物欲大王

忘れないために。

ホームシアター導入!

2007年12月31日 01時39分59秒 | 日記
やりました!ついに我が家にもホームシアターがやってまいりました。
え?BOSE?いやいやいや。
いずれ買いますが。
?いくらだったって?
はい。もったいぶらずに言います。
3150円(税込)でございます。
ハードオフのジャンク品です(笑)。

先日、ゲルギエフ版の白鳥の湖のDVDを購入して(妻が)以来、ず~~とホームシアターに憧れておりました。
ウン十万出せば最強のシステムが組めますが、さすがに財布が……
ていうか、テレビにミニコンポを繋ぐだけでも音がよくなるんです。
だが、ウチにはミニコンポ自体が無い。
ということで、ハードオフに行ってみた。
アンプとスピーカーが生きていればジャンク品でもおK。
と、探しているとありました。しかも、安い。
動作確認をしてみると、ちゃんと音が出る。
購入し、早速取り付け。ゲルギエフを再生。
……
最高です!

ついでに、妻が貰ってきたレオンを再生。
……
最高です!

そんでもって、先日買ってきたエ○DVDを再生!
おお!たまらん!

今度はスピーカースタンドが欲しくなったので、近所の100円ショップ(笑)へ。
ボール紙のラックのキットを買ってきて、夫婦で組み立て。
これがなかなか大変だったが、なんとか完成。
セッティングを済まし、ワインを開けながらDVD鑑賞。
本日は「人妻女子校生」じゃなくて「バランシンのニューヨーク・シティ・バレエ」。
演目は「シャコンヌ」「放蕩息子」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」など。
いいねぇ。今まではテレビのスピーカーで聴いていたんだけど、全然違うよ音が。

ところで、この放蕩息子。振り付けが実に
前衛的。
最初に観たバレエがこの作品でなくて良かったと思える程、前衛的。
初演が1929年なんだけど、今観ても前衛的。
まぁね。楽しめるんだけどね。好きな作品の一つになったけどね。

、この作品で思ったことがもう一つ。
タイトルを「放蕩息子」ではなく、
「バカ息子」
にしたらどうだろうか?

ということで、年末年始はDVD三昧だね。
みなさんも、簡易ホームシアターをやってみてください。
手軽にテレビの音が変わります。
ではまた。

12月22日 Kバレエカンパニー「くるみ割り人形」

2007年12月23日 16時50分15秒 | クラシック
 行ってきました!
毎年恒例、Kバレエカンパニーの「くるみ割り人形」。
会場が上野の東京文化会館なので、ロボット博を鑑賞してからの会場入り。

 主要キャストは以下の通り。
ドロッセルマイヤー スチュアート・キャシディ
マリー姫 荒井裕子
くるみ割り人形・王子 清水健太

 夜の公演だったので、指揮者はマエストロ井田では無かったのが残念。
ベテラン「ドン福田」の「まとめあげる指揮」には脱帽。
演奏としては80%の評価。理由は前日にゲルギエフ版の「白鳥」を観てしまったから。
プレイヤーそれぞれのレベルは着実に上達しているので、さらなるレベルアップを期待しよう。
 Kバレエのくるみ割り人形は贅の極みを尽くしたセットが魅力。
幕が開いた瞬間から夢の世界に招かれてしまった。
妥協を許さない拘りで、観る者全てが現実を忘れてしまうステージだった。
この拘りは「どんな大人でも子供に帰る事が出来る」ディズニーランドに通ずる物があると思ったのは私だけだろうか?
 
 振り付けは「一切の妥協を許さない」という姿勢が窺えた。
つ~か、レベル高すぎて驚いたのだが、その要求に応えキッチリと踊るダンサーの上達ぶりに感動した。

 演出も昨年に比べ細部にわたり手が加えられていた。
パーティでとある紳士が呑みすぎて、フラフラになってしまうシーンなど、細かいスパイスを入れてくる余裕が出てきたのは熊川哲也自身の怪我の功名だろう。
2幕の最初に「花のワルツ」を持ってくるなど、大胆な演出をする熊川版なのだが、今回はさらに驚かされた。

それは、クララがくるみを割るシーンでの事。
くるみが割れ、驚いているクララの後ろに立つ王子役の清水健太。
な、なんとフェッテの準備をしている。
「そこにフェッテを入れてくるか!?」と私。
思わず
おお!すげぇ!
と叫んでしまいました。
しかもかなり大声。
うぁ。恥ずかしい。
フェッテで回っている時ならまだしも……
しかも「ブラボー」ならまだましだったが、「おお!すげぇ!」。
歌舞伎でも言わないよ。
ということで、みなさん申し訳ありませんでした。
もうね。顔真っ赤。

あのシーンで「なんか変な奴がいる」と思ったそこのあなた。
私は「くるみが割れて驚いた」のではなく、
その直後にフェッテを入れてくるという
熊川の演出に
驚いたのです。あしからず。

