ブックオフにて購入。読みたかったのでとても嬉しい。
花火大会に出掛けたきり、行方不明になった一人娘・絵摩。
やがて荒川から本人の死体が発見される。
悲観に暮れていると、犯人の名とアパートの住所を告げる密告電話が入る。
真相を確かめに父親がそのアパートに忍び込むと謎のビデオテープが散乱していた。
再生すると娘がレイプされている様子が撮られていた。しかも2人がかりで。
そこに犯人の一人が帰ってきた。迷わず犯人に襲いかかる父親。
その瞬間から彼は「被害者の父親」から「容疑者」に替わってしまう。
もう一人は何処だ?彼の復讐は続く。
重いテーマで色々考えさせられながら読んだ。
更正させる事は大事だけど、同じ立場ならどうだろう?
復讐は正義なのだろうか?正しい事なのだろうか?
裁くのは裁判だけで良いのだろうか?
う~~ん。悩んじゃうよなぁ。難しい問題だよなぁ。
と、思っていたら終盤になると急展開。
そこから著者の本領発揮。意外性の連続。
誰が奴を殺すのか?ああ!こいつか?と目星を付けたら違っていたり。
最後の場面でもう一つの謎が明らかになるのだが、はっきり言ってやられました。
「お!お前かぁ!!」って…
考えさせてから楽しませる。なかなかやるじゃん、東野圭吾。
評価6★★★★★★(5段階)