物欲大王

忘れないために。

みうらじゅん「色即ぜねれいしょん」

2012年03月31日 10時28分59秒 | 読書、書評
青春はアホで馬鹿で恥である。
自分の青春ってどうだっただろう?
無理だ。思い出したくねぇ。封印したい。
惜しげもなく書ける人って尊敬できる。

フリーセックスの島へ行こう!と誘われ、
2人の友人と隠岐島へ出かけた主人公。
そこでの出会いと成長の物語。
恥ずかしく、甘酸っぱい感動が味わえる作品。

タイムマシンで戻れたら、やりまくりたい。
どうでも良いが。

ジェイムズ・エリソン「不滅の恋―ベートーヴェン」

2012年03月31日 10時24分17秒 | 読書、書評
う~ん。海外作品は苦手。
原作なのか?ノベライズなのか?よく分からん。
ベートーヴェンの死後、弟子が「不滅の恋人」を探す恋愛ミステリー。
耳が聴こえなくなってきたベートーヴェンが、
ピアノに耳を当てて、月光ソナタを弾くシーンがとても美しい。
映画版が観たい。

道尾秀介「向日葵の咲かない夏」

2012年03月31日 01時10分03秒 | 読書、書評
「夜7時まで仕事が来ないから、ぶらぶらしてきなよ!」と社長に言われ、
実際に恵比寿の街をぶらぶらする俺。大丈夫か?ウチの会社。
ラーメンを食し、気になっていた古本屋に入ってみた。
そこで見つけたのが本書。タイトルに見覚えがあった。

読み始める前に、アマゾンの評価を読んでみた。
批判の書き込みが多い。不安になった。「楽しめるのか?」と。l
「読んでみない事には」と読んでみた。

内容がぶっ飛んでいた。

少年の夏休みの大冒険なのか、ホラー小説なのか、
ミステリーなのか、ファンタジーなのか……

よく分からない。物語に入り込めない。
最後は「名探偵コナン」の様だったし。

入社してから3週間

2012年03月24日 11時35分00秒 | 日記
ざっと箇条書きで書いてみる。

・電車
座れる。ありがたい。
乗り換えをしないで到着する電車があったので、毎日それで出勤している。
始業の1時間前には会社に着いてしまうが、焦らなくて良い。
早々と事務所を開け、仕事を始める事にしている。
往復で約3時間、電車に乗っているのだが、その間は本を読む事にしている。
1~2日間で1冊のペース。1ヶ月で15冊位はいけるかな。
1年間だと180冊。おお!これは楽しみだ。

・会社
親会社の製作が弱いので、この会社を作ったらしい。
なので、俺みたいな「作業が出来る人」が欲しかったようだ。
設立したばかりの会社なので、役員を除くと俺が社員第1号。
しかも、会社の正式オープンが俺の初出勤の日。
親会社がしっかりしているので、不安は無い。

・仕事
前職と全く同じ。今の所、仕事量は少なめ。
2倍の仕事量でも対応出来るが、この量ぐらいが普通なのかな?
前職場が修羅場だったので、正直戸惑っている。

・社長(男)
20代の頃、「優しすぎて怖い」って言われたことがある。
当時は「何言っているんだ?この女は」と思ったが、
37歳になった今、やっとその意味が理解できた。

今、「社長が優しすぎて怖い」のである。
いつもニコニコしているが、それがなんだか怖い。
その笑顔の裏には何かあるんでしょうか?
仕事中に背後からレンガで殴られるんでしょうか?

「お菓子買ってきたんで、食べて下さい!」と近づく社長。
え?なんですか?襲われるんですか?
と、無駄に勘ぐってしまう。

俺と同い年という安心感なのか、どうやら社長に信頼されているようだ。
真面目に仕事をしているので、有難がっているのが良く分かる。
彼の期待・信頼を裏切らない様にしなければいけない。

・恵比寿の街
しかし誘惑が多い街だ。
呑み屋に行きたい!ファッションヘルスってなんですか?と、
欲求を抑えながら帰宅している。
アトレの本屋がデカイのが救いだ。早く帰れるときには寄ろうか。

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みんな心配してくれて有難う。
この会社なら頑張れそうだよ。
給料が落ち着いたら呑みに行こうよ。
ではでは。

一番長かった5日間

2012年03月24日 11時32分43秒 | 日記
水曜日 
早めの起床。昨日の出来事は夢ではないようだ。
「やっぱり不採用。ごめん!」の連絡があったらどうしよう。
「大丈夫」と自分に言い聞かせる。
最後の手続きをしなければいけないので、ハローワークにTEL。
書類を持って金曜日に来いとの事。

初出社の時に持っていく物を準備。
前職場から引き上げてきた文房具類を用意。
そして、提出する書類なども準備。
最後に転職活動で使用した書類を整理。想い出として残しておこう。

