幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「GIVE&TAKE『与える人』こそ成功する時代」アダム・グラント著 ”ギバーで上手く行く人行かない人”

2022-09-25 12:18:12 | 本の紹介
・人間の3つのタイプ
1)ギバー(人に惜しみなく与える人)
2)テイカ―(真っ先に自分の利益を優先させる人)
3)マッチャ―(損得のバランスを考える人)

・成功するギバーは、「自己犠牲」ではなく、「他者志向性」を持っている。
「自分にとって意義あることをする」
「自分が楽しめることをする」

・「自分にまったく利益をもたらさない人間をどうあつかうかで、その人がどんな人間かがはっきりわかる」

・テイカ―は自分のことで頭がいっぱいなので、三人称の代名詞(私たち)より、一人称の代名詞(私)を使うことが多い。
 テイカ―は自分のことを優れた人間とみなしているので、給料が大幅に違うのは当たり前だと思っている。

・リフキンの成功の秘訣は嘘みたいにシンプルだ。それは、思いやりをもって相手に質問し、辛抱強く話を聞くことである。

・ある調査で、ミネソタ大学の研究者ユージーン・キムとテリーサ・グラムは、非常に才能のある人は他人に嫉妬されやすく、嫌われたり、うらやまれたり、仲間はずれにされたり、陰で中傷されたりすることを発見した。ただし、これがギバーであれば、もはや攻撃されることはない。それよりむしろ、ギバーはグループに貢献するので感謝される。

・マイヤーが大事にしている社会生活のルールがある。それは
①遅刻しない
②努力を惜しまない
③人に親切にする
④道に外れたことをしない
の四つである。

・教師が生徒の可能性を信じたために、自己成就予言(他人から期待されると、それに沿った行動をとって期待どおりの結果を実現すること)が働いたのである。
多くの実験で、これと同じ効果がくり返し見られた。つまり、成績のよくない生徒や、差別を受けているマイノリティグループの生徒の成績と知能検査のスコアを向上させるには、教師が生徒に対し期待を抱くことがとりわけ重要だということなのだ。

・原石は”見つける”のではなく”磨く”

・人が才能を伸ばすきっかけになるのは、「やる気」であることがわかった。
著名なピアニストの初期の音楽経験について探り出していったところ、驚いたことに、生まれながらに才能に恵まれていたわけではなかったことがわかったのだ。
 専門のピアノ教師に教わらなくても、何とかピアニストたちは政界最高の音楽家になることができた。ほかの人よりはるかに長い時間練習することで、優位に立つようになったのだ。

・作家のマルコム・グラッドウェルが著書『天才! 成功する人々の法則』で解説しているように、心理学者のアンダーズ・エリクソンが行った調査から、ある分野の専門的技術を習得するには、コツコツとした練習が述べ一万時間は必要なことが明らかになった。しかし、そもそもこれほど長い時間、練習する気にさせるものはいった何だろうか。そう、ここでギバーが登場するのである。
 超一流のピアニストは、ギバーである教師によって音楽への関心に火がついたのである。教師はレッスンが楽しくなるような方法をあれこれ工夫し、これがきっかけとなって猛練習するようになり、専門的技術が身についていったのだ。「可能性を切り拓き、さまざまな今学活動にかかわることが、正しいとか間違っているとか、いいとか悪いとかといったことよりも優先されるのだ」

・ギバーは同僚と会社を守ることを第一に考えるので、進んで失敗を認め、柔軟に意思決定しようとする。

『人を動かす、新たな3原則』のなかで、作家のダニエル・ピンクは、成功とはいかに人に影響を与えられるかが決め手になると主張している。

・弱みを見せても効果があるのは、周囲の人々に有能だと認められている場合にかぎることだ。
平均的な志願者がヘマをしたときには、好感度はさらに下がったのに、達人がヘマをすると、好感度がいっそう上がったのである。
心理学者はこれをプラットフォール効果と呼んでいる。

・テイカ―は強気な話し方をする傾向があり、独断的で、率直だ。一方、ギバーはもっとゆるい話し方をする傾向がり、控えめな言葉を使って話す。

・調査では、知識のある同僚にしょっちゅうアドバイスや助けを求めている人は、まったく求めない人よりも、上司の受けがいいことがわかっている。

・人間は自分の時間、エネルギー、知識や情報を投資して誰かを助けると、相手がそれに値する人だと必死で信じようとする。
だからこそ、「お願い」は、誰かを自分にかかわらせるための実に巧妙な方法なのである。

・成功するギバー、燃え尽きるギバー
          高  自己中心的なテイカ―   他者志向の成功するギバー
自己利益への関心  ↑
          低  無気力な人        自己犠牲的なギバー
              低      →       高 
                  他者利益への関心  

・ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたことよりも、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえていないことが原因なのだ。
 ギバーは、与えることに時間とエネルギーを注ぎ込みすぎるせいで燃え尽きるのではない。困っている人をうまく助けてやれないときに、燃え尽きるのである。

