物欲大王

忘れないために。

映画「レ・ミゼラブル」感想

2013年01月09日 09時21分15秒 | クラシック
映画版「レ・ミゼラブル」を観てきた感想を簡単に記しておこう。
もし、観ようか迷っている方が居たら、今すぐ映画館へ行くべきだ。
映画版と銘打っているが、「まんまミュージカル」だったから。
台詞から歌への移行がスムーズで、それも名曲のオンパレード。
歌うのは全員本物のアーティスト。しかも「生歌(多分)」で。
セットも凄い。「舞台だと物足りなかったので、お金掛けて張り切っちゃいました!うふふ」というレベル。
さすがハリウッド。かなりの本気である。
なので、3時間という長丁場だが、本当に最後まで飽きなかった。
数千円で観られる本気のミュージカル。でかいスクリーンで観なければもったいない。
我が家では、もう一度観に行く事になった。
悪い事は言わないから、是非映画館へ足を運んでほしい。まじで。




2009年5月17日Kバレエ「ジゼル」

2009年06月27日 09時32分32秒 | クラシック
またまたKバレエ。
他のカンパニーの公演にも行きたいのだが、それには夫婦共に頑張らなくてはならない。
が、近年希にみる経済不況。まぁ、しょうがない。

チケット発売時のキャスト発表ではジゼルを演じるのがヴィヴィアナ・デュランテ。
英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルで、熊川哲也とは公私共にパートナーを組んでいた。
特にジゼルでの評価は高く、演目の特徴である「表裏の表現」には観客のみならず、ダンサーでも一目を置くほどである。
「ジゼルならヴィヴィアナ・デュランテ」と言われていたが、今回その公演が観られる。
実に貴重な体験である。
彼女の演技は数回しか観ていないが、それはまだバレエを観はじめた頃。
今では妻のお陰で大分詳しくなった。
彼女のジゼルを堪能してやろうではないか。

公演当日を数日前に控えたある日、KバレエのHPに見慣れてしまった文章が。

「ヴィヴィアナ・デュランテがケガで降板」

……もう、慣れました。そうですか。降板ですか。
だ、代役は東野泰子さん。まぁ、頑張ってくれや。

会場に到着後、プログラムを購入。開くと「お詫びと訂正」の紙切れが入っていた。
誤植があったらしい。
(誤)第2幕のラストで~
(正)第1幕のラストで~
……おい!ちゃんと校正しろ。

指揮はお馴染みの井田勝大氏。
オケの感想は後ほど。

開演後、まもなく熊川哲也そして東野泰子が登場。
おお!東野ジゼル。実に可愛い。
こんな乙女なジゼルを観たのは初めてだ。
1幕のジゼルは「踊りが大好きな村娘」という設定。
疑うことを知らない純粋な娘で、熊川哲也演じるアルブレヒトに片思いをしてしまう。
しかし、そのアルブレヒトは貴族の王子さまで、しかも婚約者付き。
ジゼルはただの遊びなのだ。
1幕の終盤でアルブレヒトの正体が発覚、そこで「遊びだったんだ」と気付き、ショックで狂乱してしまうジゼル。
もう、可哀想で可哀想で
おじさん。涙が止まらない。
前半で実に楽しそうに踊っていたから、喜と悲の対比が余計強調されてこちらもショックを受けてしまう。
ストーリーは知っていて、そこでジゼルが命を落とすこともわかっているのだが、
「いや!ジゼル死なないで!」「もう逢えないじゃない!」と悲観に暮れてしまった。
実は書いている今でも辛い。俺のジゼル史上、これほど悲しんだジゼルは東野泰子が初めてだ。

悲しみを乗り越え、挑んだ2幕。
ジゼルがウィリという幽霊になって登場。
いやいや、決してホラーではないですよ。バレエです。
ウィリというのは森に現れては通りすがりの男性を死ぬまで踊らせるという幽霊。
幽霊だからといってチェーンソーは持っていない。あしからず。
2幕は松岡梨絵演じるウィリの女王のミルタが率いるウィリ達のコールド・バレエが魅力。
ウィリは若くして死んだ乙女の幽霊。
Kバレエは均整がとれたコールド・ダンスにも定評があるが、特にその魅力が発揮されるのがジゼル。
1幕を暖とすると、2幕では冷。その対比がこのコールド・バレエによってより見事に強調された。
人間臭くないしね。皆、血を抜いて演技をしていた。
2幕で登場する男性ダンサーは2人。主役のアルブレヒトと恋敵のヒラリオン。
その2人もあまり踊らないので、ず~と女性ダンサー達が観られてかなりセレブな気分。
なんか男目線で恐縮だが、美しかった。
キャバクラの様な「暖」ではなく、ぼったくりバーの「冷」ではあるが。
死が待ち受けていても「向こう側」に行きたくなってしまう。
危険が伴う美は何故こんなに魅力的なんだろう。

コールド・バレエばっかり書いてしまったが、東野泰子も素晴らしかった。
殺されても納得できる程の「美の引力」がそこにあった。

ジゼルの特徴は「対比」。まず1幕では「喜と悲」。
そして1幕の「暖」と2幕での「冷」の対比。
これを見事に演じられるダンサーが一流とされるが、評価に値するダンサーはあまり見られない。

ジゼルの評価が高いダンサーは世界に数人だが、東野ジゼルは文句なしにその中に入るだろう。
ヴィヴィアナ・デュランテの降板により、チャンスを実力に変えた彼女の成長を手放しで喜びたい。

もう一つの成長は、オーケストラ。
ここ最近の成長には驚かされる。
オーケストラが成長する要因はやはり出演回数だ。
最近のシアターオーケストラトーキョーはコンサートの開催や、CDの発売など緊張感が増したせいなのか演奏の安定感も増してきた。
今回のジゼルの音楽はBGMとしての役割はもちろんのこと、解説や効果音そしてキャストのセリフまでが詰め込まれていて難しい作品だが、それを見事に攻略。
どこかで読んだが、ヴィヴィアナ・デュランテが1幕で降板し、2幕から代役で東野泰子が出演した際に、指揮の井田勝大氏が慌てず東野泰子が踊るテンポでタクトを振ったらしい。
その様子をバレエ指揮のドン福田一雄氏が「見事だった」と評していた。
オケはもちろんだが、井田氏の成長は目覚ましい物がある。
様々なレパートリーを貪欲に自分のモノにしている。
彼の成長を皆で暖かく見守りたいものである。

約1ヶ月後の第九鑑賞の後、バレエは暫くお休みします。
理由は後ほど書きますが、妻の転職と俺の減給(会社理由)。
誰かチャンスを下さい。驚く程、成長しますよ。夫婦共に。
ではまた。


3月20日錦織健プロデュース・オペラ「愛の妙薬」

2009年06月21日 11時26分13秒 | クラシック
 ウチの会社は土日祝が休日の完全週休2日制。
が他社同様、繁忙期だと休日出勤の場合もある。
なので、観劇を鑑賞する時には必ず1ヶ月前位に「休日出勤不可」の連絡をしておくのだ。
その日は祝日ではあったが、我々のチームは締切に追われていた。
前日の19日には終了する予定だった作業が終わらない。
本来ならば、責任者である俺も休日出勤し、職務を遂行せざるを得ないのだが、その日は出られない。

俺「悪い!やっぱり明日も出てくれ!俺、明日は出られないんだ」
後輩「大丈夫っすよ。ちゃんとやっておきますんで、安心して出掛けてください。
   ところで、どちらへお出かけですか?」
俺「オペラ観に行くんだよ。オペラ」
後輩「オペラッすか?まじっすか?」
俺「そうよ。オペラだよ。森麻季が出るんだよ。知ってるか?森麻季」
後悔「いや、知らないッス。誰ですか「モリマキ」って?」
俺「おめぇ、知らねぇのか?森麻季を!知らねぇなんて日本人の恥だぞ!おい!」
まるで
呑み屋の会話
嫌いではないが。

翌日も使える仕事だが、ある程度まで進めておき、ある程度メドがついたので後輩達を一旦帰宅させたのが、午前7時頃。
なんかすいません。

で、残りの作業をこなし、引き継ぎの為の資料を作成。
完全に終了したのが、午前8時30分頃。
いつも起きる時間ですが何か?