30分程度で終了。さて、何をしようか……
なんとなくパソコンを取り出す。
メールチェック。たいしたメールは来ていない。
火曜日は求人サイト更新の日。良い所ないかなぁ。

ぁ。そうか。就職決まったんだ……
なにもしなくて良いのだ……

不安が体に常駐してしまっているので、何か落ち着かない。
暫くはネガティブになってしまった心との戦いになりそうだ。

外は雨。心が晴れているので、雨の日も良い情景だ。
GT5、読書、テレビなどを楽しんで過ごす。
気分転換に近所の本屋へ。散在してしまった。

木曜日
昼頃に起床。
さて、何をしようか。そうだ、実家へ行こう。
カブに跨りキックペダルを踏み込む。
……エンジンかからねぇ。
格闘すること約5分。ボソボソとカブが目を覚ましてきた。
一服し、いざ出発。

30分後、実家に到着。
母に「再就職した」と伝える。
驚く母。辞めた事は伏せていたので驚くのは当然だ。
1時間程度滞在し、今度は父親の墓参り。
墓の掃除をしながら、親父に話しかける。
線香、タバコを供える。

地元に戻り、近所にある百貨店へ。
本屋にてアドビ関連の書籍を探すが、良いのが無い。
文庫本コーナーをぶらぶらしていると、西村賢太氏の本を発見。
おおお!と3冊購入。いつ読もうか。楽しみだ。
店を出ると後輩からメール。食事に行こうとの事。
打ち合わせをし、一旦帰宅。

夜、後輩がデカいトラックで登場。
停められそうな駐車場を探しウロウロ。
焼肉屋に決定。禁煙なのが残念。
久しぶりの焼肉。旨い。
久しぶりのビール。旨い。
食しながら、一方的に話す俺。
聞きながら、淡々と肉を焼いてくれる後輩。
食事を終え、近所のコンビニで一服。
だらだとおしゃべり。
後輩の時間が「やばくなってきたので」解散。
付き合ってくれてありがとう。M君。
楽しかった。

金曜日
10時頃起床。準備をし、家を出る。
バスと電車を乗り継いで、最後のハローワークへ。
受付のおねぇさんに「就職しました」と小声で伝える。
「おめでとうございます!」と言われるが、声がデカい。
周りに求職中の人がいるだろ。気を使え。
まずは職業相談窓口で手続き。
窓口のお兄さん「おめでとうございます!」。彼も声がデカイ。
いや、そう聴こえるだけか?
「本当に良かったですね。」とお兄さん。
ありがとう。ほっとしてるよ。まじで。
その後、雇用保険の窓口へ。
「おめでとうございます!」。もう、良いです。
あなた方のお気持ちは伝わりました。
建前だろうけど、こんな多くの人に「おめでとう」と言われる日は初めてです。
ありがとう。ハローワーク。失業手当に助けられました。
もう、二度と来ません。

ハローワークを出ると、丁度お昼時。
駅そばのラーメン博物館にて豚骨ラーメンを食す。
帰りに干物屋でほっけとアジを買う。
帰宅後、だらだらと過ごす。

土曜日
妻は仕事。
久しぶりに泳ぎに行こうかと思うが、外の寒さに負ける。
なので、だらだらとゲームや溜まっていたドラマなどを観て過ごす。
「何しているんだ!遊んでいないで職探せ!」という声が聞こえる。
近所にある精神病院に行こうか?と本気で悩む。

日曜日
寝ていると「あ!!!やばい!!!」と妻が飛び起きる。
月曜日と勘違いしたらしい。
気を揉んでくれてありがたいが「初出勤の日に遅刻」という大失態は演じません。
「なんだ。今日は日曜日か」とほっとして布団に入る妻。
二度寝をしないで、そのまま起きろ。妻よ。

暫くして、二人で家を出る。
今日はお礼参り第一弾。
報徳神社へゴー!
到着すると、丁度結婚式の最中。
どうぞ、幸せになってください。
神様に挨拶をすませ、お城を散策。
梅が咲いている。ラッキー。
鳩が寄ってきた。捕まえられそうだ。緊張感なさすぎだろ。

昼食はラーメン。その後、ドンキホーテで雨用の靴を買ってもらう。
夕食は家で干物とご飯。旨い。

そんなこんなで、5日間が終了。
無職の間はゆっくりしようと思っていたが、この5日間が一番ゆっくり出来た。
おかげで、不安からも脱却。ポジティブに生きられそうだ。
さぁ、早めに寝て、明日に備えよう。

寝る前になんとなくメールをチェック。
応募していたAV会社からの不採用通知が来ていた。
やりたかった仕事なので、すげえ悔しい。
まあ、選考が進んだら断ろうと思っていたから良いけど。
でも悔しい。

