幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「治りませんように べてるの家のいま」斉藤道雄著 ”治る云々よりも、今できることをする”

2017-02-07 01:42:18 | 本の紹介
精神障害やアルコール依存などを抱える人びとが、北海道浦河の地に共同住居と作業所(べてるの家)を営んで30年。べてるの家のベースにあるのは「苦労を取りもどす」こと。
保護され代弁される存在としてしか生きることを許されなかった患者としての生を抜け出して、一人ひとりの悩みを、自らの抱える生きづらさを、苦労を語ることばを取りもどしていくこと。

べてるの理念
・弱さを絆に
・べてるに来れば病気が出る
・弱さの情報公開
・べてるの繁栄は地域の繁栄
・安心してサボれる会社づくり
・勝手に治すな
・自分でつけよう自分の病名
・三度の飯よりミーティング
・利益のないところを大切に

浦河での共通の言葉
幻聴さん、お客さん、自己病名、誤動作

基本的な考え

治さない

薬は低脳薬、無脳薬

三度の飯より、ミーティングの当事者研究
 自分の幻聴や幻覚にどう対処するか。

SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)と自分の事例研究(幻聴をどう対処するか)

H.S.サリヴァン
「精神医学は対人関係の障害である」
「似た者は似た者によって治される」
べてるの家では「仲間のとことにいって治す」に似ている。

なつひさお
強迫的な確認行為がなぜ起きる。そうするのは以下の時。
・悩んでいる
・疲れている
・ひまで
・さびしい
・お金がない
・お腹がすいた

浦河の日赤が入院患者が入院患者を殺す事件が起きた。
いろいろな問題や外部からもいろいろあった。
殺害された父親からの2つのお願い
1)ひとつは、息子の裕人が浦河にきてからはっきりと変わった。その変化をもたらしたのが、川村先生(日赤の精神科医)や病院、べてるの地域の方々」に「こういうすばらしさが」がぜひつづくようにしていただきたい。
2)加害者になった患者への応援である。加害者もまた長く病気で悩んできたにちがいない、その患者が立ち直れるように、どうかみんなで助けてやってほしい。

感想
統合失調症の患者さんの生き方というよりも、人生をどう生きるかの実践が浦河で行われていると思いました。
とても参考になることがたくさんありました。

病を治したら、これができるのに。
病を治すことが全てのように思ってしまうが、病であっても今できることがある。
その出来ることをすることなのだと思いました。

病が治ったらすべてがバラ色のように思ってしまうが、今生きていること、今できることがあること、それを行うことがバラ色にしていくのだと思いました。

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