午前9時30分始業なので、23時間勤務。完全に寝不足である。
普段なら、帰宅しそのままベットへ直行し、夕方まで寝れば良いのだが……
その日は違った。楽しみだったオペラを観に行かなくては。
しかも、開演は午後2時。因みに自宅は小田原。

気持ちよく送り出してくれた後輩達の為にも楽しまなくてはならない。
いや、楽しむのは簡単だ。オペラだ。つまらない訳がない。
問題は睡眠不足。人生最大の障害である。
睡眠不足+オペラ。最強の組み合わせである。
まるでゴルゴ13に核爆弾を持たせる様なものである。
だが、戦わなければならない。ゴルゴ13もとい、睡眠不足と。
頑張れ俺。後輩達の為にも。

帰宅し、起床したての妻と軽く作戦会議。
結論は「なるべく睡眠を摂る」。それだけ。実に単純。
とりあえずベッドへ直行。少しでも睡眠を摂らなければ。
11時頃、妻に起こされる。その後、シャワーへ直行。
身を綺麗にし、家を出発。そして電車に乗る。
ラッキー。席が空いている。座り、目を閉じる。
すぐに睡魔が襲ってきた。
品川駅を通り過ぎた所で妻に起こされる。東京駅で山の手線に乗り換え、上野駅へ。

会場は東京文化会館。短い睡眠を摂ったお陰で目が覚めたが、体は重い。
ま、仕方がない。根性だ。気合いだぁ!
つか、気合いでオペラ鑑賞ってどうよ?人として。

今回、鑑賞するのはテノール歌手の錦織健がプロデュースするオペラシリーズの第4弾。
2004年に第2弾の「セヴィリアの理髪師」を観に事がある。
弱冠こじんまりとしたオペラだが、とてもコミカルで楽しい舞台だった。
今回はソプラノにあの森麻季が登場するのだ。気合い十分なのは、それが理由なのである。

軽くその森麻季の解説を。
東京芸術大学卒業、同大学院修了。
文化庁オペラ研修所終了後、ミラノとミュンヘンに留学。
ドミンゴ世界オペラコンテスト優勝を筆頭に数多くのコンクールで入賞を果たす。
ワシントン・ナショナル・オペラでアメリカデビュー以来、多くのオペラに出演。
2007年にはドレスデン国立歌劇場の「ばらの騎士」のゾフィー役でデビューするなど
輝かしい活動を行っている。※以下、プログラムより転載。

そんなこんなで開演。客席が暗くなり、指揮者が登場。
さぁ、夢の始まりである。いや、夢は観てはいけない。寝るな俺。

睡魔に負けるかと思えば、意外と大丈夫だった。
コミカルなオペラで楽しく観られたのが勝因。
ソリストと合唱やソリスト同士の掛け合いがオペラの魅力なのだが、やはり生で聴くと全然違う。
高揚してくるのだ。もう、テンションアゲアゲ(死語?)
錦織健が演じるのは、ネモリーノという若者。
気弱な青年で、森麻季演じる富農の娘アディーナに片思いをしているが、なかなか告白出来ないという役柄。
う~ん。彼にぴったりだね。
なぜなら予習として観たDVDのキャストが悪かった。
アディーナはキャスリーン・バトルなのだが、ネモリーノがルチアーノ・パバロッティ。
どう見てもメタボなおっさんである。片思いなんて随分昔の話だろう。
「ああ!この気持ちどう伝えたらいいのだろう!」なんて歌っているけど、説得力が無い。
まぁ、オペラは歌唱力が優先されるので「娘役がどうみてもおばさん」でも許されるし、逆にそれが楽しかったりするのだが。
今回は錦織健と森麻季。これほどドンピシャな配役は珍しい。
しかも、あたりまえだが2人とも歌が上手い。
錦織は演じる若者らしく、透き通った歌声で実にみずみずしい。
一方の相手役の森麻季はというとまるで、声楽の教科書の様。
ビジュアルはもちろんのこと、声が美しい。
本人を持ち帰り、仕事中ず~~と側で歌わせたいと思ってしまった。
オペラはソロに入る前のセリフ部分も歌で演じるのだが、それもまた美しい。
本人の魅力であるコロラトゥーラ(コロコロ歌うアレ)もまた美しい。
それがず~~と続くものだから、おじさん聴きながら少女の様に
ステキ♪って。
目がハートでした。キモイね。ごめんね。
少人数なので、音量抑えて歌っていたので、逆にそれが娘らしさを余計引き立てられて。
いや、もう、とにかく最高。生で聴けて良かった。
お持ち帰り出来ないんですか?
ipodと交換で。

そんな訳で睡魔VSオペラの対決はオペラの完勝でした。
小さい舞台でいかに観客を楽しませるかと、細かい所にアクセントが加えられていたので、
笑いぱなしで寝るヒマなんてなかった。
やっぱりオペラも最高。また観に行きたいです。
今度は睡眠を十分摂って。

あぁ!思い出した!後半でのネモリーノの有名なアリアの時でしたが、その時
軽く落ちました。
すいません。お詫び申し上げます。

2009年3月1日Kバレエ「ピーターラビット&放蕩息子」

2009年06月18日 12時52分45秒 | クラシック
前回の更新から大分経ってしまった……
まあ、とりあえず元気です。

昨年の年末だったと思うが、Kバレエからハガキが到着。
3月の公演の案内だ。
読んで驚いた。な、なんと!
ピーターラビットをやるそうだ。
……まったく
何処へ行くんだ?Kバレエ

全く知らない作品ではなかった。
2~3年前に妻が見つけたYou tubeの動画。
そこに写っていたのはウサギの着ぐるみを着たダンサー。
「脳内メーカー」では頭の中が「H」で埋め尽くされている俺だが、その時は「?」でいっぱいだった。
「修行?」「着ぐるみでこんなハードな事やると死ぬぞ?」など様々な想いが頭の中を駆けめぐる。
タイトルは「ピーターラビット」とある。ビアトリクス・ポターのあれか?
その後、妻がネット経由でDVDを購入。
が、リージョンコードが違っていたので、再生不能(パソコンではOK)……
買ってきたのは、奥さんなのに、軽くキレる俺。ちっちゃい男である。
しゃくなので、某ルートで解決してもらい、早速再生。
おお!確かに踊ってる!!ウサギを筆頭に、カエルやら豚さんやら……
やっべ、「カワイイ」。なんか悔しいけど、実にカワイイ。
着ぐるみの完成度が高いのが理由かなぁ?
まるで、ディズニー映画を観ている様だった。
でも、ディズニーはやらないな。こんなチャレンジ。
ミッキーのグランフェッテは一度観てみたい。絶対やらないけど。

一体、ダンサーにこんな事をさせるのは何処のバレエ団だ?とパッケージを確認。
with DANCERS OF THE ROYAL BALLETとある。
英国ロイヤルバレエ団。イギリス皇室お墨付きらしい。
いいんですか?ホントにいいんですか?
振り付けはFREDERICK ASHTONと書いてある。貴様かアシュトン!
俺がもしダンサーで、「今度の衣装はコレね♪」ってウサギの着ぐるみを渡されたら、そいつをコンクリートに詰めて沈めると思うが。

