物欲大王

忘れないために。

中島らも「白いメリーさん」

2006年06月28日 06時18分07秒 | 読書、書評
白いメリーさん

講談社

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 横浜の伝説の娼婦メリーさんのドキュメント作品かと思ったら短編集だった(笑)。
「日の出通り商店街いきいきデー」では『年に一度だけ誰を殺しても良い』というバトルロワイヤル的なプロット。
ありがちなテーマだが、著者の作品が一番気に入った。
タイトル通り商店街が舞台で、これまた登場人物がユニークだ。
中華料理屋が中華鍋でカミソリを持った理髪師を倒す。
鍼灸師が鍼(ハリ)を片手に襲い掛かっていく。
そう、商売道具が武器なのである。
読了後、腹を抱えて笑った作品。
この他、おバカな話やプチホラーなど9編の短編を収録。
短編ながらじっくり読ませる1冊であった。
評価★★★★☆(5段階)

ディープインパクト

2006年06月25日 18時15分14秒 | 日記
ディープインパクトが宝塚記念に出走。
3馬身(かな?)の差をつけて優勝。
ホント強烈な追い込みでした。
時代ごとに名馬はいるものですが、その歴史の瞬間に立ち会えた事が嬉しいです。
今回は馬券を買わなかったのですが、ディープインパクトがゴールした瞬間には
感動して泣きそうになりました。
次回の出走は凱旋門賞。
トップで駆け抜けてほしいものです。
※なんか小学生の作文の様な文章でした。

お詫び

2006年06月25日 06時48分42秒 | 日記
本日

猫を踏んでしまいました。

ごめんなさい。ホントすいません。
夜だったので気付かなかったのです。
「ん?何か踏んだ」と思ったら
シャ~~
といって
猫が走り去って行きました。
動物好きの俺としたことが……

一生の不覚(涙)。

俺もビックリして「うぉ~~~」と叫んでしまいました。
早朝3時頃の話。ご近所の皆様ごめんなさい。
重ね重ねお詫び申し上げます。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」

2006年06月23日 17時50分48秒 | 読書、書評
陽気なギャングが地球を回す

祥伝社

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 妙に長い題名だがこちらも映画化されたヒット作。

~~(ストーリー)嘘を見抜く名人、完璧な体内時計を持つ女、天才スリ、演説名人。
ありえねぇ4人の登場人物だが、彼らはなんと銀行強盗。
入念な計画を立て、それぞれの得意分野で仕事をこなす。
今回も完璧な仕事だと思われたが、思わぬ邪魔が入りみすみす金を奪われてしまう。~~

 場面展開がテンポ良く、また物語のスピード感が良い。
4人が出会うくだりはやや強引な感じがした。
「明るい銀行強盗」を爽快かつ、丁寧に描いている。
驚きの連続である本書であったが、もう一つ何かが欲しかった。
評価★★★★☆(5段階)

桂望実「県庁の星」

2006年06月23日 17時24分15秒 | 読書、書評
県庁の星

小学館

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 主演に織田裕二、柴崎コウを起用し映画化された大ヒット作。
マンガの様な装丁なので手に取りやすい本である。
主人公の野村は映画の前評判で「嫌な奴」という印象があったが、
そうではなく真っ直ぐで頑固なだけの男。
「よく分かるスーパーの話」に様々な物語を加えているので小説として斬新な印象。
それぞれのキャラクターの個性が強いのでビジュアル化しやすい作品なのであろう。
自身の出世のことしか頭にない「県庁さん」野村が成長していく様子は見物。
読了後、思わず泣きそうになった程、感動した作品である。
評価★★★★★(5段階)

「母ちゃんすげ~よ」なブログ

2006年06月14日 07時08分40秒 | 日記
 最近、キャラ弁というのが流行っているらしい。
弁当で様々なキャラクターを作るようだ。
最初は子供の為に作っていたつもりが、いつのまにか母親の趣味になってしまうらしい。
先日ブログサーフィン(?)をしていて見つけたこちらをご覧頂きたい。

おぉ。「母ちゃんすげーよ」

奥田英朗「東京物語」

2006年06月14日 06時34分08秒 | 読書、書評
東京物語

集英社

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 物語の舞台は80年代の東京。
親の反対を押し切り、名古屋から上京してきた18歳の久雄。
彼が戸惑いながらも成長してゆく様子を描いた青春小説。
東京での友人との再会、初めての恋、仕事での挫折など、誰しも経験するであろう人生のターニングポイントが丁寧に描かれている。
文中の所々に「江川卓初登板」や「キャンディーズ解散コンサート」など当時の世相を表す記述があるので、まるでノンフィクションの様な印象。
素直に感情移入でき、懐かしの80年代が蘇ってきた小説であった。
読了後、「久雄!頑張れ!」と小声で呟いたのは俺だけではない筈だ。
評価★★★★★(5段階)

東野圭吾「怪笑小説」

2006年06月12日 07時03分40秒 | 読書、書評
怪笑小説

集英社

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 年金暮らしの老女が芸能人の追っかけにハマリ、乏しい財産を使い果たしていく「おっかけバアさん」など9編を収録したちょっとヘンテコな短編集。
短編集だとどうしても内容が似通ってしまうものだが、本書では様々なキャラクターやジャンルの作品が登場する。
全編同じ作家が書いたとは思えず、著者の力量が伺える。
クスッと笑ったり、ちょっと切なくなったり……
一編の作品はとても短いが、それぞれ充実した内容だったのが印象的。
著者の新たな一面を見た気がした。
息抜きのつもりがついつい読み込んでしまった作品である。
とにかくオススメ。評価★★★★★(5段階)

津田哲也「拳銃密売人―凶銃トカレフ拡散の謎」

2006年06月11日 07時45分26秒 | 読書、書評
拳銃密売人―凶銃トカレフ拡散の謎

イーストプレス

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 著者の津田哲也氏は日本初の模造銃輸入に成功するが、ビジネスパートナーであった李大容(リダアロン)が密輸した拳銃を購入、所持し大阪府警に逮捕される。
本書では逮捕から執行猶予判決を受けるまでの手記と同時に合法、違法両方の武器流通ルートに迫っている。
武器の闇ルートの記述などは、李大容から聴いた話を基に書かれているので真贋は分からないが、大変興味深い内容である。
武器の話以外にも中国人の国民性などが書かれており、そちらも面白い。
「中国人は中華料理以外は食さない」は今年一番のトリビアであった。
ガンマニア、ミリタリーマニアにはオススメの作品である。
評価★★★★★(5段階)

古本屋オープン

2006年06月09日 07時30分02秒 | 日記
遂にこの日が来た。
レンタルビデオ屋の跡地なので結構広い。
オープン当日早速行ってみた。


……

30秒で出た。

チッ。漫画しかねぇ。
正確には漫画、CD、エロコーナーなのだが。
小説の類が一切ねぇ。どういうことよ?

ブックオフまぢで来てくれないかなぁ。