社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

虚構の大国

2008-09-17 00:07:06 | 日常
リーマンブラザースが経営破綻となりました。
100年以上の歴史を誇る大手証券会社ですが、
綻びから破綻までは、あっけないものでした。

サブプライム問題に端を発した金融危機がい
よいよサードステージを迎えました。インチ
キ証券化商品を大量に扱っていた金融機関の
破綻・経営危機です。しかしここに至る経緯
では、彼らはそれなりの利益を挙げ、恩恵を
享受していたのも事実です。実際のところ直
近3年間の米大手証券会社の利益は莫大なも
のでした。それは泡のように膨らませたイン
チキ商品から得た不当な利益でした。つまり、
アメリカ経済を牽引してきた金融工学なるも
のは、実態の無いものから虚構を創りだした
ものだったのです。アメリカの金融経済は日
本のそれよりも10年進んでいると思われてい
ました。しかし、今回の問題を検証してみる
と、日本より10年送れているようです。

世界経済の牽引役であったアメリカの経済が
まるで虚構の上に成り立っていたとは驚きで
す。もとから、実態経済といえば軍需産業頼
りのアメリカでは、金融、資源に頼るしか無
かったのも事実です。アメリカという国家の
脆弱な部分が露呈されたのです。では、アメ
リカには何があるのでしょうか?もしかして
何も無かったのでは?と思えてきます。よく
「声の大きい奴の言うこと・・・」がありま
すが。つまりアメリカはただ声が大きいだけ
だったのかもしれません。正に虚構の大国で
す。

今回の問題が契機となり、何が変わるでしょ
うか?アメリカが実態経済にシフト出来るで
しょうか?答えはノーです。アメリカという
国家、アメリカの民族性、両面から見て不可
能です。ではどうなるのか?常にナンバー1で
あり続けたい超大国アメリカ。その姿は昔の
戦艦「大和」を彷彿させます。不沈戦艦と言
われた「大和」と同じ最期を迎えないことを
願います。

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