そんな「ピーターラビット」を今度はKバレエがやるそうだ。
10分ぐらいフリーズしたのは言うまでもない。
熊川哲也はロイヤルバレエの出身で、自信もこの作品を踊ったことがあるそうなので
この作品を日本に持ち込むのは自然な流れなのだろうが……
ドSなのか?コリオグラファーって?
いつも公演当日まで「楽しみ!」という気持ちでいっぱいなのだが、今回だけは「たのむから死なないでくれ」という想いが強かったのは言うまでもない。
そんな心配な気持ちを胸に渋谷のオーチャードホールへ。
席は一番前。なんかすいません。

因みに公演は2部構成で、一部にはバランシンの「放蕩息子」。
妻は観たことがある作品だが、俺は今回が初めて。
いわゆる「現代バレエ」で、難解かと思われるがストーリーがしっかりしているので、楽しめる作品になっている。
ストーリーを一言で表現すると「バカ息子」。
ごめんなさい。バランシン。
今回はその「バカ息子」もとい「放蕩息子」を熊川哲也が演じる。
ケガから復帰したばかりなので、こちらも心配。大丈夫か?

客席が暗くなり、指揮の井田勝大氏登場!
「う~ん」という唸り声と共に振られるタクト。
おお!格好いいぞ!マエストロ。

ん?あれ?
なんかオケ巧くね?
オーケストラとしては弱冠コンパクトなのだが、重厚な音がする。
プロコフィエフの作品をよくここまで鳴らす事ができるなぁと感心。
とくに金管が頑張っているなぁ。いや、張り切っているという印象。
オーケストラが急に覚醒する時があるが、まさにそれが「今」なのだろう。
弱冠、苦手な作曲家なのだが、この舞台では音楽に「包まれて」鑑賞できた。
ありがとうマエストロ井田。

さて、バレエである。
ストーリーを簡単に。
ある1軒の家がある。父と姉妹、そして放蕩ぐせの抜けない息子の4人暮らし。
父は子供たちに諭す「3人で仲良く力を合わせなさい」と。
姉妹は素直に従うが、問題は息子である。
今日も召し使い達とどこかへ遊びに行ってしまった。
「俺は自由だ!」と言わんばかりに……

街(?)へ繰り出す若者達。
そこで、9人の奇妙な男達とそれを率いる絶世の美女サイレーンと出会う。
次第にうち解け、仲良くなるが、実はサイレーン達は若者を騙す為にやってきたのだ。
身包みはがされる若者。悲しいことに召使い達もグルだった。
もう何も無くなってしまった。身も心もボロボロになった若者は想った。
「ウチへ帰ろう」と。
重い足を引きずりながら、やっと家に帰ると姉妹が迎えてくれた。
やがて父の姿も。若者は父に抱き抱えられながら、温かい我が家へ帰るのであった。

なんか違っていたらごめんなさい。

主人公である若者は、日頃から溜まっている鬱憤を放出するかの様に、ジャンプしたり回ったりと、「元気が溜まりすぎてる」振り付けが特徴。
演じる熊川はケガから復帰したばかりで、また踊れる喜びも重なり「ハラハラ」するくらいの「バカ息子」っぷりかと思ったが、意外と優等生。
いや、決して「弾けていない」わけではない。
巧いのだ。まぢで。
ジャンプし、着地しても軸がぶれない。
ピルエットしても軸がぶれない。
さすがである。見ていてもハラハラしない「バカ息子」。ちょっとシュールである。
橋本直樹バージョンでも観たかったな。若くて元気が良いのでこちらは「ハラハラ」するだろうか?
観たかった「立てかけたテーブルの角に昇り、大西ライオンの様に叫ぶ(実際には叫ばないが)シーン)」と、「父親に昇り、そのままの状態で家に入るシーン」が生で観られたのは感動。
※後者のシーンの説明が理解できなかったと思いますが、DVDをご覧になって下さい。
しかし、父ちゃん格好良かった。まるで、神様。
ああ、そうか。バランシンは「親は神様なのだ」と伝えているんだね。なるほど。

1部が終了し、コーヒーブレイク。
タバコを吸い、2部へゴー!

正式名称はピーターラビットと仲間達。
異なる6つのストーリーの小作品で構成されるらしい。
そりゃそうだ。着ぐるみで70分も踊ればキツイ。
「舞台の上で死ぬのが本望です」というダンサーも居るだろうが、観客はそれは観たくない。
因みに基となる6つの絵本のタイトルは以下の通り。
「ティギーおばさんのおはなし」
「あひるのジマイマのおはなし」
「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」
「ジェイミー・フィッシャーどんのおはなし」
「2ひきのわるいねずみのおはなし」
「りすのナトキンのおはなし」
以前、子豚の着ぐるみを着たダンサーが踊っていたCMがあったが、それは「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」。

指揮は「ドン」福田一雄氏。重鎮である。
子供向けなので、絵本そのままでウィットに富んだ作品。
むしろ大人の方が喜んでいたかも。着ぐるみ?の完成度が高いので、まぢで「カワイイ」。
いや、もしかすると剥製かもしれない。
それを着て踊るのだから、死人が出るか?と思われたが、結構普通で驚いた。
心配したのが、無駄だったようだ。ダンサーはキツかっただろうが。
で、バレエはどうだったって?
楽しかったに決まってるじゃん
ディズニーランドより楽しいよ。時代はネズミよりもウサギだね。
着ぐるみを着ているので、手の表情やポワントワークが強調されたので、その意外性も楽しめた。
全然、人間臭くないので、動物園に居るかの様だった。
ラストで、登場したキャラクターが一同に集まるシーンがあったのだが、その時には皆が「カワイイ」と大絶賛。
うん。可愛かった。認めよう。

終演後、カーテンコールが鳴りやまない。
本当に心からの拍手だろう。皆、ニコニコしているもん。
暫くすると指揮の福田氏登場。汗で背中がびっしょりだった。
指揮者も大変だった様ですね。お疲れさまでした。
つか、まぢカーテンコールが止まらない。
いいかげん、時間制限しようよ。手が疲れるんだって。


その後、近所のペットショップでウサギを鑑賞するのが日課になってしまった。

ああ、バカ夫

2008年12月28日Kバレエカンパニー「くるみ割り人形」

2009年03月31日 21時46分17秒 | クラシック
 我が家では、年末にKバレエの「くるみ割り人形」を観に行くのが恒例となっている。
今回は28日でなんと冬休みの初日!(妻は翌日仕事でしたが)

会場は出来たての赤坂ACTシアター。
いいねぇ。都会は。街全体がとても華やいでいました。

会場に入り、プログラムや公演グッズを買いあさる。
合計金額約5000円。
ん?プログラムが3000円ですか???
普段より1000円も高いと思ったら、劇中に出てくるねずみをあしらったキーホルダー付きなのね。
おお!こりゃ嬉しい!と早速デジカメケースに装着。

今回のステージでは生演奏ではなく、録音によるもの。
ま、そんなに広くはない会場なので、仕方がないよね。
とはいえ、演奏はシアターオーケストラトーキョーで指揮が「マエストロ井田」こと(勝手に命名)井田勝大さん。
将来が期待できる注目の若手指揮者なのである。
40歳ぐらいでも「若手」と呼ばれる指揮者の世界だが、彼はなんとまだ20代(たしか)!
指揮棒をしっかりと振り、演奏家や歌手を「歌わせる」のが巧いんだよ。
しかも、演出家の意図をしっかり汲み取って引くべき所はキチンと抑えた指揮をするものだから、ホントに20代なのか?と疑ってしまう。
今回の録音は多少のツッコミ所はあったとはいえ、全体的に素晴しかった。
しかも、CDにして発売するというではないか!
はい。買います。井田さん。
臆することなく、どんどん指揮台に立ち続けて下さい。
貴方はどんどん巧くなります。期待しています。

