物欲大王

忘れないために。

菊池幸見「泳げ、唐獅子牡丹」

2010年03月20日 07時43分34秒 | 読書、書評
 古本屋にて購入。
以前、テレビで紹介されていて気になっていた1冊。
見ただけでストーリーが分かってしまう物凄いタイトル。
主人公は盛岡のヤクザの組長で、元水泳の選手。
友人が経営するスポーツクラブで日々トレーニングを重ねている。
背中には立派な唐獅子牡丹が彫ってあるので、泳ぐのはもっぱら営業時間外だ。
そんな彼に地元のクラブ対抗水泳大会の出場を依頼される。
「一丁やったろうじゃないか。でも、背中の刺青はどうする?」
友人が差し出したのは全身を覆いつくすスイムスーツだった。
「おお!イアン・ソープ」が着ていたあれか!」

とまあ、こんなストーリー。
著者の菊池幸見氏はIBC岩手放送の現役アナウンサー。
さすがテレビ屋さん。それぞれのキャラがしっかりしてメリハリがある。
そのままドラマ化しても十分楽しめる内容である。
特に、泳ぐ時の描写が素晴しい。
この人、水泳が趣味なのだろうか?
知識がオリンピック解説者と同レベル。いや、それ以上だな。

とてもさわやかで楽しめる、スポーツヤクザコメディ。
評価4★★★★☆(5段階)




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