社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

冤罪

2007-10-11 09:43:01 | 日常
富山県の柳原さんの再審の判決が
10日富山地裁でありました。
検察の求刑通り無罪が言い渡されました。
強姦と強盗未遂容疑で逮捕され、
服役した罪が冤罪であると確定しました。
2002年に逮捕され、無実を勝ち取るのに
実に5年もかかりました。

2002年4月8日、会社に出勤した柳原さんを
5.6人の男が待っていました。
「ちょっと聞きたい」と言われ
そのまま警察署へ、
いきなり尋問が始まりました。
初めは否認していましたが、捜査員の
威圧に恐怖を感じたそうです。
何時間もの取調べ、精神的な苦痛、
一般の人なら、誰でもくじけるでしょう。
あきらめの気持ちで自白を強要されます。
公判でも、あきらめから事実認定を
覆さなかったのです。

冤罪事件の典型的なパターンです。
以前痴漢冤罪を描いた自叙伝
「ぼくはやっていない」を読みました。
これと全く同じ内容でした。
警察機構の無謀な検挙、人権無視の取調べ
こういう現状がある限り、同じ様な事件は
今後もなくならないでしょう。
日本における人権は欧米諸国の人権に比べ
格段に軽視されています。
根本は江戸時代から続いている
「お上と町民」の関係です。
時代は変わっても、根本は変わっていません。

柳原さんが公演に呼ばれる度に悪夢をそのまま
語るそうです。
「ある日、突然誰の身にも起こりうるものなんだ」
それが、最も伝えたいメッセージだそうです。

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