おお、そうだ。バレエだ。
まずはキャストから。
くるみ割り人形と王子を演じるのが、注目の若手でテレビの露出も増えた宮尾俊太郎。
クララは神戸里奈。(携帯の壁紙にしてます。すいません)
マリー姫は浅川紫織(いやぁ。綺麗な人だ)
ドロッセルマイヤーがスチュアート・キャシディ(ベテラン。オーラが違うね)
人形王国の王妃が天野裕子さん(大ファンです)

ダンスだけ観ると今回は「まあまあ」だったなぁ。
一番巧いのがドロッセルマイヤーってどうよ?
つ~かキャシディさん。巧すぎ。
他のダンサーも早く追いついて欲しいね。

ダンスがまあまあでも、心から楽しめるのがKバレエの魅力。
小さめだけど、華やかな舞台装置。
キャラクターのちょっとした所に現れるコミカルな演技。
しまいには、ネズミが奈落から現れたり。
観客を楽しませようとしているんだけど、自分達が一番楽しんでいるのが伝わってくるんだよね。Kバレエは。
だから観ていて楽しいんだよ。
踊りだけが完璧でも駄目なんだよ。
様々な要素で楽しませないとエンターテイメントとして成立しないんだよな。
そう考えると芸術監督って大変だなぁ。と色々考えさせられた一日でした。



2008年12月23日新国立劇場バレエ団「シンデレラ」

2009年03月31日 18時52分54秒 | クラシック
 ども。ご無沙汰しております。
風邪で休んだ翌日に会社へ行ったら、1時間程度で帰らされた物欲大王です。
昨年12月~3月にかけて、4回ほどバレエを鑑賞してまいりました。
忘れないうちに鑑賞記を。

「師匠も走る程忙しい」師走。我が社も当然忙しかった。
全ての締め切りが前倒しで動く為、毎日の定時が「夜12時」。
6時間残業なら早い方で、まれに「残業18時間」なんて日も。
要するに、「朝出勤して、翌日の昼まで仕事」って事。
おいおい。殺す気か?みなさん過労死で死んだら宜しく。
証拠は妻が持っていますので。

まぁ、今の仕事は好きなので休みが少なくても文句は言いません。
決めたのです。「舞台を観に行く日はキッチリ休む」と。
休みたい日に休む為には、「普段キッチリと仕事をする」事が大切。
休日出勤を頼まれれば「はい。良いですよ」と……
お陰で超繁忙期でも休む事が出来ました。

で、観に行ったのが新国立劇場バレエ団のシンデレラ。
そう。あのシンデレラ。
貧乏な女の子が王子のハートをゲットするという「玉の輿」物語。
33のオッサンが「シンデレラ」とは如何な者か?と思っていたが、さすが国営バレエ団。前の席にはオッサンいや、紳士が並んで3人。
しかも3人とも頭に人生の苦労の証が現れておりました。

チケット購入時(妻のお金)のキャストでは、シンデレラがアリーナ・コジョカルで王子がヨハン・コボーという英国ロイヤルバレエのゴールデンコンビだったが、コジョカルが怪我で降板という情報が。
先日のアンヘル・コレーラに続き、コジョカルもかぁ。残念だなぁ。

代役はオランダ国立バレエ団のプリンシパルの「ラリーサ・レジニナ」。
ま、国立バレエ団のプリンシパルだから期待出来るだろう。と思ったが
当日に「レジニナは怪我で降板」とのお知らせが。
お。お前もかぁ。

しばし、夫婦で絶句。

ま、コボーがいるか。と無理矢理納得させる我々夫婦。

当日のシンデレラ役はさいとう美帆さん。とても可愛らしいダンサーでした。
義理の姉たちを演じるのが男性ダンサーというコミカルバレエで、リラックスしながら楽しめるステージ。
コボーの安定した踊りに圧倒され、正統派バレエという印象だった。
演奏は東京フィルハーモニー。演奏が巧すぎた(笑)。






「海賊」の試練?

2008年09月23日 17時16分44秒 | クラシック
 アメリカン・バレエ・シアターの海賊公演。実に楽しい時間を過ごした我が夫婦。
アンヘル・コレーラが怪我で降板してしまったのが残念だったが、とても贅沢なバレエを鑑賞させていただいた。

さて、次は8月2日のKバレエ版「海賊」である。
そう。また「海賊」である。バレエ団が違うとはいえ、2週間後に同じ演目。
いつもチケットを買ってくれる妻も呆れ気味。

許せ妻よ。同じ演目だとはいえ、「Kバレエ」だ。「Kバレエ」
あたしゃ、Kバレエが大好きなんです。
しかも、昨年の「海賊」はアリ役の熊川哲也が怪我で降板してしまったいわく付の作品。
熊川の降板には驚いたが、代役の橋本直樹君が素晴しいテクニックや超越した跳躍力で「若々しい」アリを演じ、我々を良い意味で驚かせてくれたので、とても満足した公演だった。

 「おお!Kバレエにもこんなに踊れるダンサーがいたのか!」と、喜んでいたけどよく考えてみれば、ここ5年位で主役を踊れる男性ダンサーが多くなった。
だけど、あまり目立たなかったのは主役を演じる機会が無かったから。
今回の熊川の怪我によって若いダンサーのチャンスが増えるだろうし、それを経験しないと一流のダンサーにはなれない。
完璧なダンサーを観るのも楽しいけど、彼等の成長を見るのも楽しいものだ。
熊川よ。安心してじっくりとリハビリをしてくれ。
つ~~か、橋本君が気にいった。抱いて下さい。

などと、考えていたら、今度は橋本君が怪我。
おお!橋本よ。おまえもかぁ!
「海賊」って結構足に負担かかるのね。あぁ恐ろしや「海賊」…

ま、まだ出来たばかりのバレエ団。色々あるさ。と勝手に納得。
その後、白鳥・くるみの公演を観に行ったが、わずか数ヶ月のKバレエの成長には目を見張る物があった。
きちんと「金が取れる公演」になっていたのは、彼等が危機感を持って踊った結果だろう。
そうこうしているうちに、赤坂サカスでの「第9」公演。
数日前には、熊川復帰のアナウンス。
「おいおい。大丈夫か」と思ったが、それを払拭するような神秘的な演目で、熊川自身も鬼フェッテで「治ったよ~~」と猛アピール。
周りのダンサー達も本当に嬉しそうで俺、超号泣。


そんなこんなで、2年越の海賊公演。
やっと熊川のアリが観られるのだ。

と、楽しみにしていたのだが、公演初日の数日前だった。
煙草を吸いながらネット閲覧。そこには衝撃的なニュースが。
「熊川哲也氏、怪我で降板」
ん?随分昔の記事だなぁ(笑)。と信じようとしなかった俺。
でも、色々調べて見ると事実らしい。
HPにも「右膝半月板を損傷」とある。
事実らしい。受け止めたくない現実がそこに書いてある。

