物欲大王

忘れないために。

新堂冬樹「毒蟲vs.溝鼠」

2006年07月31日 18時12分27秒 | 読書、書評
毒蟲vs.溝鼠

徳間書店

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鷹場は大黒と因縁があった。大黒の彼女・志保と大黒の仲を裂くように依頼された鷹場は見事、志保を罠に落としたばかりでなく、大黒を完膚なきまでに叩きのめしたのだった。大黒はそれがトラウマとなっており、鷹場への復讐のために生きてきた。
そもそもは大黒がIT企業の社長・豊島昭博に頼まれ、ペットショップのオーナーの佐伯と寝取られた妻・直美とを別れさせる仕事がきっかけだった。佐伯の店を襲った大黒は店のペットにボストンバッグに仕込んだ巨大なタランチュラをしかけ、猛毒のサソリを解き放った。大黒が毒蟲と呼ばれるのは、サソリやタランチュラ、ムカデなど毒虫たちを自在に操ることによるのだ。佐伯を脅し、散々に痛めつけた大黒。
だが、佐伯は黙っていなかった。駆け込んだのが復讐代行屋で「青い鳥企画」を経営する鷹場の下だった。
彼の依頼は「豊島昭博という男をさぁ、地獄に叩き落してくれないかなぁ」というものだった。
鷹場は豊島を襲い、車椅子で動けない豊島をさらに痛めつけ、歯を砕き、両腕を壊すまでにいたぶる。
その知らせを受けた大黒は直美と佐伯に壮絶な仕返しを企む。単なる女たらしの佐伯には不可能な豊島を半殺しの目に合わせるぐらいの暴力。バックに不穏な影を嗅ぎ取っていた。
この業界で依頼人への報復は最大のタブーだ。豊島が半殺しの目にあったということは、大黒が踏みにじられたも同じ。
因縁の対決が迫る!
そして共にイカレタ相棒を巻き込んだ毒蟲と溝鼠との壮絶なる戦いが始まったのだった…(アマゾンより)。

 作品に現実感を感じられず、全く作品に入り込めなかった。
著者が描きたかったであろうサディスティックな描写も読んでいて全く痛くない。
作品の冒頭で主人公が道を歩いている女性をいきなり張り倒すのだが、
それってただの通り魔だし、絶対ありえねぇ。
正直、その辺りから冷めていた。
マンガのノベライズという印象なのでビジュアル化したほうが面白いかも。
期待して手に取ったので残念。評価★★★☆☆(5段階)

戸梶圭太「ちぇりあい」

2006年07月29日 07時36分26秒 | 読書、書評
ちぇりあい―ちぇりーぼーいあいでんてぃてぃ

祥伝社

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 レジで会計してもらうのが恥ずかしくなるような装丁である。
でも中身はメイドとオタク男の愛の物語。
献身的に奉仕するメイドの姿に惹かれるオタク男。
やがて彼は偽りの無い、純粋な愛を知る事になる……

んなぁこたぁない(byタモリ)

著者はあの戸梶圭太である。
イケイケの小説家である。
読者にメッセージを伝えるなど愚の骨頂。
賞を受賞しようなんてこれっぽっちも考えていない(だろう)。
多くの作品が「原稿用紙(パソコン書きかもしれんが)に自由に書きました」感が
漂ってくる作家である。

登場人物がまともじゃない。
爽快感まで感じられる程、簡単に人が死ぬ。
いつもやりたい放題書いているのだが、何故か読み出すと止まらない。
エログロが平気な方なら絶対ハマる作家である。

さて今回は童貞がテーマ。
医学部教授亀山田により若返りに効果があるエキスが発見された。
なんとこのエキス、童貞の男にしか抽出されないのである。
日陰の存在だったオタク達が一転してヒーローに。
エキス抽出だけで生活費を稼ぐようになり、遂にニート脱却。
貴重な童貞エキスを得る為に組織的になっていく亀山田。
そんなライバルの手柄を自分の物にしたい鳴滝。
若返りエキスを巡る2人の医師の究極のバトルが始まる。
とまぁあらすじはこんな感じ。

相変わらず戸梶ワールド健在。
テロは起きるわ、宇宙戦争は始まるわでもう無茶苦茶。
終いには何故かバイオハザード状態。
漫画っぽいファンタジー作品だったが、漫画にも出来ないだろ。これ。
評価★★★★☆(5段階)

サーフィン大会の写真は?