 Kバレエの公演を5年前位から見続けているが、熊川哲也が怪我をしてからの成長ぶりには目を見張るものがある。
海外では1つのカンパニーに「主役を任せられる」男性ダンサーが沢山居るのだが、今までのKバレエには熊川1人しか居なかった。
正直、「熊川が踊れなくなったこのカンパニーはどうなってしまうのだろう?」という不安があったのだが、特に今回の公演を観てそれが払拭された。 
 前回の白鳥での好演がきっかけで、プリンシパルに昇格した清水健太。
今回の公演で王子様・くるみ割り人形を演じたのだが、本当に「プリンシパル」だった。カッコよかった。
若いながらも品格があり、そしてなにより技術が素晴しかった。
彼だけではない。2幕で演じたダンサーそれぞれが、巧い。
「喜ばせてやろう」という余裕まで感じられた。
1幕でのコールドではロシアバレエを観ているかの様にキッチリ揃っていた。
そしてなにより嬉しかったのが、Kバレエスクールの子供達。
脇役として登場した子もいれば、ソロで踊った子供もいた。
お世辞抜きで巧かったし、可愛らしかった。
彼等にとってあの大舞台で踊れる事は最高のクリスマスプレゼントだっただろう。
将来の進路は本人が決めることだが、立派なダンサーそして立派な人間になって欲しい。

ということで、今回のくるみ割り人形では感動しまくりだった私。
今までは「熊川哲也率いるKバレエ」だったのが、これでやっと「1つのカンパニー」として世界に誇れるようになった。
実は私は公演中「よくここまで成長したなぁ~~」と
ず~~と嬉し泣き

親でもないし、支援者でもない。
チケットを買って鑑賞する只の一般客であるが、彼等の成長に心から喜びを感じる事が出来た。

カーテンコールではスタンディングオベーションの人もちらほら。
千秋楽で最後の公演だったのか、ダンサー達もホッとした表情。
浮かれたネズミが「そんなのカンケーねぇ」のモノマネをして、ネズミのボスに怒られていた(笑)。
最後には熊川哲也が舞台に登場。
暫くすると「パン!」という強烈な破裂音。
巨大なクラッカーだったようで、天井に舞う金色のリボン。
ステージ上には雪が舞い、そして「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」のカードが。
心臓には悪かったが、心憎い演出にまた感動。


Kバレエのみなさん。
最高のクリスマスプレゼントを頂きました。
本当にありがとうございました。
あ。チケットを買ってくれた奥さんもありがとう。
夜頑張ります(笑)。

ベートーヴェンの恍惚感

2007年12月08日 01時52分18秒 | クラシック
 昔からクラシック音楽が大好きだ。
「クラシックが好き」だが、決して「癒し」なんぞは求めてはいない。
「ヨハン・シュトラウスを聴きながら、ビンテージワインを開ける」なんてセレブな事はしない。
俺がクラシックに求めているのは、「勇ましさ」。
美しい旋律よりも「カラシニコフを持って立ち上がれ!」と聴衆を奮い立たせる様な曲が好きなのである。
そうなってくると行きつく先はチャイコフスキー。
ロシアの作曲家である。
なんせ当時のロシアはバリバリの共産主義。超真っ赤。
共産主義国家での音楽は「政治的に理解出来ない曲」を作る事ができない。
チャイコフスキーも「変な曲書いたら沈めちゃうよ♪」とリアルに言われていたらしい。

だから彼の作品には、バレエ音楽の様な「美しい曲」か1812年に代表される「勇ましい曲」のどちらしかない。
特に交響曲4番、5番が大好きで、先日ゲルギエフ版を購入。
会社で仕事をしながら聴いている。
う~~ん。最高。音楽だけなら共産主義最高。
カラシニコフを天に掲げて聴きたい。

年末になってくるとベートーヴェン。
音楽室の壁に貼ってある肖像画が怖いあのおっさんである。
「夜の音楽室でベートーヴェンと目が合うと呪われる」とか、
「年末だけ有名になる音楽界の一発屋」と言う人もいるが、結構名曲が多い。
たまたまウチに1番~9番までの交響曲があったので、これまた仕事をしながら聴いてみた。
うん。5番と7番が良い。特に4楽章が最高だ。
ベートーヴェンの作風を言葉で表現すると
苦悩→夢→歓喜なのだが、
5番、7番の4楽章は歓喜というより

恍惚感

はい。イッちゃってます。
なにかを放出しております。
例えるならば、
「したい事があり、それは毎日出来る事」だけど、それをあえて1週間ぐらい我慢じてから実行するとすげぇ気持ち良いでしょ?
ベートーヴェンの恍惚感はまさにそれ。

え?それってなんだって?言えないよ。男なら解るかな?

あえて言おう。
ベートーヴェンはドMである。

……どうよ?