熊川よ。お前もかぁ。コレーラに続いて。

うぁ。きついねこれ。
つ~か、2度目じゃん。なんだよ!とさすがに怒りモード。
まぁ、踊れなかった500日間がとても不安だったのだろう。
「以前の様に跳べるのだろうか?」「きちんと回れるか?」という心配を払拭したかったのだろう。
いざ、踊ってみると「ちゃんと踊れる」という喜び。
気持ちに余裕ができ、バレエ団の興行的な焦りから「頑張ってしまった」のだろう。
前回の白鳥のツアーでは、評論家が「不安になるぐらい」のキレっぷりの踊りだったようだ。
関係者では無いが、無理をさせるべきではなかった。
ドンキホーテと第9の映像を見比べたが、足の太さが半分位違っていた。
筋肉が完全に戻っていなかったのだろう。
リハビリ不足だった。いや、リハビリは終了したのかもしれないが、その後の筋トレを怠ったのだろう。
彼にとっては、日々のリハーサルが筋トレに結び付くとでも考えているのだろうが、それは間違いである。
筋肉が衰えたままの足であれだけの衝撃だ。
コンクリートの地面に生卵を落としているようなものである。
本人は10月に行われている「コッペリア」での復帰を目標にしているそうだが、止めていただきたい。
また、「ぐしゃり」とやってしまい、今度はダンサー引退という最悪の結果になってしまうのではないだろうか?
ファンとしてこれほど嘆かわしい事は無い。
焦らないで欲しい。じっくりとやって欲しい。
「Kバレエ」には金の取れるダンサーはいっぱい居る。
厳しいが君が踊らなくても「Kバレエ」は十分やっていける実力がある。
足を120%位に治してから復帰しても遅くは無い。
じっくり待っていますよ。我々は熊川哲也のファンだけでなく、「Kバレエのファン」でもあるのです。
つ~か、また無理をして怪我なんかしちゃって、それを悲観して
リアル「若者と死」を演じちゃったらどうしようかと心配で心配で。

もう。頼みますよ。熊川さん。
あと、関係者の皆さんもお願いします。

とまぁ、話が長くなったが、海賊公演。
代役は遅沢佑介。まだソリストなのが気になるが、熊川が出ないので行かない。というのはファンとして失格である。
彼の頑張りを期待して観に行く事にした。

そして、前日の金曜日の夜。妻から入電。
「仕事が明日の昼ぐらいまでかかりそう。多分明日は無理」

あぁ!妻よお前もかぁぁ!!

「とりあえず、頑張れ」と意味不明の言葉を告げ、翌日妻の帰りを待つことに。
無事妻が帰ってきたが、どうやら公演には間に合いそうもない。

すいません。キャンセルします。
はい。
ファン失格ということで。

12月のくるみ公演に行きますので、勘弁してください。



ああ。ごめんなさい。



遅沢君。素晴しかったそうですね。観られなくてごめんなさい。




やめて。石は投げないでぇ。




きゃ~~









7/19アメリカン・バレエ・シアター「海賊」

2008年08月12日 21時55分48秒 | クラシック
2日前、母親から入電。
「7月19日空いてるよね?」と母。
「いや、その日はちょっと用事が入っている」と俺。
「あら、そうなの?だってお父さんの命日なのよ」と母。
え?あら。

俺。父親の命日を忘れる。

いや、正確に言うと「命日を覚えていなかった」のです。
すいません。人として最低です。

母によると、「当日家族が集まるので来い」との事。
そりゃそうだ。親父の命日である。家族が集まるのは当然だ。
当然というより、義務である。
「あ。でも、3時位までだったら大丈夫です」と俺。
当然、「夜に大事な公演がある」とは言えませんでした。
親父ごめんなさい。もう忘れません。命日は7月19日だということを。

1日前、会社にて。
ウチの会社は土日が休みの週休2日なのだが、まれに休日出勤になる場合がある。
「物欲君。19日は出勤可能?」と上司。
「すいません。19日は無理です」と俺。
普段ならば「分かりました」で済むのだが、頭数が足りないらしい。
「何か予定入っているの?」と食い下がる上司。
「そうなんです。ごめんなさい」と俺。
さらに尋ねられれば「親父の命日がありまして……」と答えたのだが「分かりました」と諦めた上司。
ホントすいません。その日は親父の命日なのだが、夜には上野の文化会館に行かなければならないのです。
実は夜がメインでして。

バレエ観に行くんです……
仕事サボって、父親の命日に中抜けして……
はい。そうですね。人間として最低ですよね。分かっております。
でも、観に行くんですバレエ。

だって今回観に行くのは
アメリカン・バレエ・シアター
の来日公演なんです。
簡単に説明するとアメリカン・バレエ・シアター(以下ABT)とはバレエ界のメジャーリーグ。スターダンサーばっかりのバレエ団。バレエなのに何処かハリウッドの香りがするのは俺だけか?
メンバー全員がCGなのかと勘違いするほどのテクニック。
いや、実際に勘違いしたのが動画サイトで発見したこの動画
海賊での鬼フェッテ。CGだよな?え?
演じているのはアンヘル・コレーラ。一発でファンになりました。
彼を生で観たいと思うのは人間として当然だよな。
で、タイミング良く来日公演の発表。
勿論、チケットをゲット!

チケット代金はウチの奥さん。いつもありがとう。
で、演目は「海賊」。コレーラ演じるのはアリ。
白鳥の湖を観たかったのだが、それは平日の公演。
残念だったが、アリの「海賊CGフェッテ」を生で観られるのだ!

公演前日、「楽しみだね」と妻と盛り上がる。
煙草を吸いにベランダへ。何気無くミクシィへアクセス。
トピック最新情報にこんな文字が。
アンヘルは怪我のため来日中止
おい!嘘だろ?
慌ててインターネットに繋ぎ、調査開始。
……事実らしい。

……現実らしい。

暫く凹む夫婦。

うわ。どうしよう。立ち直れねぇ。
とはいえ、ニーナ・アナニアシヴィリを観られるし、コレーラの代役はホセ・カレーニョである(これには妻が大喜び)。
コレーラの怪我は残念だが、それでもメジャー級の舞台が観られるのである。
「きっと良い舞台になるよ!」と夫婦で納得。

当日、夫婦で寝坊をしたので慌てて実家へ。
親父に線香を焚き、皆で寿司を共にし、ビールで乾杯。いや、献杯。
暫く談笑をし、実家を後にする事に。

電車に乗り、いざ東京へ。
いやぁ、酔った体に炎天下はキツイね。
酔いが醒めた頃、上野に到着。文化会館へ。

さあ、夢の始まりだ!

ヒロインのメドーラを演じるのが、ニーナ・アナニアシヴィリ。
妻の大好きなプリンシパルで、今回のツアーでABTを退団し故郷のグルジアに帰るらしい。
アリがホセ・カレーニョ。コンラッドはマルセロ・ゴメス。
演奏は東京ニューシティ管弦楽団。数多く演奏をこなしているだけに、巧い。

圧巻だったのが、ダンサー達の「ラインの美しさ」。
以前観たテレビで解説をしていたのだが、「体を美しく魅せるのに大切なのが45度のライン」だそうだ。
ダンサーを中心として手や足を伸ばす時に体のラインを「なるべく45度に近づける」とダンサーが一番美しく見えるのである。

ABTのダンサーは全員それが出来ていた。
キッチリと45度。基本が完璧なので、何をやっても美しい。
軸がブレるダンサーも少ない。
自由の国アメリカらしい派手なテクニックが目立つのだが、基本を疎かにしないのは意外だった。

さて、ニーナの感想を。
凄いね。この人。
どんなバリエーションでも「キッチリ」と決めてくる。
圧巻だったのが、ピルエット。
「止まりたくないの♪」とず~~~と回ってた。
「余裕なの♪」とクルクルと。
大神楽でいうならば「いつもより多く回しております」状態。

