教習シリーズ・『雪道の恐怖』

2008年01月15日 14時39分54秒 | いつものふっき~
  「てか雪すごいね…」
  「こんなに降るって言ってたっけ?」
  「トンネル抜けたら雪なかったり!笑」
  「あ、やべ」
  「どした?」
  「すべっとる」
  「あ…」
  「…」

  「とまった…」
  「180度回転したね…」

「どうしました?大丈夫ですか?」
「あー、すべっちゃって笑」
「抜け出せそうですかね」
「あー、前輪がもう完全に滑ってますね」
「チェーンとか噛ませるものとかありますか?」
「ないっすねー」
「あ、傘とかどうですか?」
「使っちゃっていいんですか?」
「どうぞどうぞ」
「まずちょっと雪掘った方がいいですね」
「掘るもの置いてきちゃったなー」
「ジャッキとかで掘ってみますか」

「土が見えてきたけどどうかなー?」
「うーん、唸るけど抜け出せない」
「すいません、JAF呼んでみます」
「そろそろ呼んだ方がいいかもしれませんね」
「はい。あ、お名前は?」
「いやいやいいっすよ、がんばってください」
「ありがとうございます!」

「もっかい傘でやってみようか」
「おう」
「お、お、前後に動くようになってきた!」
「もうちょいで抜け出せそう」
「せーの」

「おーーーーーーー!」
「やった!」
「奇跡や!」

(教習シリーズ・「雪道の恐怖」・国道292号線飯山市編)