幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「野村ノート」野村克也著 ”リーダーとして大切なこと”

2020-10-07 14:20:20 | 本の紹介
・「おかげさま」
夏が来ると「冬がいい」と言う、冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い、痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い、暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い、自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる、所帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが、
上を見て不平不満の明け暮れ、隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか、静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか
親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて、得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう
「俺が」、「俺が」を捨てて、「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい

・監督をやっていくうえで、次の5原則に従って職務を遂行してきた。
1)「人生」と「仕事」は常に連動していることを自覚せよ。
2)人生論の確立されていないかぎりいい仕事はできないとということを肝に銘じておくこと、人間はなぜ生まれてくるのか。それは「生きるため」と「存在するため」である。すなわち価値観と存在感である。その人の価値や存在感は他人が決めるものだ。従って、他人の評価こそが正しいということになる。“評価に始まって評価に終わる”といわれる所以である。
3)野球をやるうえで重要なのは「目」(目のつけどころが大事だ)、「頭」(考えろ、工夫しろ)、「感性」(感じる力を養え。それには負けじ魂や貪欲な向上心やハングリー精神がポイントとなる)の3つである。 
4)技術的能力の発揮には次の3点「コツ」(投げる、打つ、守る、走るときのコツ(感覚)を覚える)、「ツボ」(相手のチームの得意な形、相手バッテリーの配給の傾向、マークする選手、打席でのマークする球種、相手打者の攻略法、クセ探しなどのツボを押さえておくこと)、「注意点」(相手のなかでマークする選手、投手は相手の得意なコースや球種は絶対に投げない、理想のフォームを崩さないための“意識付け”をしておくこと。性格面もそうであるように無意識だとどうしても欠点が出てしまう)が重要となる。
5)無形の力をつけよ。技量だけでは勝てない、形に出ない力を身につけることは極めて重要である。情報収集と活用、観察力、分析力、判断力、先見力、ひらめき、鋭い勘等々である。

・私が心打たれた言葉がある。
心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる

・戦いには4つの要素があるという。「戦力」「士気」「変化」「心理」

・私は残り少ない人生を、人間とは、人生とは、という問いにこだわり続けて生きたい。

・指導者に求められるのは、選手にどうすれば実践力をつけることができるかということである。

・配球というのは3つに分けられる。
1) 打者中心の組み立て
2) 投手中心の組み立て
3) 状況中心の組み立て

・継投するとき、その基準となるのおは以下のとおりだ。
1) その投手がエースである
2) 次の投手との力関係
3) 相手打者との相性
4) 調子
5) スタミナ(疲労度、投球数)
6) アクシデント(けがなど)

・短期決戦の戦い方。それは、以下の順で考えていかなければならない。
1) 戦力分析と具体的な攻略法
2) コンディショニング
3) 出場選手の決定
4) どの試合を重視するか
5) 無形の力を重視した戦い

・イチロー
「頂点に立つということは小さなことの積み重ねだ」

・私は捕手には「分析」「観察(目に見えるものを見る)」「洞察(目に見えないもの=心理を読む)「判断」「記憶」の5つを求める。

・諸葛孔明が子孫のために残した家訓「誠子書」のなかに次のような一節がある。
 優れた人は静かに身を修め徳を養う。
 無欲でなければ、志は立たず。
 おだやかでなければ道は遠い。
 学問は静から、才能は学から生まれる。
 学ぶことで才能は開花する。
 志がなければ、学問の完成はない。

・集中力を高める2大要素とは「興味」と「必要性」である。

・そういった状況(負けゲーム)になると、私はよく個人タイトルや記録を口にした。
「ヒットを打って打率を上げてこい」
「打点稼ぐチャンスや」
「今日はノーマークやからホームラン狙えるぞ」
そうすると選手は戦意を喪失せず、目的意識が芽生えた状態で打席に向かうことができる。

・仕事をするうえで必要なこととして3つの能力が必要とされる。
「問題分析能力」「人間関係能力」「未来創造能力」

・「組織はリーダーの力量以上に伸びない」という原則論がある。

・(阪神久万オーナーに)
「今の野球はお金がかかります。オーナーはじめ、プロ野球のトップのかたがたが野球界をそういう方向に向けてしまったんじゃないですか。ドラフトからFAから、優勝するためにはお金がいるんです。何よりも野球選手は年俸評価されるものですから」
「オーナー、生意気なことをいうようですが、“人間3人の友をもて”というじゃないですか。原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人、オーナーには直言してくる人がいないんじゃないですか。みんなオーナーが気持ちよくなる話しかしてこないでしょう。人間偉くなるとそうなるものです」
そうしたら久万オーナーは、ぼそっと「それはそうだなあ」とおっしゃった。