どちらかというと、派手なバレエを好む私。
今まであまり「グラン・パ・ド・ドゥ」で感動した事が無かった。
2幕でのマルセロ・ゴメスとニーナの演技でそれが覆された。
「静のバレエ」の美しさを感じ、本物の女性の美を魅せてもらった。
うぁ、愛人にしたいね。こんな人。
すっごく美しかったです。

一方の男性人も凄かった。みんなが「俺が凄いぞ」と。
とりあえず「アピール」。身体能力がハンパないね。

そんなこんなであっという間に終演。
カーテンコールではリフトで登場したり、ニーナが男性ダンサーに飛び乗ったりと大サービス。
どうもありがとう。
ブッシュは嫌いだけど、アンタ達は大好きだよ。

この記事を書いている現在、ロシアとグルジアが揉めて戦争になっている。
芸術を愛する人間として、とても心配である。

と、いうことで
親父の命日は7月19日。
忘れてはいけない。

※素人が書いた感想なので、ツッコミ所が満載だと思います。間違った箇所があれば、優しく指摘をしていただければ幸いです。


Kバレエカンパニー「第9」

2008年03月16日 19時20分43秒 | クラシック
 昨年12月、Kバレエから1通のハガキが。
翌年3月に新しい公演を行う様だ。
演目は「ベートーヴェン交響曲第9番」。
ベートーヴェンの最高傑作でバレエを創るらしい。
何処へ行こうとしているんだ?熊川は。と思いつつもチケットをゲット。

ということで、今月の15日の公演に行ってきました。
会場は赤坂ACTシアター。商業施設「赤坂サカス」の1つとしてリニューアルした劇場である。
会場に入り、トイレを探していると指揮者の福田一雄氏発見!
思わず握手をねだってしまった。
「いつも素晴らしい演奏をありがとうございます」と俺。
すると「今日は私の弟子が振りますので、楽しんで下さい」と福田氏。
そう。15日の夜の指揮は「マエストロ井田」(勝手に命名)こと井田勝大。
弱冠26歳でありながら、堂々とした棒捌きを披露する素晴らしい指揮者である。
同世代の演奏家の中で彼が一番の大物になるであろう。
あの大曲に彼がどう立ち向かうのか?実に楽しみである。

キャストは以下の通り。
Kバレエカンパニーの皆さん。
指揮 井田勝大
ソプラノ 野田ヒロ子
メゾ・ソプラノ 森山京子
テノール 中鉢聡
バス 久保田真澄
合唱 藤原歌劇団合唱部の皆さん。
演奏 シアターオーケストラトーキョー

豪勢なメンツですな。これぞゴージャス。
妻はテノールの中鉢聡さんを生で観られると大喜び。
何気なくプログラムを眺めていると驚いた。
藤原歌劇団合唱部のメゾ・ソプラノに「大柴朋子」の名前が。
5年位前、師匠が開催したコンサートにて、透き通った歌声を披露してくれた。
当時、藤原歌劇団の研修生か準団員だった彼女。
その後、どうしているだろうか?選んだ道を進んでいるのだろうか?と不安だったが、今こうして再会できるとは。
彼女が私の事を覚えている訳がないだろうが、俺は嬉しかった。
本当に感激した。
ということで、皆さん藤原歌劇団の「大柴朋子」さんを応援宜しく。
彼女も大物になります。

そんなこんなで、開演の時間。
客席が暗くなると同時にステージの全貌が明らかに。
セットは巨大なアーチ。
オーケストラピットが無いと思っていたら、オケのみなさんはその上におりました。
ほう。なるほど。考えたなぁ。
舞台向けに造られた劇場で、ステージとの距離が近い。
アーティストとの一体感が味わえ、嬉しかったが妙に照れるのは何故だろう?
オーケストラの場所や新しいホールという影響もあり、音楽の残響音が聞こえないのが残念。
しかし、それはプレイヤーにとっては怖いホール。「音のごまかし」が効かないのだ。
出した音がそのまま聴衆に伝わってくるのである。
悪条件が重なった様に思えたが、先程述べたステージとの距離感もあり、心地良い緊張感を演出する事が出来た。

ベートーヴェン交響曲第九番の楽章それぞれに「大地の叫び」、「海からの創世」、「生命の誕生」、「母なる星」と4つのテーマがつけられていた。
物語を簡単に説明すると「地球の誕生から生命の誕生」まで。
コンテンポラリー(創作)ダンスなので、難解なのだろうとタカを括っていたが、実にわかりやすいストーリーだった。
第1楽章で地球が誕生し、第2楽章で海が生まれた。
火山の噴火の様な力強い踊りがあったと思えば、今度は触れたら壊れてしまうクリスタルの様な踊り。

第3楽章では「愛」が生まれた。
ていうか、このあたりから涙腺が緩みまくり。
なんだか涙が止まらない。
フルートが巧いし。

第4楽章では熊川哲也、ソリスト、合唱の皆さんそれぞれが登場。
熊川にとって復帰公演ではあったが、怪我を感じさせない素晴しい踊りだった。完全復帰だったなぁ。
そうかと思えば、ソリスト達の歌声が空から降ってくる。
そして合唱の歌声が真横から。
藤原合唱団恐るべし。すげえ巧いよ。
4楽章「母なる星」のストーリーを真実としてしまう程の威力がそこにはあった。
クライマックスに近づくにつれ、自分が何処かへ逝ってしまいそうな感覚になった。
バレエと音楽が完全に一体になった時、少し天国に行ったよ俺。
事実、漠然と抱いていた「死の恐怖」が無くなったし。
「明日死んでもいいや」って思ったよ。
だんだん胡散臭くなってきたけど凄いんだよ。
まさに
神のバレエ
いや、ホント。まぢで。
エンディングには熊川の鬼フェッテ。元気になって本当に良かった。

時間が許せば何回でも観に行きたい。
DVD発売してくれないかなぁ。頼むよ。

一旦、寝ます。




DVD「アメリカン・バレエ・シアター白鳥の湖」

2008年01月14日 23時49分31秒 | クラシック
 ニコニコ動画で妻が教えてくれたアーティスト「アンヘル・コレーラ」。
この動画です。
海賊での1シーンなのだが「え?CG?」て思うくらい、フェッテのスピードが早い。
調べてみると、俺と同い年。
何やってるんだろう?俺。
とかなりへこむ。
ファンになり、先日の誕生日にはコレーラが主役のDVDを妻がプレゼント。
演目は「白鳥の湖」。先程紹介したDVDはロシア版で今回はアメリカ。
我が家で「冷戦」。ちょっと面白い。

最初に気になったのが、DVDのジャケットデザイン。
デザイン会社に勤めてまだ1年足らずの俺が言うのもあれだが、
なんとかならんか?このデザイン
なんかダサいんだよ。どうせ作るんだったら「手に取って貰える」デザインにしなきゃ。

次に気になったのが録音。
先日の記事で書いた「プチ・ホームシアター」で聴いていたのだが、録音が酷い。
マイクを置く場所が悪かったのか、音がこもって聴こえるのだ。
演奏もまあまあだったのは仕方が無いが、もう少し気を使ってもらいたかった。
テレビに繋ぎ直したら、なんとか聴けるようになったのが幸い。

文句を散々書いたが、その点を除けば「実に楽しめた」作品だった。
さすがショービジネスの本場、アメリカのカンパニーである。
伝統よりも「ショーとして楽しませる」という考えが見受けられる。
というか、「伝統?何それ?」という感じだろうか?
保守的な人には「壊している」印象になるかもしれない。
特に「壊している」のが音楽。かなり作曲して追加されている。
そう。これは編曲ではなく、作曲だろう。
ロシアが観たら怒るぞ。と勝手に心配。