たかのてるこ著「モロッコで断食(ラマダーン)」

2012年03月23日 16時42分19秒 | 読書、書評
学生生活最後の一人旅に出発した著者。
旅先はモロッコ王国。アフリカ半島のイスラムの国である。
ある日バスに乗り、食事を摂ろうとすると周りの乗客からの痛い視線。
実は、ラマダーンというイベント(?)が始まったばかりなのである。
ラマダーンとは、いわゆる「断食」の事。
日の出から日没まで、何も口にしてはいけないのだ。
腹は減っているが、好奇心旺盛な著者はラマダーンに「参加」してみることに。

やがて、一人の現地男性と出会い、彼のふるさとへ行くことになるのだが、
そこからが面白い。紀行本なのに壮大なラブストーリー。
ページをめくる手が止まらない。どうなる、この恋の行方は?
最後に事件が起きるのだが、こんなドラマみたいな事が本当にあるのだろうか?
とにかく面白かった。
評価6★★★★★★(5段階)

太宰治「ヴィヨンの妻」

2012年03月23日 16時26分56秒 | 読書、書評
「人間失格」が面白かったので、他にも読んでみようと本書を購入。
きっかけのもう一つとしては、松たか子主演の映画「ヴィヨンの妻」を観たから。
ダメ夫に尽す姿の松たか子が非常に美しかった。
5編収録されて、表題作は面白かったが他がいまいち。
作者のネガティブな所なのか、時代が醸し出す情景なのか理由がよく分からない。
雰囲気なんだろうか?
ビジュアルを思い浮かべながらもう一度読んでみようか。

評価4★★★★☆(5段階)

太宰治「人間失格」

2012年03月23日 15時53分58秒 | 読書、書評
本好きなのに殆ど「古典」には手を出さなかった。
読んでおかなければ後悔する名作ばかりなのに。
「人間失格」は数年前、半分位読んだところで挫折してしまった。
挫折するほど難しい小説では無いのだが。

再び読もうと思ったきっかけは生田斗真主演の映画。
「原作を先に読む」タイプなのだが、今回は映画がきっかけだ。
映像から溢れる「雰囲気」が魅力的だった。

ストーリーは単純明快で「ヒモ男の話」。
主人公はいわゆるモテ男。
黙っていても女が寄ってくる。
でも、基本がダメ男なので、女が援助するわけだが。
何人もの女と入れ替わりに関わりを持っていくが、
さらに「ダメになって行く」という話。

映画を観て、改めて小説を読んでみたら面白い。
情景が目に浮かぶので、話も進みやすい。

俺も若干のヒモ経験があるので、共感出来る。
感傷に浸ってしまった。

評価5★★★★★(5段階)



鈴木紘司「預言者ムハンマド」

2012年03月23日 15時26分26秒 | 読書、書評
世界中には様々な紛争が起きている。
理由は多々あり、宗教問題もその一つ。
主に争っているのが、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の3宗教。
しかし、3宗教の神は1つなのである。
神様は同じなのに何故争うのか?疑問に思い、勉強を始めた所である。

本書ではイスラム教の教祖ムハンマドの生涯が書かれている。
偏見や、誤解を持っている人にお勧めしたい。
評価5★★★★★(5段階)

池上彰著「知らないと損する池上彰のお金の学校」

2012年03月23日 15時10分48秒 | 読書、書評
ジャーナリストの池上彰氏を紹介するならば、こう表したい。
「教わった事がある生徒数が一番多い社会の先生」。
因みに国語では金八先生だと思っている。

テレビで様々な「ギモン」を解説してくれる池上氏。
最近では露出を控え、執筆を中心に活躍している。

本書は生活には欠かせない「お金」がテーマ。
テレビ同様、分かりやすく解説してあり、とても勉強になった。
何度も何度も読みたい教科書である。
評価5★★★★★(5段階)




石巻日日新聞社編「6枚の壁新聞」

2012年03月23日 14時29分56秒 | 読書、書評
2011年3月11日。
未曾有の大地震が起こり、日本中がパニックに陥った。
テレビに映る津波の映像。「映画か?」と我が目を疑った。
あっという間に全てが無くなっていった。
自然の力には対抗出来ない無力な人間。
神様ってむごい事をする。そう思った。
この怒りをどこにぶつければよいのだろうか。

宮城県にある地方紙「石巻日日新聞」では、輪転機が水没。
「記事は書けるが、伝える手段が無い」。
悩んだ挙句、彼らは思い立つ。
「ペンと紙があればいけるんじゃね?」
そう。壁新聞だ。学校で作った手書きの新聞。
きれいなレイアウトで無くてよい。
「伝える事」が報道の使命である。

この記事を新聞で読んだときには涙が止まらなかった。
被災者であり、家族の安否も気がかりだっただろう。
「死ぬかもしれない」という記者もいたそうだ。
しかし、彼らの根底にあったのは「伝える事」。
名前だけで、中身が伴わないジャーナリストが多い中、
彼らが本当の「報道人」であるだろう。

本書では震災直後の混乱の中、奮闘する7日間をまとめてある。
読了後、津波に襲われる夢を見てしまった。
評価5★★★★★(5段階)