ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

UAE政府でアラビア語が公用語に

2008年03月10日 23時53分58秒 | 時事
3月9日、UAEの連邦政府は全ての連邦の機関においてアラビア語を公用語として使用することを決定した。UAEの知識人は、これを歓迎しており、各首長国の政府や民間の機関もこの動きに従うことが期待されているとある。

これは意外だ。あまり考えたことはなかったが、これまで連邦政府の公用語は英語だったということなのだろうか。

もともと、UAE憲法ではアラビア語を国の言語と定めてはいる。だが、英国の統治下にあった名残で政府機関でも英語が公用語として使われることが多かったということだろう。

UAEに住む外国人にとって、これは具体的に何を意味するだろう。思いつくのは、役所への届出にアラビア語の翻訳をつけなければならなくなることだ。例えば、運転免許証だ。日本の免許証は総領事館でアラビア語の翻訳証明をとる必要があったが、英語圏の国はそのまま免許証のコピーをつければよかった。今後はアラビア語の翻訳をつけろということになるのかもしれない。また、交通事故にあった時は、アラビア語で書かれた書類にサインさせられる。自分が何に対して同意したのかわからないのは気持ちが悪い。こういうことがさらに増えるのは困りものだ。

人口の80%以上が外国人といわれるドバイで、どこまで連邦政府の動きに従うかはわからない。どんな変化が起きるかは注意してみたい。

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