 さて、肝心のダンスである。
私が感じたのが、とにかく「派手」だということ。
バレエは芸術ではあるが、魅せるスポーツでもあるということを改めて思い知らされた。
特にダンサーの跳躍力が凄い。
まるでオリンピックを観ている様だった。
ただ「高く飛ぶ」だけでは無く、優雅に飛んでいるのには驚いた。
人間であるはずのジークフリート王子までが鳥のように飛んでいた。

機会があれば観て欲しいのが、コレーラのフェッテ。
もう、無茶苦茶早い。
ただ、強引に回っているのではなく、軸をしっかりと保って回っているので、まるでコマの様。
とっくに過ぎたが、少し正月気分。

でも、ありぇねぇってこの早さ。
捏造じゃね?得意じゃんアメリカは。
だって、ほら。あの月面着陸だって疑惑を持たれているし。
このDVDもハリウッドで絶対にCGを使って……

嘘です。すいません。ブッシュさん。
軍隊を差し向けるのだけは勘弁してください。
私なりの「ジャパニーズジョーク」ですから。
決して
言論テロではありません。


DVD「マリインスキー&ゲルギエフ版白鳥の湖」

2008年01月14日 22時54分40秒 | クラシック
去年の夏頃だろうか?
渋谷のCD店をブラブラしていると、視聴コーナーに白鳥の湖のCDが置いてあった。
指揮は「ワレリー・ゲルギエフ」。恥ずかしながら、知らない名前だった。
ヘッドホンを耳に当て、再生ボタンを押してみる。
おお。好きだ。このくどい指揮。
いや、くどいのではなく、重厚。
とても気に入り、購入。
帰宅後、調べてみるとゲルギエフ版の「くるみ割り」のCDを持っていた(笑)。
「白鳥」はプレヴィン版を持っているので、比べて聴いてみると実に硬派。
伝統を大切にする様な「硬い」指揮ながら、格好良く、ロマンティック。
一発でお気に入りの一枚になり、毎日の様に聴いていた。

そして、遂にDVD版が登場。早速購入。
キャストは以下の通り。
オデット&オディール ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子 ダニーラ・コルスンウェフ
王妃 アレクサンドラ・グロンスカヤ
家庭教師 ピョートル・スタシューナス
道化 アンドレイ・イワーノフ
ロットバルト イリヤ・クズネツォフ

まずは演奏。序曲のオーボエのソロが始まった途端、「なんて贅沢な演奏なんだろう」と思った。
バレエは「総合芸術」と呼ばれているが、音楽だけは「ちょっと……」という場合が多い。

だが、このDVDは指揮がゲルギエフ、演奏がマリインスキー劇場管弦楽団と、とにかく演奏が素晴しいので、「DVDを流しながら、本を読む」なんて楽しみ方も出来る。
う~~ん。ちょっとバブリーな気分。

で、肝心なダンスである。
うん。やっぱり一流のカンパニー。
皆が巧い。お国柄なのだろうか、特にコールド(群舞)が美しい。
ソロで踊るダンサーも軸がブレないのが一流の証だろう。
ロシアバレエは「道化」というポジションがあるそうで、このDVDで演じるのがアンドレイ・イワーノフ。
彼がとにかく「回る」。
「主役は俺だ!」と言わんばかりに回る。そして飛ぶ。
他のダンサーも「負けてたまるか」と頑張るので、
主役は誰よ?
って状態(笑)。

その主役を演じるダニーラコルスンツェフが踊ればたしかに巧いのだが、周りの主張が強すぎるので、正直存在感が薄い。
まぁ、それが許されるのがバレエだし、観ていて楽しいのでよしとしよう。
でもジークフリート王子よ。
もう少し主張しろ。

12月22日 Kバレエカンパニー「くるみ割り人形」

2007年12月23日 16時50分15秒 | クラシック
 行ってきました!
毎年恒例、Kバレエカンパニーの「くるみ割り人形」。
会場が上野の東京文化会館なので、ロボット博を鑑賞してからの会場入り。

 主要キャストは以下の通り。
ドロッセルマイヤー スチュアート・キャシディ
マリー姫 荒井裕子
くるみ割り人形・王子 清水健太

 夜の公演だったので、指揮者はマエストロ井田では無かったのが残念。
ベテラン「ドン福田」の「まとめあげる指揮」には脱帽。
演奏としては80%の評価。理由は前日にゲルギエフ版の「白鳥」を観てしまったから。
プレイヤーそれぞれのレベルは着実に上達しているので、さらなるレベルアップを期待しよう。
 Kバレエのくるみ割り人形は贅の極みを尽くしたセットが魅力。
幕が開いた瞬間から夢の世界に招かれてしまった。
妥協を許さない拘りで、観る者全てが現実を忘れてしまうステージだった。
この拘りは「どんな大人でも子供に帰る事が出来る」ディズニーランドに通ずる物があると思ったのは私だけだろうか?
 
 振り付けは「一切の妥協を許さない」という姿勢が窺えた。
つ~か、レベル高すぎて驚いたのだが、その要求に応えキッチリと踊るダンサーの上達ぶりに感動した。

 演出も昨年に比べ細部にわたり手が加えられていた。
パーティでとある紳士が呑みすぎて、フラフラになってしまうシーンなど、細かいスパイスを入れてくる余裕が出てきたのは熊川哲也自身の怪我の功名だろう。
2幕の最初に「花のワルツ」を持ってくるなど、大胆な演出をする熊川版なのだが、今回はさらに驚かされた。

それは、クララがくるみを割るシーンでの事。
くるみが割れ、驚いているクララの後ろに立つ王子役の清水健太。
な、なんとフェッテの準備をしている。
「そこにフェッテを入れてくるか!?」と私。
思わず
おお!すげぇ!
と叫んでしまいました。
しかもかなり大声。
うぁ。恥ずかしい。
フェッテで回っている時ならまだしも……
しかも「ブラボー」ならまだましだったが、「おお!すげぇ!」。
歌舞伎でも言わないよ。
ということで、みなさん申し訳ありませんでした。
もうね。顔真っ赤。

あのシーンで「なんか変な奴がいる」と思ったそこのあなた。
私は「くるみが割れて驚いた」のではなく、
その直後にフェッテを入れてくるという
熊川の演出に
驚いたのです。あしからず。

 Kバレエの公演を5年前位から見続けているが、熊川哲也が怪我をしてからの成長ぶりには目を見張るものがある。
海外では1つのカンパニーに「主役を任せられる」男性ダンサーが沢山居るのだが、今までのKバレエには熊川1人しか居なかった。
正直、「熊川が踊れなくなったこのカンパニーはどうなってしまうのだろう?」という不安があったのだが、特に今回の公演を観てそれが払拭された。 
 前回の白鳥での好演がきっかけで、プリンシパルに昇格した清水健太。
今回の公演で王子様・くるみ割り人形を演じたのだが、本当に「プリンシパル」だった。カッコよかった。
若いながらも品格があり、そしてなにより技術が素晴しかった。
彼だけではない。2幕で演じたダンサーそれぞれが、巧い。
「喜ばせてやろう」という余裕まで感じられた。
1幕でのコールドではロシアバレエを観ているかの様にキッチリ揃っていた。
そしてなにより嬉しかったのが、Kバレエスクールの子供達。
脇役として登場した子もいれば、ソロで踊った子供もいた。
お世辞抜きで巧かったし、可愛らしかった。
彼等にとってあの大舞台で踊れる事は最高のクリスマスプレゼントだっただろう。
将来の進路は本人が決めることだが、立派なダンサーそして立派な人間になって欲しい。

