https://news.yahoo.co.jp/articles/4e66c57461e98e8a3f9f21de3bfdefdef65e5e36 10/8(日) 9:01配信 西日本新聞
性の多様性を認めず、特定の民族や文化に差別的な言動を繰り返す。このような人物に、もはや国会議員の資格はない。
自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国)が自身のブログにアイヌ民族への侮辱的な投稿をしたことに対し、札幌法務局は「人権侵犯の事実があった」と認定した。アイヌ文化を学び、発言に注意するよう「啓発」の措置も取った。
国民の代表である国会議員が、国の機関から人権侵犯を突き付けられるのは異常な事態だ。だが、杉田氏が反省しているかどうか疑わしい。
認定されたのは、杉田氏が落選していた2016年の国連女性差別撤廃委員会に関連した3件の投稿だ。
日本からの参加者について「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などと書いた。
在日コリアンやアイヌ民族を侮蔑し、到底許されるものではない。当事者が人権救済を申し立てるのも当然だ。
19年に成立したアイヌ施策推進法はアイヌの人々の誇りが尊重される社会の実現を目的とし、差別や権利の侵害を禁じた。杉田氏は国民の先頭に立って順守し、尊重すべき立場にある。
人権侵犯と認定された後、杉田氏は公の場で何も語っていない。このままだんまりを決め込むのか。速やかに謝罪すべきだ。
杉田氏は衆院議員の立場で他者の人権や尊厳を踏みにじる言動を繰り返している。 18年にはLGBTなど性的少数者について「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と月刊誌で持論を展開した。20年の自民党の会合では性暴力被害者の相談事業に関連して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言している。
あろうことか、岸田文雄首相は昨年夏の内閣改造で総務政務官に任命した。野党が更迭を要求しても「能力を持った人物」と拒否したが、批判は収まらず、12月の閣僚更迭に合わせて交代させた。
杉田氏はこの間、総務相の指示に従ってブログへの投稿を謝罪、撤回した。ただし、差別は認めていない。
その杉田氏を、今度は自民党が環境部会長代理に起用した。しかも、人権侵犯が認定された直後の決定である。
人権侵犯への見解を求められた茂木敏充幹事長は「残念だと思う」と人ごとのように述べた。差別的な言動をやめさせず、要職に充てるとは開いた口がふさがらない。 杉田氏の問題で問われているのは、自民党総裁の岸田首相をはじめ政権与党の人権感覚でもある。その自覚は少しも感じられない。 国会議員の差別発言は後を絶たない。反省せず、やり過ごす議員もいる。本人に差別の認識がないなら、ただすのは政党の責務である。
感想;
ここまで杉田水脈氏は哀れと言うか気の毒になって行きます。
常識に判断する能力がないけど、必死で頑張って発言しているのでしょう。
それがどれだけ、非常識なことで、人権無視なのかが分からないのです。
問題をその人を重用している自民党、岸田首相の問題です。
あるいは、杉田水脈氏に汚れ役をやってもらっているので、そのお礼なのでしょうか?
中村格刑事部長を警察庁長官に出世させたのは、安倍元首相の恩人(首相になった)、山口敬之氏の準強姦(民事)を逮捕状が出ていたのを停止(本人が発言)させたことへのお礼と言われています。
森友学園の佐川氏を国税庁長官に出世させたのは、安倍元首相の妻のかかわりを記録から削除してくれたお礼と言われています。
一番の問題はこういったことを”良し”として認めて自民党に投票している人々が結果として招いていることなのでしょうね。
怖いことは、また同じようなことが起きるということです。
それが自分や自分の愛する人に起きてしまってからでは遅いのですが。
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