく分かる。
あ!ドン引きしないでそこの貴女!!

桐野夏生「天使に見捨てられた夜」

2006年11月01日 22時42分28秒 | 読書、書評
天使に見捨てられた夜

講談社

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~~失踪したAV女優・一色リナの捜索依頼をした私立探偵・村野ミロに持ち込んだのは、フェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。ミロの父善三と親しい多和田弁護士を通じてだった。やがて明らかにされていくリナの暗い過去。都会の闇にうごめく欲望と野望を乾いた感性で描く、女流ハードボイルドの長篇力作!(本書カバー裏面より)~~

 古本屋で手にしたのだが、どうやら連作の2作目だったようだ。
順番通り1作目から読めば良かったかな?と思ったが順番は関係ないようだ。
これはこれで楽しめた。
著者の作品を読むのは今回で2作目。
「魂萌え」が面白かったので、今回も期待して読んだのだが正直期待ハズレ。
俺的には物語にメリハリが無いと感じた。
朝まで呑んで昼に起き、酔い覚ましのコーヒーを飲む。
二日酔いのままグダグダと仕事をこなす。
そんな情景の描写で、雰囲気を感じる小説。
ちょっと暗めの世界観をじっくりと腰を落ち着けて読むにはオススメ。
しつこいが雰囲気は良い。評価★★★☆☆(5段階)