ということで、今回のくるみ割り人形では感動しまくりだった私。
今までは「熊川哲也率いるKバレエ」だったのが、これでやっと「1つのカンパニー」として世界に誇れるようになった。
実は私は公演中「よくここまで成長したなぁ~~」と
ず~~と嬉し泣き

親でもないし、支援者でもない。
チケットを買って鑑賞する只の一般客であるが、彼等の成長に心から喜びを感じる事が出来た。

カーテンコールではスタンディングオベーションの人もちらほら。
千秋楽で最後の公演だったのか、ダンサー達もホッとした表情。
浮かれたネズミが「そんなのカンケーねぇ」のモノマネをして、ネズミのボスに怒られていた(笑)。
最後には熊川哲也が舞台に登場。
暫くすると「パン!」という強烈な破裂音。
巨大なクラッカーだったようで、天井に舞う金色のリボン。
ステージ上には雪が舞い、そして「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」のカードが。
心臓には悪かったが、心憎い演出にまた感動。


Kバレエのみなさん。
最高のクリスマスプレゼントを頂きました。
本当にありがとうございました。
あ。チケットを買ってくれた奥さんもありがとう。
夜頑張ります(笑)。

ベートーヴェンの恍惚感

2007年12月08日 01時52分18秒 | クラシック
 昔からクラシック音楽が大好きだ。
「クラシックが好き」だが、決して「癒し」なんぞは求めてはいない。
「ヨハン・シュトラウスを聴きながら、ビンテージワインを開ける」なんてセレブな事はしない。
俺がクラシックに求めているのは、「勇ましさ」。
美しい旋律よりも「カラシニコフを持って立ち上がれ!」と聴衆を奮い立たせる様な曲が好きなのである。
そうなってくると行きつく先はチャイコフスキー。
ロシアの作曲家である。
なんせ当時のロシアはバリバリの共産主義。超真っ赤。
共産主義国家での音楽は「政治的に理解出来ない曲」を作る事ができない。
チャイコフスキーも「変な曲書いたら沈めちゃうよ♪」とリアルに言われていたらしい。

だから彼の作品には、バレエ音楽の様な「美しい曲」か1812年に代表される「勇ましい曲」のどちらしかない。
特に交響曲4番、5番が大好きで、先日ゲルギエフ版を購入。
会社で仕事をしながら聴いている。
う~~ん。最高。音楽だけなら共産主義最高。
カラシニコフを天に掲げて聴きたい。

年末になってくるとベートーヴェン。
音楽室の壁に貼ってある肖像画が怖いあのおっさんである。
「夜の音楽室でベートーヴェンと目が合うと呪われる」とか、
「年末だけ有名になる音楽界の一発屋」と言う人もいるが、結構名曲が多い。
たまたまウチに1番~9番までの交響曲があったので、これまた仕事をしながら聴いてみた。
うん。5番と7番が良い。特に4楽章が最高だ。
ベートーヴェンの作風を言葉で表現すると
苦悩→夢→歓喜なのだが、
5番、7番の4楽章は歓喜というより

恍惚感

はい。イッちゃってます。
なにかを放出しております。
例えるならば、
「したい事があり、それは毎日出来る事」だけど、それをあえて1週間ぐらい我慢じてから実行するとすげぇ気持ち良いでしょ?
ベートーヴェンの恍惚感はまさにそれ。

え?それってなんだって?言えないよ。男なら解るかな?

あえて言おう。
ベートーヴェンはドMである。

……どうよ?

誰かこのヴァリエーション(でいいんですよね?)について教えて!

2007年11月30日 23時21分27秒 | クラシック
最近かなりバレエにハマッている物欲大王です。
先日もDVDを2本購入。
妻に「アダルト以外のDVDを買うなんて珍しい」と驚かれました。
いや、俺をタダの変態夫だとは思わないでくれ奥さん。
俺をバレエ好きにさせたのは誰だ?と小一時間。

動画配信サイトでも結構アップされているバレエ動画。
世の中には凄いダンサーがいるものだといつも驚かされている。
何人か気になったダンサーがいたのでそのDVDを買うつもりだ。
で、先日からハマっているのが
この動画。

すっげぇ可愛くね?
どなたかのブログにも書いてあったのだが、「音の使い方が巧い」のである。
音楽のリズムと体の捌き方がピッタリと合っているので、踊りのかわいらしさが活きているのだ。
他のダンサーのヴァリエーションも観たが、このダンサーが一番好みである。
まぁ、とにかくかわいらしい。
寝る前には必ず観ている動画なのである。

この踊り「チャイコフスキー パ・ド・ドゥ」という名前らしいのだが、詳細がわからん。
どの演目で踊られるヴァリエーションなのか分からない。
有名な踊りなのだろうが、俺は素人。ネットで調べてみてが分からない。
すみませんが皆様、この踊りの詳細を教えて下さい。
まぢお願いします。



マエストロ兄ちゃんの詳細。

2007年11月23日 23時43分53秒 | クラシック
 先日、Kバレエの公演の感想を書いたら沢山の方が見てくれました。
皆様ありがとうございました。
珍しく女性からコメントまで頂いて……しかも2名も。
いやぁ恐縮です。
しかも「男性なのにバレエお詳しいですね♪」だそうで。

……言っておきますが、
まだ勉強中です。
褒められるのはとても嬉しいのですが、恥ずかしくなってしまいます。
勉強して、もっと良い物を書こうと日々精進している毎日です。

さて、今回は先日のブログで書いた「若い兄ちゃん」もとい「指揮者の彼」の話です。
いやいや、「指揮者の彼」じゃぁ失礼だ。
井田勝大さんという方だ。
※ここ重要。絶対大物になる指揮者なので皆さん覚えておくように。
以下、「マエストロ井田」と表記します。異論は受け付けません。

で、当日の公演に行った人の感想を読みたくてネットを徘徊していると「マエストロ井田の知り合い」という方のブログを発見。
こちらでご覧になれます。
「へぇそうなんだ」と読んでいたら、こう書いてあった。

『カーテンコールでは指揮者も登場。オペラのように、指揮者はクローズアップされず、完全裏方ではあるけれど、弱冠25歳にして、あの貫禄。たいしたものだ!』

ふ~~ん。

え?

……

え?

ええ??


25歳だぁ?
まぢっすか?随分若いなと思っておりましたが、25歳ですか。そうですか。

若いわりにはしっかりとした棒を振る方だなと思っておりましたが、25歳ですか。そうですか。

驚きつつ、その記事にコメントを寄せる俺。
数日後、返事を頂いた。
どうやら彼は学生の頃からイケイケドンドンだったらしい。
ほう。
で、ネットで彼の名前を検索してみる。
ずら~~と並んだアマチュアバンドのHP。
どうやら客演などで指揮を振っているようだ。
しかも、量がハンパねぇ。
恐らく彼は「振らせて頂くのなら何処へでも行きます!」という感じなんだろう。
つ~~か、よっぽど「音楽が好き」なんだろうなぁ。

音大出身でアマチュア楽団の指揮というと「たいした事がない」と思うだろうが、彼のプロフィールを読むと「ズービン・メータと小澤征爾のアシスタントも努めたことがある」そうなので、実力がある指揮者なのだ。

私も彼のタクト捌きを見たたわけだが、断言しよう。
彼はもう大物だ。
勝手に一押しする指揮者だ。
マエストロ井田よ。頑張れ。
もっとイケイケドンドンで頑張れ。
辛い時があっても、俺が応援するから。
まぁ、俺なんて所詮「赤の他人」だけど。

なんか、興奮気味で書いたのでよく分からないブログになってしまった。
まぁとにかく、
兄ちゃん(マエストロ井田)惚れました。

そのうち抱いて下さい。