・指揮官の重要な仕事は人づくりである。

・人間には自分の思うようにならないことがふたつあるという。
「人間はひとりで生きていけない」
「自分の思うようになることはほとんどない」

・私は指揮官、つまりリーダーについて、常に以下のことを念頭に置いている。
1) リーダーいかんによって組織はどうにでも変わる。
2) リーダーはその職場の気流にならなくてはならない。
3) リーダーの職務とは「壊す・創る・守る」

・選手には「野村野球とは意識付け」と答えるようにいった。

・直言してやったり、厳しく接したり、叱ったりということも立派な愛情である。

・(江夏に)会うたびに「リリーフせえ」「リリーフせえ」とあまりにうるさいものだから、そのうち私と顔を合わせなくなった。ところがある日の練習のとき、外野の芝生の上にふたりで座って、「おまえ、リリーフの分野で革命を起こしてみんか」といったら、その言葉に何かピンと来たようだった。「革命かあ」「そう、革命じゃ」
その言葉が彼の心に響いたのだろう、
「わかった。じゃあやる」とようやく首を縦に振ってくれた。
(当時江夏は阪神時代のスピードもなく先発で実績を上げられなくなっていた。かつ血行障害もあり50球以上投げると握力が低下した状況。でも江夏は過去のプライドが大きくリリーフなどプライドが許さなかった)

・「自己顕示欲」
生きていくなかで、あるいは野球において、人生に自信がない。だから世間に自分の存在感や価値観を認識してもらう方法を探す。それは人間の本能の根底にあるものである。結局、自信をもって目立てるものがないから、服装や髪の毛でごまかしてしまうというのだ。本人はそれで一時的に納得、安心するのだろう。
草柳氏も同じことをいっていた。さらに、「男性で最初に長髪にしたのはレオナルド・ダ・ヴィンチだ」と教えてくれた。「モナリザの微笑、あれを描くにあたって、自分が一生懸命女性になろうというふうに努力したんだ」と。

・元中曽根首相
「結縁、尊縁、随縁」
縁を結び、縁を尊び、縁に従うという意味だ。

・王を呼んで、門田(打席でホームランをいつも狙ってる)と3人で話をした。
「ワンちゃん、バッターボックスでホームラン狙ってるの?」と尋ねると、
王は「狙っていませんよ」、そのあと間髪入れずに「えっ、ノムさん狙ってるんですか」と訊いてきた。「いや、その話をこいつ(門田)にいうんだけど信じないんだよ」と説明すると、王は「門田くんいつもホームラン狙っているの? 自分の能力、自分のもってるものを出し切って結果は神に委ねる。その結果がホームランになったり、ヒットになったり、凡打だったり、バッティングとはそういうものだよ」と丁寧に説明してくれ、再び練習に戻っていった。

・私の好きな言葉
「人間学のないリーダーに資格なし」
抜きん出た能力をもつ、あるいはいい指導者に会う。そういったことで選手として成長し、いい結果を残すことは可能だが、そうした選手が一流の指導者になれるかといえば、決してそうではない。よく一流選手は一流の監督になれないといわれるが、選手として一流だったから指導者になれないということはありえない。その選手が技術的に一流でも、一流の人間でなかった、だからリーダーとしてそぐわない、そういうことなのである。

・読者のみなさまが「間のスポーツ」すなわち「心理のスポーツ」であるという野球の本質をこの本を読むことで改めて実感することで、野球を好きになってくれたら、あるいはもっと好きになってくrたとしたら、野球界に長く携わった者といてこれ以上の幸せはない。

感想
野村氏は考えることをされて来た方です。
そしてデータから根拠を見出して”データ野球”をいち早くされました。
人を育てる、多くの選手を育てられたと改めて思いました。
他のチームで不要ななった選手を、いかにして活躍できるようにするか、そしてそれを実践されてきました。
野村氏の言われたこと実践されたことは野球だけでなく他の分野でも大切なことのように思います。

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