2006年07月24日 17時46分17秒 | 写真
先日行ってきたサーフィン大会の写真。
果たして巧く撮れているのだろうか?
パソコンで確認をしてみた。

だめだ。
手ブレがひどい。

くもりだったんですよ。めんどくさいから三脚使わなかったんですよ。
それにしても残念、無念。来年は頑張ろう。
上の写真はオフショット。
タイトルを付けるとしたら「試合に挑む若きサーファー」といったところかな。
サーフィン大会でのベストショットはフォトショップで加工してからアップするつもりなので、

しばし待たれよ!

新堂冬樹「黒い太陽」

2006年07月17日 17時44分06秒 | 読書、書評
黒い太陽

祥伝社

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 久しぶりに面白い小説に出会った。ページをめくる指が止まらず、一気に読んでしまった。
著者の新堂冬樹氏の作品を読むのは今回で2作目。
調べてみると著者は新興宗教、闇金融など社会の暗部をテーマにした作品が多いようだ。
さて、今回は「お父さんのパラダイス」キャバクラがテーマ。
本の帯にも似たような事が書いてあったが、キャバクラに通っている方、女性に幻想を抱いている方にはオススメしない作品である。読了後、必ずショックを受けるので……

 主人公は父親の入院費を稼ぐため、仕方がなく水商売の世界に飛び込んだ新人黒服 立花篤。
唯一の救いはナンバー1キャストの千鶴の存在。密かに想いを寄せている女性だ。
入店して間もない立花だが「風俗王」の異名をとる社長の藤堂に才能を見込まれ、水商売の英才教育を受ける。
始めは忌み嫌っていた夜の世界だが、ライバルの登場によりその魅力に取り憑かれていく。
出世し変わってゆく立花から離れていく千鶴の心。
彼女が藤堂の女だと知った時、立花の復讐が始まる。

とまあ、あらすじはこんな感じ。
復讐と言っても人は死なないので安心を。要は女の子の引き抜き合戦です。かなり壮絶ですが。
あまり風俗に行ったことが無い俺だが、この作品を読んでますます行きたくなくなった。

「客は金。オマエの事なんぞこれっぽっちも想っていない」と

理解していたつもりだが、現実を強制的に見せられた気がした。
女のバトルは幽霊よりも怖いが、先が気になる面白い小説であった。
評価★★★★★(5段階)



東野圭吾「宿命」

2006年07月15日 07時47分11秒 | 読書、書評
宿命

講談社

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~~高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦悩の青春を過した後、警察官になった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫になっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果たすとき、あまりにも皮肉で感動的な結末が用意される(本書カバー裏面より)~~

 相関関係が濃い。
あらすじの通りで、元カノの結婚相手がず~~と憎んでいた同級生。
登場人物一人一人に謎が隠されていて、後半でそれが解き明かされていく。
中々面白かったが、暗くドロドロとしたミステリーだなと感じた。
評価★★★★☆(5段階)

おっさんミクシィにハマる。

2006年07月12日 08時23分36秒 | 日記
「ミクシィって面白い」という世間の評判をよく耳にしていた。
初恋の人や、同級生に再会したなどという声もあったが、
正直

んなぁこたぁない!(byタモリ)

と思っていた。
だが、「百聞は一見に如かず」ということで後輩に無理矢理紹介させ、入会してみた。

ごめんなさい。ハマりました。

色々観てみると早速知り合い発見!
ドイツにバレエ留学した友人の弟H君は現在ポルトガルに居るらしい。
取材でお世話になったチアリーダーの女子大生は、卒業後無事に就職したようだ。
よかった。皆元気そうだ。
リンクをたどっていくと思わぬ発見があり、ついつい没頭してしまうサイトである。

プロフィールではほとんどの人が実名を表記していたのが驚き。
コミュニティ一覧では趣味までわかってしまうので、
軽いストーカー気分を味わえる(笑)。

今まで様々なネットサービスを体験してきたが、これが一番面白い。
色々機能を覚えたので、少しカスタマイズしてみた。
さらに、プロフィールの写真を昔飼っていた犬に変更。
どう?可愛いでしょ。

因みに俺は本名、写真を公開する勇気は無い。
でわでわ。