・カーネギーメロン大学の心理学者ビッキー・ヘルゲソンは、多くの調査から、自分の幸せをかえりみず与え続ければ、精神的・肉体的健康を害するリスクが高まることを発見した。しかし、他人のことだけでなく自分自身のことも思いやりながら、他者志向的に与えれば、心身の健康を犠牲にすることはなくなる。

・ボランティア活動も百時間を超えると、まったく意味をもたらさなかった。これが、ボランティア活動の『百時間ルール/年間』なのだ。このラインを限度に設定しておけば、大きなパワーが得られ、疲労感がもっとも少ないのである。

・「自己犠牲」から「楽しみ」へ
ウェインスタインらは、被験者の気力の変化を測定した。人助けそのものは、気力の高い低いに影響をおよぼしていなかった。他人を助けた日のほうが、助けなかった日に比べて幸福度の低い日もあった。
それよりはるかに重要だったのは、「人助けをする理由」だったのである。目的意識をもって楽しいから人助けをした日は、かなり元気が増したように感じていた。この理由から人の役に立つことをすると、自律心や達成感、他人との結びつきが高まるため、元気が出るのだ。
(人助けには自発的と命令など動機は様々)

・自己犠牲タイプのギバーは他者志向のギバーより助けを受けることがはるかに少ないのを発見しており、そしてそれは、精神的にも肉体的にもダメージをおよぼすことがわかっている。

・30年におよび研究から明らかになっているのは、周囲からサポートを受けることこそ、燃え尽き防止の強力な特効薬だということだ。

・男女を問わず多くのギバーを悩ませている三つの罠
①信用しすぎること
②相手に共感しすぎること
③臆病になりすぎること

・この研究は、企業の採用担当者に求人条件について求職者と交渉してもらうことで、「共感」と「人の視点でものを見る」ことの違いを解き明かそうというものだ。
 コロンビア大学の心理学者アダム・がリンスキーによる研究では、採用担当者は無作為に「共感」グループと「人の視点でものを見る」グループ、対照グループの三つに分けられた。共感グループは、求職者が「感じている」ことと、どんな「感情」を経験しているかを想像するように指示された。
 それに対し、人の視点グループは、求職者が「考えている」ことと、相手側の「利益」について想像するよう指示された。対照グループはどちらの指示も受けなかった。共感グループは、対照グループよりわずかに交渉がうまくいかなかった、。求職者を思いやったせいで自分自身の利益を犠牲にし、給料、ボーナス、休暇について、相手の好きに主張させてしまったのである。
 人の視点グループは、ほかの二つのグループよりかないうまく交渉できた。求職者の気持ちを想像するのではなく、求職者の視点から見ることで、どんどん質問し、お互いのニーズをじっくり分析しようという気なったからだ。相手側の利益を理解していたので、相手にアピールするだけでなく、自分の利益にも沿った提案をすることができた。

感想
下記のサイトが理解を助けてくれます。
ギバー、テイカー、マッチャーとは|特徴とギバーになるためのポイントを紹介

自分を犠牲にしてまで与えることは、結局長続きしないし、幸福感も乏しいようです。
自分の幸せも考えることが大切なようです。

瀬戸内寂聴さんがよく言われていた言葉
「亡己利他」も、
言われてやるものではなく、自らそれがしたい、それをすることで自らも得るものがあると信じ、そして幸せに感じていることが必要なのでしょう。

退職してから、どう仕事を得るかを考えました。
10社ほど選んで、売り込みをかけましたが全滅でした。涙
医薬品会社で約30年の品質管理&品質保証の知識と経験も効果がありませんでした。
そこで、自分の知っていることをHPに掲載することにしました。
無料で知識や経験知を開示しました。
そのHPを見てセミナー講師の依頼が来るようになりました。

ギバーとして行っていることに下記があります。
・メールでの相談は無料で行う(HPから)
・初回2時間までの講演または相談は無料で行う(交通費発生時は実費負担)/42社実施
・HPに継続して、自分の得た情報や考えをUpする
・セミナーの参加者が少ない時
 ・自分の謝礼を1/3
 ・自分の関係している会社の人を無料招待(学ぶ機会の提供)
 セミナー会社:利益が増える
 招待される会社:無料でセミナーに参加できる
 自分:後輩を育てることができる

現役時代からいろいろなボランティアをしてきました。
確かに「100時間」/年間はあるように思います。
個人差はあると思いますが、20時間/月を越えだすと負担に感じました。
でも、それで喜んでいただけると人がいたり、それに大きな成果につながるとやれるものです。
また、仲間と一緒だったからできたようにも思います。
仲間と一緒にやる楽しみも感じました。
それを通して会社では体験できないことも体験できました。

ギバーが結果として大きなものを得るのは理解していましたが、やり方があることをこの本で知りました。

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